第97話私は総理

「え〜と…本日は もう一つだけ話して終わりますので もうしばらくお付き合い下さい。

現在国民生活が苦しい理由はYEN安による影響が大きいですが最大の理由は経済成長していない事です。自給率が低く貿易赤字が毎年続いています。根本的解決には貿易黒字が必要ですが

かつて国を支えていた製造業部門は海外に渡り

現地で作る為 この国への恩恵は少ないです。

デフレ時代は安売り競争でしたがインフレ時代で生き残るのは難しいです…インフレ時代に

生き残る為に必要なのはブランド力です。

高くても欲しいと言う物が必要です…女性は

世界の有名ブランドのバックの1つくらいは持ってますよね。

今 目指している米の輸出もブランド力で勝負    します…

安売りするつもりはありません…

製造業が海外から戻って来てくれる事を願っていても恐らくそれは叶いません。

すでに現地に工場を建ててます…わざわざ戻っても人が足りない…輸出コストもかかる…関税などもあるとなると大手製造業のデメリットの方が大きいです…そこに期待出来ないならば今いる皆さんで やるしかない! 新しい企業を立ち上げてもいいですし皆さんが これから先も

この国で平和で豊かに暮らし続ける為には貿易黒字が必ず必要です。

もうダラダラ働いている場合ではない事を理解して下さい。

この国のブランド力は元々高いです。

外国人旅行者はYEN安で割安な事もありますが

高くても お箸でも なんたら焼 の様なキレイなお皿でも 電化製品でも欲しいと思い買っていきます。

海外ではラーメンが何千YENするとかニュースでやってますよね?

回転寿司が 今から一皿2貫で100YENに戻るのか一皿1貫で100YENになるのか どちらが可能性高いかは皆さん想像出来ると思います…

世界は繋がっていますから他国がそうなら この国もいずれはラーメンが何千YENになる可能性が高いです。

皆さんの中で自分で起業すると言う方は そう言うブランド会社を目指してください。

私は今すぐにでも黒字にしたいので今回は1つの業界に協力していただきます。

すでに自動車以外で最強のブランドが この国にはあります。

世界シェア60%以上 他国に負けない!


(アマ◯ン マイク◯ソフト 2社 合わせたくらいのシェア率

Android携帯が世界シェア70% リンゴ社携帯は世界シェア30% この国だけリンゴが70%で

Android30%なのは何故でしょう? 

何か見えない力が働いているのか… )


アニメ業界です! 国営サブスクを作りますので

他国のサブスクから全て撤退していただきます。

う〜ん…そうですね〜名前は

そのまま アニメ でいいですかね…

ネットアニメにしますか…ハハハ

この国のアニメだけを集めて完全独占チャンネルにします。


安売りはしません…作者の方々も一旦は収入が落ちるかもしれませんが いずれは必ずプラスになります。

勿論 貧しい国には配慮しますが それでも現在3兆YEN規模…凄い数字ですが そんなもんではない…10兆でも30兆でも目指せる業界です。

世界の6割以上の人々が お金を払ってでも観たいんです…これが観れなくなったら他国では暴動が起きてもおかしくないレベルの事件です…原油国などでも減産したり価格をコントロールしてますから これくらい当然の よくある話なので我々の国の権利です。

これは決してイジワルではなく ビジネスです。

アニメ業界を国で支援します。

この国では今まで通りTV放送もありますしサブスクもワンコインくらいの最低額に設定しますので皆さんは安心してください。

本日は以上です。さよなら〜

あっ…世界の皆さん…

私の命を狙わないように〜ハハハ ではまた」


………………………………………………………


番場「ふぅ〜 これで少しは老人の票を獲得出来るだろう…」


堀田「まぁ生活が厳しい御老人達 限定かもしれませんが富裕層の方々には元々 総理の支持率は そこまで期待出来ないですからね…」


「あ〜えらいこっちゃ~えらいこっちゃ~やで〜」


堀田「どうしましたか?」


「副総理からオニのように着信履歴があります。番場さん…副総理に全部伝えてありますよね?」


番場「あ〜下井田元総裁の件とアニメ独占の話は秘書の松本さんに伝えてある。外国株の税金を国民に話す事もアニメ独占も他国から批判殺到するのは確実…」


堀田「副総理には相当な圧力が かかるかもしれませんね…」


「貿易赤字を減らし黒字を増やす為には やむを得ない…副総理 1人の犠牲で済むなら…

一応 怒ってるかもしれませんから謝っておきますか…今TELしたら出ますかね?」


堀田「今日は農業の人手集めの為に何軒か大使館を周ってますね…今は恐らく会談中のはずです…」


「そうですか…直接話すと ガミガミと説教されそうだから とりあえず留守番電話で謝っておきます…ハハハ」


………………………………………………………


大使館での会談を終え公用車で次の大使館に移動する佐藤副総理 

総理からの留守番電話を確認する


(あ〜  I am総理…アイムソーリー………

ぷ〜ぷ〜ぷ〜)


額と手には血管が浮き出ている…


佐藤「野郎…ふざけやがって…必ずコ◯ス…クソが!」


松本秘書「はぁ~総理の発言で大使に嫌味を言われて余計な時間が かかりましたね…」


佐藤「余計な仕事を増やしやがって…

クソバカ総理が!」


松本「他にも報告が…中田議員に接近しようと

してるみたいです…」


佐藤「コバンザメか…馬鹿め…それくらい予想通りだ…ちゃんと見張るよう伝えておけ!」

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