「 悪 」
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罰裁人
―悪いことは同じ様にして仕返しするー
ニュースやSNSにて悪事を取り上げられる
例えば放火、
不法投棄、
成人式にて着物に墨汁を振りかける、
成人になったからと言って違法な走行を行うもの、
無人販売機にてお金払わないで商品のみ持ってかえる、
モンスターペアレント
いじめ(中高大に関わらず大人の間にもある)
監禁殺害
娘が母親を刺すまたその逆もしかり
世の中には沢山の悪事や問題が多い
そういった行為をする人をニュースなどやSNSで情報を知る。
器物破損や殺人未遂 未成年者だからと言って守られる法律
そんな法律の元でしか裁けない悪事もある。
裁かれもしない悪事が蔓延るこの世の中に
悪事を仕返しして罰を与える
そんなやつらが今日も仕返しや罰を与えている。
罰は罰をもって征す
依頼やお願いだは警察は動かない
警察でさばけないものを退治ずる
警察も犯人逮捕、裁判所も判決と下す
そのあとの事にかんしては携わらない
理不尽だ
悪者にも罰を。依頼者にもそれ相応に重みや痛みを背負ってもらう。
罰を与える苦しみ、与えられたものの苦しみ。そのどちらも容赦なく罰を下す。
罪を犯すとはそういうもの。
罰を与えるはきちんと痛みや重みを感じてもらい、同じ過ちを繰り返さないため
この世界にも罰を与えることを生業としているものがいる
悪者には知られていないが、犠牲になったもの、被害にあったものの中には知られている存在
世の中を理解しながらも罰に対しての重みもきちんと理解している
知っている人からすれば
「罰裁人」
ありとあらゆるものを駆使している影の裁判人ともいわれている
いじめ、不倫、虐待、金銭面、家族関係、殺人 など
様々なものを裁いている
依頼方法はSNSのみ
主にXやブログである
【我は罰裁人
我に依頼したら必ずどんな手段でも叶えてやる
だが人はみな平等
悪者に罰を与えるのは勿論
依頼人にもきちんとその重みを感じてもらう】
このポストは毎日更新
同じ文章だがその時にあったニュースや出来事をリツイートして投稿している
今回のターゲットは
「不法投棄をくりかえす人」
私は駐車場の管理会社に在籍している佐藤心一。裏で行っている罰栽人の1人だ。
そんな私が裏の顔としては悪い事をしている人を見逃さないで悪を罰すること。
誰に依頼されて行っているものではない。でもSNS上ではヒーローとして奉られている。
恥ずかしいかぎりだが。
不法投棄したものはカメラで監視。捨てた物の家や職場を突き止めて元の持ち主のところにお返しする。
正義なのは分からないが自分の中の葛藤やもやもやを晴らしている内に今の現状になった。
また今日も何件もの不法投棄がおきる。
この駐車場は何故か不法投棄される。なぜなのかはこの立地の悪さ。日の当たらない砂利が多く管理人も常駐していない為ゴミなどの不法投棄が日常的に行われる。
SNSで挙げられている声に刺激され、女性に依頼され今回この調査をしたが佐藤の目的は懲らしめる事。
監視カメラや張り込みをして不法投棄したものを見て、のちにSNSなどを使い場所を探している。
テレビなどで取り上げられている不法投棄の人は大抵口だけだったり持って帰ったりするが、酷い人だと分かりませんと知りませんなどはぐらかす奴らもいる。
テレビの取材が終わった後にまた戻ってきて放棄してくるものが多い。
今もまだ不法投棄の代物が残っているがこれでも8割方減ったほうだ。
まさに今、不要になったテレビや一般の家庭ごみを捨てにきた男性1人。
この人は大体2週間に1回のペースで一般家庭ごみを捨てにくる。
今日はまさにその2週間に一回の当日。大体午前中にやってくる。
