History is not made that way.

このアルバムは全12曲から構成されている。


CDそのものを封入したパッケージの表面には細かい数字が灰色で羅列されており、曲名の部分だけが黒文字で記載されている。


曲名は収録された日付を表している。


日記である以上、サブタイトルはないというのが本人コメント。


アルバムを見る限り、若い頃にあった露悪趣味は鳴りを潜め、綺麗な上澄みだけが掬い取られていると考えられる。


さて、ここでこのシンプルなアルバムを記載した方について補足したい。以下の記載はより一層、このアルバムについて興味を持ってもらいたいという気持ちからだ。


この方は記載時点で既に名声も地位も十分に確立された高齢者であり、日本出身ではあるが日本国内にはいない。


活動開始は早く、また比較的順調に推移しており30代には既に現在の地位を確立されていたと推察される。「シンセサイザー」「ピアノ」が代表的な使用楽器である。


「彼」は「作曲家」または「演奏者」であり、いわゆる「歌手」ではない。いくつか歌唱したデータを残しているが、作り出された楽曲からすると僅かだと言える。


この方が著名な理由はその作り出された音楽がいわゆる権威ある音楽的な賞レースを国内外で多数受賞していること、及び、はっきり言えば政治活動だろう。一般的な理解としては「左派」に分類される。


何から見て左なのかは謎だが、戦争で儲かる国に住みながら、戦争反対で原発反対、自然を大切にという主張をしている。主張自体と退廃的な雰囲気は若い頃から一貫している。


歌わないが黙らない「作曲家」

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