【漫画化準備中】告白してきた職場の後輩が、クズではなく『クズ様』だったので困っています。

山雨 鉄平

第1話(改) 氷の女王とクズ

『…う…よ。

凛太郎……起きよ』


いまひとつハッキリと聞こえない。自分の名前が呼ばれているのか。夢か現実か、区別がつかない。


『起きよ…

いくさの時じゃ』


「…ハッ!」


 葛原凛太郎くずはら りんたろうは、目を覚まして布団から飛び起きた。女のように長くツヤのある髪の毛が、汗で顔にへばりついている。


(また、夢の中であの声か…。久しぶりな気もするし、しょっちゅう聞いてる気もすする。誰の声なんだろ。どこか懐かしい感じがするんだけど。一体誰なんだろう。)


ふと時計を見る。


「やっば、遅刻だ!」


凛太郎は髭剃りもせずシャワーも浴びずに、ハンガーにかけたワイシャツとスーツを羽織って駅に走っていった。



 東京都新宿。株式会社ギャラクティカ。もともと2、3人規模のWEBデザイン会社だったが、現社長である創業者・久田松湧提供するサービスの質の高さにより顧客に恵まれ、一代であっという間に成長。現在はデジタルコンテンツ制作全般とプロモーション、コンサルまで手広く手がけ、業界でも中堅から、まだまだ小規模ながらそろそろ大手の背中が見えてきそうな位置にある。いわゆる「気鋭のIT企業」というカテゴリーに入る会社だと思ってよい。


 阿賀川七海あかがわ ななみは新卒入社から5年目。現在は制作部デザイン室のチーフデザイナーである。非常に仕事が早く、何よりもルックスがいいため顧客がつきやすい。会社の内外に非常にファンが多い。

 今日も朝7時半から七海は手を爆速で動かしながらパソコン画面とにらめっこをしながら、顧客からの仕事を黙々とこなしている。なんとPCは二刀流。いわゆる自分の仕事もしつつ、部下の仕事への指示出しとデザインチェックもおこなう。今やギャラクティカにとってなくてはならない戦力といえるバリバリのキャリア・ウーマンだ(この言葉や概念自体が相当に古臭いものではあるが)。 


 「おはようございまーす…」


冷や汗をにじませ、照れ隠しの笑顔を浮かべながら、阿賀川七海と同じ職場に、入社3年目の葛原凛太郎が出社してきた。始業9時の2分前である。駅から走って、何とか滑り込みセーフで間に合ったらしい。


 「おはよ、クズリン!」


職場の面々が「また遅刻ギリギリか。しょうのないやつ」という思いのこもった笑顔を向ける。凛太郎は七海と違い、バリバリと仕事ができるタイプではないが、それなりに会社の中で可愛がられているようだ。多少、いやかなりおどおどしたところがあるし、顔も髪も背格好も中性的である。営業マンとして、お世辞にも頼もしさを感じられるとは言えないが、人当たりは良く好かれる性質タチであるらしい。


 凛太郎の挨拶は決して誰か一人にのみに向けられたものではない。当然、先に出社しているフロアの全員に対しての挨拶であるが、自然と凛太郎の目は、デザイン課のデスクが集中しているデスク島の一角、阿賀川七海の方に向く。ひょっとして今日こそ、七海がこちらを向いて、にっこり笑って「おはよう」と返してくれはしないだろうか。自然と顔が赤くなる。


 現実は甘くなかった。七海は無言のまま、画面から顔も上げずにPC作業に没頭している。別に凛太郎に対してだけではなく、業務中はいつもこんな感じである。ほとんど常時“ゾーン”に入っているような仕事の鬼。それが株式会社ギャラクティカの美しき女エース、デザイン部チーフ・阿賀川七海なのだ。


 (今日も相変わらずクールだな…さすがデザイン部の「氷の女王」。)

凛太郎はさらに冷や汗をかく。

 

 (だけど…ちょっと変な感じだな。いつもより顔に影があるし、思いつめた感じがする。何かあったのかな?)


 凛太郎は人の様子の変化には敏感な方である。なおさら、入社当初から人知れず思いを寄せている、自分の憧れの先輩である七海の雰囲気に暗い影があれば、すぐに分かる。人は、自分がアンテナを張って注意を向けているものに何かしらの変化があれば、それがたとえ細かな変化であっても実によく気がつくものだ。


 さて、七海の様子がどこかおかしいことには気づきながら、業務中は声をかけるタイミングは当然ながらそうそう見つからない。今日の凛太郎は午前中は外回りの予定はなく、メールや電話で来た問い合わせに目を通し、こちらから電話をかけて軽く説明をするなり、訪問のアポイントを取るなりといった電話営業をしていた。あっという間に時間は経ち、昼休みが来た。


 ギャラクティカのオフィスは新宿の中でも西新宿と呼ばれるエリアにある。凛太郎はほとんどいつも、行きつけのレストラン『カルメン』にて昼食をとる。新宿にある、本格的なジビエ(狩猟によって採れる肉。猪、鹿、熊などが代表的)料理と、世界各国のおいしいワインが売りの店だが、決して敷居の高い店ではない。お昼は新宿のサラリーマン向けに格安のランチもやっている。


「なぁ、クズリン。女王様の噂聞いたか?」


『カルメン』にて、ワニ肉(非常に淡白な味で食べやすい。ポン酢がよく合う)の炒め物定食をひと口、口に運ぼうとした凛太郎に話しかけてきたのは、若生わこう博光ひろみつである。この若干胡散臭い関西弁の男は凛太郎の2つ年上で、同じ営業部の先輩にあたる。茶髪で軽薄そうに見えるが、世話好きで面倒見の良い性格で、何かと後輩の凛太郎のことを気にかけてくれている。


「え、何ですか。阿賀川さん、どうかしたんですか?」


「…彼女、会社辞めるらしいで」


凛太郎は箸からワニ肉をポロリと落とした。


「本っ当に分かりやすいやつやな。どうすんの。…このままコクるチャンス永遠に逃してええの?」


「なななな何のことでしょうか!???」


「すっとぼけんでええって。だてに何年もお前の先輩やっとらんわ。てゆーか会社のみんなにもバレバレやねん!」


「えーー!!!」


凛太郎は恥ずかしさで顔が耳まで真っ赤になった。



 凛太郎が若生わこうから、七海が会社を辞めるかもしれないという話を聞いた日の翌週。たっぷり数日間さんざん迷った末、木曜の夜にようやく凛太郎は阿賀川七海にRINEチャットでメッセージを送った。凛太郎はギャラクティカが小規模の会社で本当に良かったと心底思っている。社員の人数が少ないので、忘年会など社員一同で会したときにお互いの距離が近く、社内のアイドル的存在である七海とも自然に連絡先は交換できていた。また、七海はその美貌を鼻にかけるようなところは一切なく、仕事中以外では凛太郎を含め誰とでも分け隔てなくコミュニケーションをとる。そういうところも、会社内外でファンが多い理由である。


以下がクズリンこと葛原凛太郎と、Nanamiこと阿賀川七海の、その木曜のよるのRINEのやり取りである。


【クズリン】

『七海さん

折り入って相談したいことがあります。明日金曜の終業後、お食事ご一緒できませんか。』

(会社を辞めるというのは本当かどうかを確かめたい、ってのも立派な相談だよな…)


 こういう時は既読になるまで気になってしょうがなく、既読になったら返事が来るまでがまた長いものである。体感にして約5時間後―実際にはものの30分くらいであろうが―やっと既読になる。さらに体感では永遠にも感じられる時間ののち、「ピコン」と通知音がなる。


(よし、返事が来た!)