赤い軽の車でやってくる。張り込みしている捜査員がナンバープレートを確認し、放棄して物を確認する。監視カメラついていたとしてもこの駐車場は不法投棄の穴場になっているのでカメラなどお構いなしに捨てにくる。今回は小さいサイズのテレビだ。テレビは家電リサイクル法にて引き取りしなければいけないのだが料金がかかる。テレビを万が一にでも不要な場合、佐藤側の人間がリサイクルショップに出しにいく。その時の売れた料金はこちらの利益になる。そうして収入を得ている。家庭ごみを捨てたい気持ちが大きいし、その序に捨てに来る。
この話をしている間に男は立ち去ってしまい、張り込み班が回答している。
「テレビはまだ使える。リサイクルショップにて、出しに行く前に持ち主にお返ししまししょう。家庭ごみはお菓子やペットボトルなどの普通の回収してくれるゴミです。」
「わかった。ナンバープレート確認できたならデータ送ってくれ。こちらで住所、氏名、電話番号確認する。」
「了解。」
佐藤のスマホに男のナンバープレートが送られてきた。
佐藤は元々警察だった。法律などでさばけない悪が存在していることに違和感を感じ、警察を辞めて仕返し代行している。
警察としての検挙率もおおく退職には難を示されたが、自分の中の違和感を払拭できず退職。
同期や後輩との繋がりも多く今でも警察のデータベースを用いて情報収集している。
ナンパープレートを警察の同僚である畠山に依頼。データ処理班として現在も警察にいるが佐藤の理念に共感して手伝ってもらっている。
畠山はすぐナンバープレートの照合結果を送ってくれた。
結果はすぐに分かった。前はないが、一度車の一時停止無視で罰金を切られた男だ。
名前は尾谷幸次郎(おたにこうじろう) 45歳 会社員 課長クラス
女性社員や同僚、後輩にも人気で職場として評価上々だ
この情報は警察ではわからないが、SNSの中で数多くのフォロワーがいて、人気のキャバ嬢で現在のNO.1の咲綾だ。SNSで称賛してもらっていた時や最初のこの仕事をする時にも何かと手伝ってくれた咲綾(さあや)。
佐藤の妹。似てないが、お兄ちゃんが家族で唯一信じてくれて応援してくれた。
咲綾は佐藤の理念にも共感して、少しでもキャバ嬢の仕事しながら情報を集めたいと手伝ってくれている。
咲綾のキャバクラのお客様で太客。最近指名して席に着きお話しながらお酒のんでいて気分良くなったのか上機嫌で私にこそこそ耳打ちしてくる。
「最近家の中すっきりして気分いいんだ。会社で嫌な事とか日々ストレスたまってさぁ、なんか捨てたりすると気分いいんだよね。新しい自分になれたみたいでさ。咲綾ちゃんも何か捨てたいものとかあったらいってね。穴場なところがあって誰にも見つからないで捨てられる場所があるから。捨てるのに困ったり、わざわざリサイクルショップに行くの面倒くさいでしょ。ストレスのはけ口なのになんで人に見られなきゃいけないんだってね。」
「そうなんだ~。尾谷さんもその場所にはよく行くの?」
「2週間に1回のペースなんだけどね。おかげでストレス解消できて、こうやって時間も有意義に使って咲綾ちゃんに会いにこれてるんだ」
「うれしいな。もっとたくさん咲綾に会いに来てね」
そう伝えていた日のことを思い出しながら2週間前の内容を咲綾はうざそうにスマホ見ながら佐藤に伝える。
「尾谷は会社では体裁いいけど家だとダメダメ人間だ。家族間仲良しを見繕っているけど、自分のおかげで飯が食えてる。住まわせてやってる。口を開けば毎回いう。」
妻や娘にもそのよう態度でしばりつけている。
今回はその父に罰を与えてほしいと娘からの依頼があった。
内容は「父親に社会的にも抹殺してほしい」
佐藤はその内容を確認したがDMにて詳細を聞くために連絡した。
ー社会的に抹殺することはできるがお前は社会的に抹殺してどうするー
ーお前はその代わりにどんな痛みでも伴う覚悟はあるのかー
ー容赦はしない。その代わりにお前がいう抹殺してやろうー
私の父は家では傲慢な態度で見栄っ張り。世間体ばかり気にする。なのに会社では体裁よく見繕っている。でも会社でも悪いことをたくさんきている。セクハラ。パワハラ。そんなの当たり前に。
依頼者に兄がいる。依頼者はSNS裏垢でつぶやいている。毎日毎日日に何十件もツイートをする。フォロワーは決して多くないが、コメント残してくれる人もいる。コメントの中に過去さばいてもらった人がいて、【罰裁人】のことを知った。
実は不法投棄を毎回行われている場所は
「私は高校2年生 17歳 県立の高校に通っている 尾谷愛未(おたにまなみ)」
「今回依頼したい内容は父親の社会的抹殺。」
「罰は受ける。どんな人生になっても後悔はしない。」
「後悔する人生は送りたくない」
ーでは社会的に抹殺に関して承知したー
ー費用はいくらだせるのかー
「バイトで貯めた30万。このお金でお願いします。」
ーならば受けるが。お前にも罰が下るのはいいのかー
「それなら覚悟してる。」
ーたとえ残酷なことでもか。後悔する人生送りたくないのに、もっと後悔するような出来事になってもかー
「はい。そのつもりです。裁かれないで、今後父親が平然と過ごすことに憤りや不快感があるから」
ーそれなら受けてやろう。しかし罰が下った内容や自分にも起こることに関して一切口を出さないと約束できるかー
「はい。覚悟の上です。今までの様々な人から罪裁人の話を調べたりして相当な覚悟をしないといけない。罰を下すとはこういう事かと分かったから。その上での依頼になります」
ー分かった。では結構。行う日程などに関しては一切知らせないが必ず罰を下す。ー
ーそれなら受けてやろう。しかし罰が下った内容や自分にも起こることに関して一切口を出さないと約束できるかー
「はい。覚悟の上です。今までの様々な人から罪裁人の話を調べたりして相当な覚悟をしないといけない。罰を下すとはこういう事かと分かったから。その上での依頼になります」
ー分かった。では結構。行う日程などに関しては一切知らせないが必ず罰を下す。ー
DMのやり取り行った数日後罪を下す決行が始まった。
それはまた、同じように不法投棄をした日に始まった。
今回も同じ2週間1回のペースで不法投棄する当日に開始。
ます通り不法投棄してもらう。いつも通りの不法投棄かきちんと確認する。
今回はテレビやテーブル、家庭ごみ多数。その中にも衣類などもある。
今回も満足して不法投棄して帰っていった尾谷を確認した。
ーさぁ罰の始まりだー
畠山が軽トラに乗ってやってきた。
佐藤は荷台にテレビやテーブル、家庭ごみ、衣類を乗せた。
佐藤が助手席に座り、尾谷家に向かう。
尾谷家に到着した。近隣の体裁よく対応して尾谷さんにはとても好印象を持っている近隣の人ばかりだ。
まずはその近隣にサプライズプレゼントだ。
衣類を数着置き、そこに「よくお読みください。」と書いた手紙を添えて・・・。
そして本題の尾谷家へ
まずは衣類をまき散らし、その上家庭ごみも置く。
テレビも置いて、テーブルも設置済。
テレビは稼働するように設定済。タイマーにて稼働するようにセット済。
まずは近隣のお宅にピンポンを押し、お届けものですと案内し玄関から出させる。
そのタイミングを見計らい、テレビで動画を流す。
手紙の内容は不法投棄している写真。会社でのセクハラ。そして咲綾に対してのスキンシップの過剰さを写真に残す。
映像はパワハラしているところの映像や不法投棄している時の映像、最後はセクハラしている時の映像を流しながら、咲綾との会話の音声も流す。
「お前は何度言ったらわかるんだよ。何度失敗してるんだよ。1から2回ならまだしも10回以上間違えていて
少しは頭使えよ。だから使えないんだよ。少し考えばわかるだろうよ。ホント馬鹿なやつの相手は疲れる。」
頭の部分の人差し指さしながらいう。
「なんだぁ~それは俺の事を誘ってるんだろう。そんな服会社に着てくるのが間違ってるんだよ。にしてもいい体してんな。(お尻や腰に手を近づけながら目線を舐めるようにみる。)
もしこの事誰かに言えばお前の居場所なくしてやるからな。誰もお前の意見なんか聞いてくれないからな。俺に従っておけばいいんだよ。」
気色悪い顔して女性社員を見ながら触る。
「2週間に1回のペースなんだけどね。おかげでストレス解消できて、こうやって時間も有意義に使って咲綾ちゃんに会いにこれてるんだ」
咲綾の太ももを撫でまわしながらそう言っている尾谷の映像を流す。
周りにはご近所さんが集まり、ひそひそと話しながら尾谷家と尾谷さんをみる。
尾谷は真っ青になりながら「あぁ」と小さくつぶやきその場にしゃがみこむ。
そしてとどめだ。
「ご近所の方、いかかでしょう。この映像をご覧になる通り、尾谷は体裁がいいだけのくず野郎です。
キャバ嬢の女の子にデレデレで鼻の下全開でいらっしゃいます。家庭内では俺が偉いとばかりに見栄をはる。
会社でもところ構わず、セクハラパワハラの横行。さらに不法投棄。法律でも裁けても短い期間やもしくは謝罪や和解などが多く、被害者が傷を抱えたままでいる。その状況を知ってか知らずか、”みんなやっているから。”との言い訳です。なんと都合がよい。そんなくず野郎に罰を与えに来ました。」
依頼人がおります。
依頼人はあなたもご存じの人物です。
自分は犠牲になっても構わないと兄の代わりに私に依頼してきました。
なんと心優しいことでしょう・・。
素晴らしいですね。兄弟愛。
父親の愛情なんてこれっぽち感じていないそんな娘さんからのご依頼。
娘さんにも罰が下るけどそれは致し方ありません。
父親と思っていなくても戸籍上親子です。
尾谷さんの罰を下す依頼なので連帯責任でもあるし、罰を下すには依頼人にもそれ相応の罰を与える必要あるので。
さぁお時間です。
ご観覧中のご近所の方見て行かれるもよし、見たくないのであればどうぞお引き取りくださいませ。
ご覧になりたければ是非このままお楽しみくださいませ。
始めましょうか。
尾谷さんあなたにはこんな罰を与えましょう。
おうち周りをゴミ屋敷にしましょう。
ちなみに会社の方達にもこの内容を現在、生配信しております。
セクハラパワハラ受けた方は直ちに労基に相談して会社にも損害が生じています。会社の株価の下がってきております。
その株の下落によって落ちた会社の負債を支払ってもらいます。
あとはキャバクラに落としていったお金はそのままお店の売り上げに。
キャバクラで尾谷さんと対応していたキャストさんにはドンペリか何か1本いれてあげてその方の売上に貢献してもらいましょう。
世の中、確かにお金は大事です。その前に人間としての尊厳だったり存在価値だったりが重点になり、そこからその人の人間としての価値が確立されていき評価や信頼に繋がっていく。
今はそうやって回ってます。それによってその人の価値が決まりお金持っていてもお金価値なくてただのカモとしてしか使われなくなっていく。悲しい末路です。お金なくなるとどんどん追い込まれ結局府のループです。
これからあなたは世間の目に怯えながら生きていけ。
そして何か悪さを行おうとしても常に監視はさせていただきます。XなどのSNSなどであなたの事はすでに多くの方が認知しております。
ご理解くださいませ。いつだってあなたの事を見守っていますから。
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