THREE GARDENS
作家:岩永桂
THREE GARDENS:序
協力国家TAMACHI
自然豊かな村落に代表的な庭園が三つ点在した。
末永家のETERNAL GARDEN
広山家のRAINBOW GARDEN
岩見家のPERFECT GARDEN
末永家は「=末永く」の意味通り
群生する植物の寿命が異常に永かった。
永遠を意味する「=ETERNAL」の称号を勝ち取り
何故、永遠の命を手に入れたのかを、目下研究中。
末永にまつわる台湾朝顔の苗が欲しいと
広山夫人が訪ねて来た。
お安い御用、と快諾する末永家。
RAINBOWの1/7色「=紫」候補に、
台湾朝顔も立候補するのだろうか?
岩見家に関して言えば、庭園から源泉が湧き
四阿「=東屋」で足湯をたしなむ優雅さ。
御三家が目的としている
魔法樹「=MAGICAL TREE」の植樹は
岩見家の庭園が最有力候補だった。
末永も、広山も、特に一番に踊り出る気は無い。
一言添えるなら……
永遠「=ETERNAL」の花や、
多彩「=RAINBOW」な花は、
それぞれの庭園の誇りでもあった。
自分が生活を営む庭園に、魔法樹がそびえることは
更なる誇りとなることだろう。
取り敢えず末永は、台湾朝顔の群生力を
他の庭園に提供することを決めた。
協力することで目標に近づく。
今日も庭園を愛で、眼で外観を楽しむ。
彼等の掌は基本的に、握手するために機能する。
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