【Nanami】

『ちょっと仕事がたまっているのですが、8時からならいいですよ(●'◡'●)』

 

(やった!意外とあっさりうまくいった。絵文字まで…)

こういう時の男子の心境のことを、「有頂天」という。


【クズリン】

『ありがとうございます‼では、8時にカルメンでいいですか?ご馳走させてください!』

(「カルメン」には夜は本格的なディナーコースのメニューがある)


【Nanami】

『気を使わなくていいですよ!では明日8時に。』


凛太郎はあまりの嬉しさに、神経が高ぶってなかなか寝付けなかった。この男の会社への遅刻癖は、当分治りそうにない。



 翌日の終業後。凛太郎は『カルメン』に先に席を取り、阿賀川七海の到着を待っていた。心臓が痛いほど緊張している自分が情けない。


夜9時ちょうど。店に入ってきた七海の姿に気づいて、凛太郎が手を振る。


「阿賀川さん、こっちです。」


「…クズ君。お疲れ様です。」


やはり、心なしか七海の顔には陰りが見える。


「すみません、無理にお呼びだてしてしまって。お腹減っているかなと思って、料理は先に適当に頼んどきました。支払いは先に済ませてますので、気にしないで下さい。もちろん追加でも頼んでください!ボクが全部払いますから。」


「ありがとう。気を遣わせちゃってごめんね。正直、助かる。ちょっと余裕がなくて…

それで、相談ってなあに?」


(い、いきなりきた)

凛太郎は初球ど真ん中のストレートにうろたえ、腰が引け気味になる。


「えーとですね、その… 阿賀川さん、会社辞めるって噂を聞いたんですけど。本当なんですか。」


「…んー。誰に聞いたの?」


「…若生さんです。総務の小畔こあぜさんから聞いたって」


「もう…ミキちゃん口が軽い。辞めるかもしれない、って話です。ちょっとだけ長く休む可能性が一番高いのかなぁ。」


「そうなんですね…。」


 凛太郎は内心ホッとしている。これからも、阿賀川七海と同じ会社で働ける可能性の方が高いのか。それにしても気になる。彼女に付きまとうこの暗い雰囲気は、ちょっと尋常ではない。


 デザイン部の『氷の女王』などと冗談半分に言われているが、それは雰囲気がクールというだけで、決して陰気な女というわけではない。仕事中は張り詰めた空気を出していることも多いが、コミュニケーション力には非常に長けており、だからこそ社の内外から信頼が篤いのである。


「あの…理由とかって、訊いてもいいですか。」


「理由か。あのね…」


七海はたっぷりと間を取ってから話し始める。


「――私ね。多分、癌なんだ。乳がん」


予想もしなかったヘビーな内容の答えに、凛太郎の脳みそはフリーズした。


 入社早々、営業部の先輩である若生から、新入社員の歓迎会の時に「彼女、有名人やで」と阿賀川七海のことを知らされたが、その瞬間は凛太郎25年の人生で初めての”一目ぼれ”であった。阿賀川七海は確かに美人である。しかしそれ以上の『何か』を凛太郎は強く感じ、強力な引力に吸い寄せられるかのように惹かれていった。


 だが同時に、あまりにも相手が高嶺の花過ぎるとも感じていた。かたや会社のアイドルでチーフデザイナー。仕事は抜群にできて人望も篤い。それと比べて自分は…営業成績は常に最下位争いばかり。不思議と社長を含むまわりの人に愛されているから社員を続けているだけで、普通ならいつクビにされてもおかしくないはずだ。人としての格差がありすぎるという理由で、凛太郎は七海に対して、自分の思いをうち開けることはしなかった。どれだけ苦しくても、このまま社内に大勢いる「阿賀川七海ファン」のうちの一人のままでいいと思っていた。


 ところが今回、突然の七海の退社の噂を聞いて、七海と会えなくなるのは絶対に嫌だという思いが、この遠慮の気持ちを打ち破った。もし彼女が本当に会社を辞めるのなら、自分の思いを伝えよう。本来、なぜ営業マンを続けられているのかわからないほど奥手である凛太郎にとって、この決断をするだけでも実に膨大なエネルギーを使ったのである(少なくとも本人はそう感じていた)。


 だが今、凛太郎は心底後悔していた。自分の惚れた腫れたという感情だけでしかモノを考えていなかった己れの浅はかさが、心底憎かった。決して体力に自信がある方ではないが、健康体である凛太郎にとって「癌」という言葉は新鮮ですらあった。それほど凛太郎の自分史において馴染みのない言葉であった。自分が思いを寄せている相手は、まったく予想外のものと、おそらくは大いなる深刻さをもって戦っていたのである。


「……」


凛太郎はなかなか言葉を発することができない。


「ごめんね。リアクションに困っちゃうよね。…胸にしこりがあってさ。今度、きちんと検査するんだけど、ほぼ間違いないでしょうっ、だって」


「…そう…ですか…」


「…乳頭にね。少しでも癌細胞があると、全摘出なんだって。全部取っちゃわなきゃいけないの。」


「…」


「私、しこりの場所がね。乳頭に近いんだ…」


予想の何倍も重たい話だった。てっきり「今の自分のスキルに満足がいかなくて…」とか、「実家の都合で…」とか、そういった話を予想していたのに。


七海の目には涙が浮かんでいる。

凛太郎にも、七海の不安と恐れが痛いほど伝わる。



ドクン。

凛太郎は自分の心臓の鼓動が異様に大きく感じた。凛太郎の脳内を、今まで経験したことのない感覚が襲う。


ドクン。


らぬ』


「うっ…」


凛太郎は頭を押さえてうずくまる。最近たまに聞く、頭の中に響くあの声だ。


『手術も検査も受けんでよい。なぁ、凛太郎よ』


なぜか分からないが、この声が言っていることが正しいということには確信が持てた。


「検査は…受けなくていいです」


「…え?」


「検査を受ける必要はないです。心配いりません」


「…なんで?」


凛太郎は、自分でも自分が何を言っているのか、さっぱり分からなかった。


「なんででもです。検査はキャンセルしてください。」


どうしてそこまで断言できるのか、凛太郎本人も全く分からない。が、頭に響く声のとおり、検査は不要だという絶対的な自信がどこからともなく湧いてくるのである。


「何言ってるの?そんなことできるわけないじゃない。何の根拠があるの?」


根拠だの理由だの言われても、凛太郎本人も説明がつかないものは、七海に説明ができるわけがない。ただ一つ、自分が七海のことを心底愛するがゆえに、検査も手術も必要ないという『事実が分かる』のだということには、何となく確信があった。


「…僕は…はじめてお会いした時からずっと、阿賀川さんのことが好きでした。」


「…は?」


「だから、阿賀川さんのことは分かるんです。検査はいりません。」

凛太郎は、われながら最悪の告白だ、と思った。



「…全ッ然意味わかんない。」


七海の混乱と感情の高まりもピークに達する。当然である。


「どういうこと? …今わたし、本当に、本当に心がつらい時で…」


七海の声がつまる。


「そういう時に、こんな… こんなに感情が乱れるようなことを次々に言われると、私は…」


七海の目からは涙がこぼれ落ちてしまっている。


「葛原君、ホントにひどい。私が精神的に大変だから、便乗して告白すれば上手くいくと思ったの?それも若生さんからの入れ知恵?」


「違います!そんなことは、誓って絶対にないです!」


「…葛原君。あなた、男のクズよ!!!」



 凛太郎は自分の心臓が押しつぶされるような感覚を味わった。というより、七海の言葉が巨大な槍となって凛太郎の心臓を貫き、絶命に至らしめた(ほどの感覚を味わった)といった方が近い。今まで味わったどんな苦しみも、比較にならないものだった。


『ハハハ。頃合いかの』


ドクン。

頭の中の声とともにまた心臓の鼓動が大きく響き、凛太郎は自分の視界が徐々に暗くなっていくのを感じた。


『代われ、凛太郎…』


 クラッ。凛太郎が白目をむく。


バタン!


凛太郎はそのまま店のテーブルに頭を打ちつけ、突っ伏してしまう。失神してしまっているのである。


「ちょっと、大丈夫?葛原君?」



 凛太郎が気を失っていたのは、ものの5秒くらいであろうか―。


凛太郎は「カッ!」と急に意識を取り戻して顔を上げる。

が、何か様子がおかしい。犬歯が大きくなり、牙のように突き出している。そして何より…


「眼が…!」


 凛太郎の目は、人間のそれではなくなっている。たとえて言うなら、爬虫類の目が近いだろうか。黒い瞳孔は縦長で、瞳孔の回りの虹彩は、金色こんじき色。その周囲、人間で言えば白目に相当する部分は、吸い込まれそうな緑色である。

 

「おっと。なにせ久しぶりでの。この目では流石さすがに不味いか。」


凛太郎は「むー」と数秒間目をつぶって、もう一度開ける。ぱちぱちと瞬きをする。


「今度はどうじゃ」


凛太郎が次に目を開けると、先ほどまでの爬虫類の眼の要素はだいぶ薄れている。ただ虹彩はいつもの凛太郎のこげ茶色ではなく、深い緑色のままである。


(おかしい。いつもの葛原君とは雰囲気が別人。何より、さっきの眼!人間の眼じゃないみたい)


七海は、目の前の光景に一瞬、自分の心配事を忘れてしまっている。


凛太郎がニヤッと笑って口を開く。


「おぬしが、阿賀川七海とやらか。ふん、凛太郎にしてはいい趣味をしておるわい。」


「……??」 


七海の頭の中は完全にクエスチョンマークだらけである。


「それにしてものぅ。惚れた女子おなごに振られたショックで気絶するとは、情けない奴じゃ。

…おぬしには、礼を言わねばな。おぬしのおかげで、こ奴と交代できた。」


「あの… 凛太郎君じゃないの?」


「フフフ、凛太郎とは、しばらく交代じゃ。今日一日はこの肉体は儂が預かる。心配せずとも明日の朝には返してやる。『かいしゃ』とやらの仕事は、面白くなさそうじゃからの」


「…誰なの、あなた」


「おぬし、先ほど儂の名を呼んだではないか。」


「え…?」


「クズ、と呼びおったであろう。人間に呼び捨てにされるのはちと腹立たしいのう。そもそも、今のこの国の人間には、儂らを敬うものがあまりに少なすぎるわい」


「はあ?」


「…さてと。少々長く寝過ぎて、腹が減っているのでな。腹ごしらえをさせてもらうぞ」


 凛太郎の上半身が巨大に膨れ上がり、ビキビキビキ…と不気味な音を立てながらみるみるうちに変化していく。角が生え、口は大きくけ、先ほどまでとは比べ物にならないほど鋭く巨大な牙がのぞく。よく見ると、左目を縦断する大きな傷跡がある。


「動くなよ。七海とやら。おぬしは美味そうじゃ」


さっきまで『凛太郎だったもの』の影におおわれ、七海の顔は恐怖にひきつった。


「…龍…?」


「いかにも。われは九頭龍。クズ“様”とでも呼ぶがいい」


先ほどまで凛太郎は、瞬く間に大きな口をガバッと開け、七海の上半身に食いついた。


「いただきます」


七海は、自分が龍に食べられる『ガブリ』という音を聞いた。


(つづく)





♦ ♦ ♦


ご縁あって読んでくださった皆様へ


はじめまして。山雨やまめ鉄平と申します。


 少しでも「続きが気になる」「面白い…かも知れん」と思ってくださった方は、♡と☆をポチっと押して下さると、一人の週末物書きが嬉し泣きします。


この小説を読んでくださるすべての皆様が、幸せな人生を送られますように。


山雨 鉄平

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