残り15日
12月24日
「今日は具合どうだ?」
「ぜーんぜん問題なし。ただの片頭痛だったのかも」
「お前なぁ……」
「ところで、兄さん。今日は何の日か知ってる?」
「クリスマスだろ。それどころじゃなくなったけど」
「クリスマスイヴだよ。これだからモテない男は」
「一体なにが違うんだ……」
「イヴとクリスマスじゃ全然違うじゃん」
「一緒じゃん」
「イヴが本番で、クリスマスは出がらしみたいなもんじゃん」
「めちゃくちゃなこと言ってない……?」
「子供の頃はサンタさんがいることを信じてたなぁ」
「……」
「何よ、急に黙って」
「……これ、サンタさんからお前にプレゼント」
「なにこれ? クマのぬいぐるみ?」
「避難所で譲ってもらえるのはこれしかなかったから」
「そ、そんなので避難所に行ってたの!?」
「それだけの理由じゃないけどさ……」
「は、恥ずかしー! しかもこの歳でぬいぐるみなんて!」
「う、うるさいなぁ! いらないなら返せ!」
「やだよ! 私が貰ったやつじゃん!」
「じゃあ文句言うな!」
義妹がゾンビになるまで残り15日
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます