⚔時代錯誤⚔外伝 〜窪塚結の教習日記〜

天王寺 楓乃

プロローグ

東京都世田谷区桜丘。


連日40度超えの超猛暑日が続く夏休みを満喫してる女子高生・窪塚結は、自室の勉強机に空白ページの日記ノートを開いて鼻と口の間に消せるタイプのボールペンを挟んで腕を組んで考え事をしていた。

結の祖母が子供のから60年以上と日記を書いて記録を残しているらしく、祖母に影響されて自身も日記を書くのが趣味であり日課だった。


東京から静岡県沼津市にある岡宮高校に遠距離通学している結は入学早々の部活動の勧誘で高校生では大変珍しいバイク部に誘われて入部することになり、それと同時に普通二輪免許を取得しなければならなくなった。

時が流れるのは早いものでもう高校生は夏休み。

誕生日がわりと早い結は既に16歳となり普通二輪免許が取得できる年齢となった。

結達の世代の自動二輪免許はひと昔前とは違い普通、中型、大型の3つの区分で排気量分けされるようになっていて、普通二輪免許で250cc以下しか乗ることができなくなっている。

一気に飛び越えて上位の免許取得は不可能で最初は普通二輪から始めないといけない。

去年までは環境問題を理由に趣味性の高いガソリンの新規の免許取得者にMT車に乗らせない為に教習所でのMT免許取得が不可能になっていたが、中古車市場にまだまだ溢れかえっているガソリン車のMTバイクが全く売れずに流石にやりすぎだ!と多くの批判の声を受けた影響で普通二輪免許だけに限っては免許取得が緩和された。

※詳しくは正編の⚔時代錯誤⚔を参照。


今日は7月25日、早速初教習に行ってきたばかりの結は初めてのバイクに戸惑ってヘトヘトの中、今日の出来事を日記にしようと内容を考え中。


これは窪塚結による夏休み日記の物語だ。

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