大失敗のサンタクロース
クリスマスプレゼントは好きなおもちゃやぬいぐるみを両親に買ってもらっていたのでサンタクロースはいないと思っていました。
自分の子供には夢をみさせてあげたくて産まれてからずっと、私がサンタクロースを演じていました。
小学校5年生の時にそれはやってきました。
今まで欲しいものはサンタさんに手紙を書いていましたがゲーム機やゲームソフト幼い頃はリカちゃんのお家やメルちゃんの洋服など用意しやすいものでしたが、その年のプレゼントは、ハロウィンの仮装グッズでした。
しかも、手紙には事細かく書かれていました。
帽子の耳は猫みみ、マントは黒、かぼちゃのおめんなどなど今となってはよく覚えていません。
クリスマスシーズンにハロウィングッズを見つけることができず子供が書いた絵をみながら手作りしました。下手くそなハロウィングッズの出来上がり。
毎年同じように夜中に枕元にそっとおきました。
しかしそれを見つけた瞬間子供が大泣きしました。
まだ開けてないのになぜだろう?
開けて中身を見たらもっと泣いていました。手作りの下手くそな仮装グッズ私も泣けてきました。
夢を壊したのです
その年、サンタがいないことに気づきました。
うすうす高学年になってそう思っていた部分もあったみたいですが、あとで聞くと中身よりラッピングの包装紙が去年と一緒だったからやっぱりいないんだと思ったそうです。
まさかラッピングまでは気にしてませんでした。
最後のサンタさんからのプレゼントが母の下手くそな手作り仮装グッズじゃ、泣けてきますよね。
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