カクヨムコン用 VRMMOゲームと現代ダンジョンで頑張って異世界へ
竜翔
VRMMO編
第1話 ハジマリ
ゲート。それは突如として前触れもなく東京の中空にて現れた。
初めはみな驚いたが次第にそれに慣れていき数日たっても何も起こらなかった為に無害と判断され観光名所のひとつに区分される。その前に
ゲートの門が開き中より出でるモノ…それは霧…瘴気…いや、架空元素である魔力だった。
魔力はたちまち東京都市部を覆い数日で魔力の霧は世界中を覆いそしてほどなくして魔力の霧は消えていった。だがその代わりに全国各所に謎の建造物が出現しそれをのちにダンジョンと呼びその迷宮内には未知の怪物が潜み徘徊していたのだ。前代未聞の事態に国はすぐに動き捜索隊を発足。迷宮内を捜索しそしてダンジョン内の宝箱の中に未知の物質が探索隊により発見、その報告が上がる。
だがモンスターの襲撃により部隊は全滅。新たな資源と同時にダンジョンの危険性を知り現行兵器で抹消を図るも失敗。
いかなる兵器もダンジョンどころかモンスターに傷一つ負わすことができないとみな絶望した。
そんな時にゲートより一人の女性…女神が現れた。そして女神は告げる
≪ダンジョンを攻略する術を授けます。レベリングによる身体強化とスキルを全人類に与え所有した武器にもその加護を与えましょう。この事態を収束する術はただひとつ、ゲートの向こうに君臨する魔王を討つこと。その為にもダンジョンを攻略し宝とモンスターから武器を作り、身を鍛え、魔王を倒すのです≫
その言葉を発した瞬間からみなは自身のステータスを見ることができるようになり、宝を求め一攫千金を求む者や魔王を倒し平和をもたらそうと考える者にただ単純に力を欲する者など様々な目的を持った≪ハンター≫と呼ばれる職種が生まれ政府も公認。
事態の収束の為ハンターに対し福利厚生や諸々の保険、過度な報奨金などのアフターケアの措置などの厚遇もあってハンターを生業とする者が急増。
だが…モンスターは強すぎた。モンスターだけではなく様々なトラップや迷路などがハンターを翻弄しレベルを上げる前に死傷者が多すぎてハンターを辞退する者の数も急激に増え各国首脳は頭を悩ませていた。そんな時にある科学者の鶴の一声が事態を変えた。
「今のゲームのような状況を逆にゲームとして機能させればいいのではないか?」
最初は理解不能な発言だったがそれを説明するシステムがすでに現実に存在していた
VRMMO。疑似体感ゲーム。これを今までのダンジョンデータを基にゲームとして普及させる事。そしてそれは女神の耳にも届きゲーム自体に魔力を流し込み疑似体験でも現実にレベルアップができるという革新的な技術が開発された。
女神の協力もあって滞りなくゲーム開発は進み『現実で死ぬことなく強くなれるゲーム』という触れ込みがSNSで拡散しハンターの復帰者とハンターではなかったゲーマーもハンターとして就職しついにはモンスター退治とダンジョン攻略が成功。
これにより光明が差しなおかつ新たな資源獲得もあり世界は変遷していき…そして現在・・・・・・・・・・・・・・・・
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「ダンジョン攻略による資源調達に目が行き過ぎてだあれもゲートの向こうにいる魔王とやらを倒しに行かないのでした」
というのが現状だ。ダンジョンの宝箱は今までの産業革命の比ではないテクノロジーを生み今ではダンジョンの争奪戦が勃発しそれに呆れた女神もゲートへ帰っていった…らしい。
そりゃそうだ。その魔王を倒したらお宝もダンジョンも消えてなくなるとわかっている。
むしろ今では魔王救世主派の宗教が立ち上げられている始末。
ダンジョン出現で経済の景気が良くなったのは事実でそれを否定すれば非難されるのは必然だろう。なので俺はそう呟かず心の中でこう思う。魔王様、余計な事してくださりやがりましたね。
つってもそのおかげで俺こと
≪≪≪------脳裏によぎる、点滴が一滴一滴落ちる音―----≫≫≫
「やっぱ感謝とかとは違うよな…」
そもそも何でゲートをこっちに呼んだのか?なぜダンジョンを作ったのか?何か思惑があるに違いない。事実この社会活気が余りあるほど金には困らず宝によりより生活が良くなる一方でだからこそ魔王とやらの利益になりえるのか?
そうやって恵んでだけ恵んで堕落させるサタンみたいな存在なのか会って見なくては分からないが…。
世界に恐慌をもたらす目的ならそもそも武器が通用しないモンスターを送り込んでしまえば済む話なのに。まあ出来の悪い頭で考えても仕方ない
ヘッドギアを被りベッドで横になる。かくゆう俺はハンターになりたてで今日登録したばかりのド素人。ダンジョンに行く前にまずゲームでレベリングを図らなければ殺されてしまう。
まずは初心者向けのダンジョンコースへ向かって地道にレベルを上げていく。そして俺の目標は
「ゲートの向こう側。異世界に行ってみたい」
その思いを胸に
「ダイブ」
その言葉が起動キーとなり意識は電子の海へ沈んでゆく・・・・・・・・・・・・・・・
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