🍜 世界観&用語集
【世界観】
異世界ファンタジー。
文明は日本の明治時代後期程度。
戦闘には主に、剣、弓、銃、砲が用いられる。
魔法、および神秘的な力は、基本的には存在しない。
生態系は現代日本に近く、ドラゴン、スライムといった魔物の類は、基本的には存在しない。
【交通網】
陸路は馬車、自動車、蒸気機関車が運用されているが、本作の舞台では馬車のみ。
海路は艦船が運用されており、潜水艇は研究段階。
航空機も研究段階で、空の乗り物は基本気球と飛行船のみ。
【国・都市】
舞台となる国は、海に囲まれた緑豊かな島国。
舞台となる地域は、海から離れた、連山に囲まれた城塞、および城下町を内包する交易都市・ナルザーク。
物語は国をまたがないため、国名は作中では登場しない。
国家間の紛争は生じていないが、国境付近では他国との小競り合いがあるため、自衛のための軍隊(陸軍・海軍)を擁している。
【城塞】
陸軍、海軍の重要拠点の呼称。
司令部施設を城、周囲の防衛施設を含めた呼称が城塞となる。
【城塞地帯・城塞地帯標】
城塞の周辺は城塞地帯とされ、メモ、スケッチ等の諜報行為が禁止されている。
城塞地帯標は、その区域を明示するための標石。
現代日本の各地に遺る要塞地帯標と同等のもの。
【陸軍
舞台となるナルザーク城塞に詰める、若き乙女で編成された陸軍の特務部隊。
後方支援部隊および広報部隊とされているが、その実態には軍機が多い。
音楽隊による演奏、その演奏を交えた團員による歌舞は世間で人気が高く、われわれの世界でいうところの「〇〇歌劇団」の側面もある。
【戦姫團入團試験】
15~18歳の女性を対象に、4年ごとに実施(=受験は一生に一度のみ)。
居住地域の首長の推薦状が必要で、その推薦状も人口比率で割り当てられている。
予備試験、一次試験、二次試験で構成され、二次試験合格をもって登用とされる。
一次試験以降は、サポートのための従者を二人まで同行可能。
今回の入團試験は諸事情により、これまでにはない「機転」「応用力」を問われるトラップ要素が仕込まれている。
【陸軍研究團】
ナルザーク城塞に詰めている、戦姫團とは別働の部隊。
研究、諜報、兵器開発を行っているとされるが、やはり機密の部分が多い。
「目」「鼻」および「耳」と呼ばれる「異能」の存在が噂されている。
入團試験経由でスカウトされることもあるとかないとか。
【異能】
特定の分野において、常人より傑出した能力を持つ人材の呼称。
軍において、「高い階級」「年齢制限等での柔軟な対応」が与えられる。
生まれついて能力を持ちえた先天性異能と、生後の努力によって能力を獲得した後天性異能があるが、両者に待遇面での差はない。
【戦姫ステラ】
戦姫團発足の契機を作った、光の中から現れた伝説の女剣士。
約50年前、蛮族の襲撃から人々を護り、光の中へ還っていったとされる。
その存在は本来は軍機だが、人々へ漏れ伝わり、絵本や伝記が広く流通している。
【せんきステラものがたり】
戦姫ステラの活躍を描いた絵本、絵物語。
50年前に書かれた著作者不明の絵本が元となっており、様々な著者や出版社が世に送り出しているが、内容は前述のストーリーで一貫している。
この世界には漫画が存在しないので(後述)、挿絵は総じて写実的。
現代日本でいうところの「桃太郎」的な存在。
【チームとんこつ】
物語の中核を成す3人組のチーム名。
予備試験にかろうじて合格したリムと、不合格のラネット、ルシャで構成される。
とんこつラーメン屋の店主、メグリの手引きによって、得意分野ごとに変装で入れ替わる替え玉受験で、一次試験突破に挑む。
3人ともあくまで一次試験突破が目標で、二次試験は視野に入れていない。
【
戦姫團関係者の口からしばしば漏れる、謎の存在。
【イルフ】
人類が進化し、人間社会が形成されるにつれ、それに馴染めなかった者たちが山奥へ籠ることで形成された、流浪の民族。
狩猟、果樹の採集等で生活し、槍や弓の扱いに長けるほか、身体能力が高い。
イルフという呼称こそあるものの、戸籍がないだけの普通の人間。
近親婚が咎められなかったゆえか、耳が大きな者の遺伝が顕著に見られ、そこに山暮らしへの適応が重なり、耳の上部が長く尖っている。
かつて日本に存在した放浪民族・
【ゴーレム】
入團試験で受験者たちの前に立ち塞がる重鎧兵の呼称。
一般的なファンタジー作品に見られるゴーレムと違い、重鎧を纏った女性兵。
「コア」と呼ばれる6カ所の弱点が設定されている。
【午砲】
舞台となるナルザーク城塞で、正午に鳴らされる空砲。
城塞に配備されている平射砲(野砲)で行われている。
日本でも明治時代から昭和時代初期まで、全国的に運用されていた。
【平射砲】
対地、対艦船の火砲。
ナルザーク城塞にも数基配備されている。
【高射砲】
対空戦闘用の火砲。
航空機が運用されていないこの世界では、飛行船の撃墜用にのみ存在しており、運用数は極少数。
ナルザーク城塞には未配備。
【
木材等で造られた偽物の火砲。
敵軍の牽制、攪乱、および訓練に用いられる。
【カラーコンタクトレンズ(カラコン)】
メグリが所有する、異国の化粧道具。
色は碧色のみだが、複数所持している。
たまたまリムの瞳の色と同じで、チームとんこつの替え玉受験にて使用される。
【スマートフォン(スマホ)】
メグリが所有する、異国の楽器。
楽器以外にも多種の用途があるらしい。
メグリが絶対の信頼を置く者にのみ、その存在を明かす。
【漫画】
メグリの故郷で広く頒布されているという、戯画の一種。
通常一枚絵で構成される戯画を、連続して展開させる技法を用いるらしい。
メグリは多くを語らないが、「漫画が存在しない国」でこの技法を身に着けた者は、「神様」になれるという。
【
メグリいわく禁断の技法、知識。
メグリは自虐を込めて、「これを無垢な国に伝えるのは、ゴキブリがいない世界へ卵を抱えた個体を持ち込むようなもの」としている。
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