はてもしや 4月じゃなくても バカなのか?
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人生でついたいちばん大きなウソ。皆さんはありますか?
私ですか?私はウソなんてひとつもついたことはありません。“誠実”と書いて“
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[八葵]「みんな〜!今日だけ食堂に
[小霧]「昨日鼻かんだら大粒のエメラルドが出てきてさー。」
[絃葉]「この前撮ってもらったわたしの写真がSev○nteenの表紙に抜擢されたよ!!!」
[悠心]「この4月バカ共が!1個ずつ持ってこい1個ずつ!」
[命]「あはは……」
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[八葵]「ステーキ美味しいねぇ。」
[小霧]「これこれー。わたしの鼻から出てきたエメラルドー。」
[絃葉]「表紙は流石に盛っちゃったけど、ほら!小っちゃいけどここにちゃんと載ってるよ!」
[悠心]「……まさか全員純度100%のウソじゃないとはな……。」
[命]「あはは……えっと、ひとつずつ確認していこっか。やっちゃん、今食べてるのは?」
[八葵]「美味しいトンテキですな。」
[命]「小霧、それって何かな?」
[小霧]「ブレ○ケアだよー。飲もうと思ったら噎せて鼻から出ちゃったんだー。」
[命]「で、雨ちーの写ってるその雑誌は……」
[絃葉]「皆さんご存知S○venteenです!いや〜、この前仲良くなったモデルの子が紹介してくれて!」
[命]「秋ちゃん、雨ちーすっごい人気だね。」
[悠心]「いや、流石に私も
[命]「?」
[八葵]「それにしても悠心も酷いよねぇ。4月なんてさ。」
[絃葉]「そうそう!4月なんて言われる人の気持ち考えたことある?」
[小霧]「閻魔様に叱られても知らないよー。」
[悠心]「“バカ”のほうに怒れよ!あと閻魔様に舌ぶっこ抜かれるのはおまえらだからな!」
[絃葉・小霧]「ぎゃー!!!」
[八葵]「私は二枚舌なんで平気っす。」
[悠心]「なんだおまえ。」
[命]「あはは……」
[八葵]「とまあ、私たちのウソはこれでストックが尽きちゃったもんで。悠心と命のウソも聞きたいな〜と。」
[悠心]「ウソ。……ウソなぁ。命、なんかあるか?」
[命]「言われると思いつかないかな……」
[小霧]「あー。ゆーみ、王道のアレ、いっときましょうやー。」
[悠心]「王道?……なんだよ近いな。」
[小霧]「えー?そりゃー……
[悠心]「はぁ。……
[小霧]「ぅごばぁ!ゆーみギブギブ、死んじゃう、
[悠心]「私はそれは死んでも言わない。世界が明日に終わろうともな。」
[小霧]「世界滅ぶ時に言うのもそれはそれでおかしいでしょー
[絃葉]「ちょっ悠心!ここ食堂だから!小霧のパンツ見えちゃいそうだから!」
[八葵]「さぎの股ぐらは私で隠そう。よく分かんないけどなんか怒らせたな〜?さぎ。」
[命]「小霧、何言ったの……?」
[小霧]「なんでもないですー……」
[悠心]「はぁ。……まあ、なんだ。絃葉、私は嘘でもおまえに嫌いなんて言えないってことだ。……大好きだからな。」
[絃葉]「!?!?!!?!?!?!!?」
[八葵]「ちょっ悠心!ここ食堂だから!絃葉のパンツ見えちゃいそうだから!(?)」
[命]「雨ちー!地べたでヘッドスピンは髪の毛が危ないよ!」
[小霧]「アンタの彼女おもろいでんなー。」
[悠心]「単純すぎて心配になる時はある。」
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[八葵]「さてと。ほな帰りますか。」
[小霧]「7限体育は許すまじー。」
[絃葉]「今日やっちゃんの生徒会もないし、部活組も休みだし、久しぶりにみんなで帰れるね!」
[悠心]「あ、私ちょっとトイレ行ってくる。」
[命]「私も。ちょっと待っててね。」
[八葵]「えらく早足だなあ……」
[小霧]「まあそんな時もありますわなー。」
[絃葉]「わたし喉乾いちゃった。ちょっと水汲んでくるね!」
[小霧]「それで、汲んできたものがこちらになりますー。わたしさっきジュース買ったし、要らないからあげるねー。」
[絃葉]「ほんと!?ありがと!これでカピルス作れる!」
[八葵]「マ?きみ原液ボトル持ち歩いてんの?」
[絃葉]「3:1が理想なんだよね〜。」
[八葵]「濃っ。」
[小霧]「濃くないー?」
[絃葉]「そうかな!?いつもお母さん、このくらいで作ってくれてたから……」
[八葵]「こいつぁ富んでますな。」
[小霧]「恵みの雨が降り注いでますなー。」
[八葵]「絃葉のフルネームってなんだっけ。えぇと、金田絃葉?」
[絃葉]「雨田絃葉だよ!?別に
[八葵]「それはそう。」
[小霧]「決めつけは良くないですなー。」
[絃葉]「ふたりが言えることじゃないよ……?」
[悠心・命]「ただいまー。」
[八葵]「あ、おかえ……ん?」
[絃葉]「モ゚」
[小霧]「あれー?知らない人がふたりー?」
[ギャル化した悠心]「なんだよ、驚きすぎだし。あーし前からこんなんじゃん?」
[男装麗人の命]「そうだよ。僕も前からこんな感じだよ?」
[八葵]「すごい、話口調と一人称が違うだけでここまで違和感があるとは……」
[絃葉]「ゆ、悠心が、ギャル……ギャルに……」
[小霧]「雨ちー壊れちゃったー。」
[八葵]「これが脳破壊ですか。」
[悠心]「いとちゃん、あーし可愛い?」
[絃葉]「めっちゃ可愛い!!!致死量!!!モ゚!!!」
[八葵]「力強い力尽きだなあ。」
[命]「あ、雨田さん大丈夫?肩貸そうか?」
[絃葉]「ひぃぃぃ顔近!メイちゃんイケメンすぎる!」
[八葵]「ショートカットになるだけでここまでの破壊力。ポテンシャルが末恐ろしいねぇ。」
[悠心]「それっぽいメイクもちょっとしてるかんね。」
[八葵]「おぉう、やっぱ慣れないなその口調。」
[小霧]「…………。」
[悠心]「どしたんさぎ?黙りこくっちゃって。」
[八葵]「あ!私の特権!」
[悠心]「へぇ〜。“私だけが呼んでるあだ名”、取られんのヤだったんだ。やっちゃんって結構独占欲高めなタイプ?」
[八葵]「っそうじゃないけども!……何この悠心!なんか、なんか掴めなさがすごい!魂からギャル化している!!!」
[命]「朧谷さん、顔赤いよ?おでこ貸して。」
[小霧]「あっ……」
[命]「僕の手、結構冷たいから。熱冷ましに丁度いい……ってあれ?どんどん熱くなってる。」
[小霧]「きゅ〜……」
[命]「えぇ!?あっえっ小霧、大丈夫!?」
[八葵]「さぎって割と面食いだからね。そりゃイケメンにガチ恋距離で迫られたら焼き切れちゃうのよ。」
[悠心]「へぇ〜。
[絃葉]「へっ?あっ悠心、近……」
[悠心]「いとちゃんさ〜。あの写真随分カメラ目線だったよね。あーしがいるのに、不特定多数と軽々しく目ぇ合わせちゃうんだ。」
[絃葉]「へっ!?あっ、あ、それは……」
[悠心]「あーし寂しかったな〜。いとちゃんには読者さんたちがいるから、あーしからはもう卒業って感じ?」
[絃葉]「そんなことはないよ!!!」
[悠心]「わっちょっ絃、絃葉、近い……」
[絃葉]「アレはお仕事モードのわたしだから!“ありのままの雨田絃葉”じゃなくて、“モデルとしての雨田絃葉”だから!ありのままをいちばん知ってるのは、この先ず〜っと悠心ひとりだけだから!!!」
[悠心]「へ、へ〜。そうなんだ〜……」
[絃葉]「だから、ありのままのわたしは、いつまでも悠心とだけ目を合わせてるからね。」
[悠心]「へっ、ぅあ、ぁ……うぅ……」
[八葵]「ハイ絃葉、終了!終了〜!悠心完全にメスの顔になっちゃってるから!」
[絃葉]「どんな時でも、何があっても、わたしは悠心だけを見続けるから。それはこの先ずぅ〜っと変わらな痛っ!」
[八葵]「終了って言ってるでしょうが!悠心の顔見てみて!?」
[悠心]「きゅ〜……」
[絃葉]「えぇぇぇ悠心大丈夫!?顔真っ赤じゃん!!!」
[命]「やっちゃん!小霧がなんかすごく穏やかな顔になってきちゃった!脈拍も弱まって……」
[絃葉]「悠心も!なんかすっごい呼吸浅い……」
[八葵]「コラコラバカさぎバカ悠心!早く
[悠心・小霧]「はっ」
[絃葉・命・八葵]「よかった……!!!」
[命]「え、えぇ〜と……」
[悠心]「エ、エイプリルフール……だし。」
[八葵]「もう4月とか関係なくバカが生まれるでしょコレ。2人果てまで逝きかけてるし……」
[絃葉]「悠心、その格好定期的にやってね。」
[悠心]「えぇ〜。あんま慣れないからヤだし。」
[小霧]「めーちんも、その格好を定期的に……」
[命]「毎回小霧がそうなるならやらないかな……」
[八葵]「エイプリルフールってここまで危険なものだったっけ……?」
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【ひとこと】
ハッピーエイプリルフール。ギャル悠心と男装命の火力は計り知れませんね。書いてて興奮しっぱなしでしたよホント……
(命は親戚のお姉さんのひとりが男装趣味、悠心はギャルの友達がいるので、学習材料には困りませんでした☆)
初出し情報なのか憶えていませんが、絃葉はモデル業をしています。かわいいので。田舎にいても都会にいてもかわいいので。
Q.4月1日に普通の授業のために学校行って、しかも食堂が開いてるのっておかしくないですか?この時期は春休み中では?
A.勘のいいガキは、殺します(キャー!!!)
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