証明写真機
証明写真機に入るときはいつも緊張する
なぜか自分が社会から外れたことをしているかのような気持ちになってしまう(闇金に行く人はこういう気持ちなのかもしれない)
想像より少し高いお金を支払い
ネクタイを絞め直す
この狭い箱の中でいつも僕はひどく孤独を感じるので
空や太陽のことなんかに思いをめぐらせ
いつの間にかすべてが終わっている
プリントされた写真に写る胡散臭い男は誰だ
誰なんだ
おそらく僕なんだろう
僕はいつも鏡を見ないから
証明写真機の写す僕のことしか知らない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます