きみをいだく希望の星/真円集う約束の星
【きみをいだく希望の星】※クレイ村限定
依頼主:ラージャハ特別騎士トネリ 場所:蛮族領・中域
目標:探し人の情報 報酬:5000G+
知り合いが蛮族領に行ってしまったらしい。死ぬ前に助けてくれ。
▶クエスト自体は簡単あっさり。ただ場所がね…
◆クレイ村・ギルド内
クエストを発注したと思われる女性がイスロードと会話をしている。クエストの発注文章が短すぎて詳細が確認できないため、色々と質問しているようだ。
「ふむ、探し人の名はヤスト様。黒髪単髪の少し小柄な人間の男性、御間違いないですか。」
「男性、じゃない。男装。ウィッグ外してたら金髪。」
「…なんと。良いですね。とても。一度お話させていただきたい。」
探し人には大事な特徴について確認をしているはずだが、なんだか趣味の話になってきているようだ。
▷受注後
受注した君達に気付いたのかイスロードが説明をしてくれた。
「ああ、これは皆様。未開の蛮族領ですし、皆様程の実力者でなければと考えておりました。こちら、依頼者のトネリ様です。」
「…ども。」
受付にいた銀髪の女性が軽く会釈した。鍛えているであろう、かなりプロポーションは良いが、他人に興味がないのかあまり人を寄せ付けない雰囲気ではある。
「では、続きです。ヤスト様とは、どういった関係で、どうしてお探しに。」
「同じ孤児院の出身。あいつは金持ちの家に拾われて、不自由ない生活してる。だけどなぜかよくラージャハに来るもんで、会って飯食って。で、半年くらい前に会った後、突然こんな手紙送ってきて、『トラグティの蛮族領にいる!』だなんて書かれてるもんで、まだ生きてるか気になったから依頼出したって話。」
「なるほど。そのために、ここまで足をお運びいただきお金を用意したと。とても、友達想いですね。」
「…有休余ってたから観光ついでに来ただけ。連れて来てくれたらありがたいけど、情報があれば良い。とにかく、任せたから。」
依頼者はイスロードに手紙を渡し、ささっと出て行ってしまった。手がかりは少ないが、とりあえず蛮族領を探してみよう。
「ああ、一応の補足というか推測を。人物像を見る限り、ヤスト様は戦う術をお持ちでは無さそうに思えます。手紙を書くほど余裕のある状態で蛮族領にいると仰るなら、身の安全が保障された場所にいらっしゃるのかと。お探しの際は、ご参考までに。」
と、イスロードは言っているが、果たしてそんな場所が存在するのだろうか。未確認の地域も多い、探索しながら探してみよう。
「あ、あともう一つ。ロックウッドにて、極めて類似した依頼が出されているようです。何か手がかりになるかもしれませんので、一度お立ち寄りになられたらと。」
▷手紙を確認する
封筒ではなく一枚の紙がそのまま送られてきたようだ。家出をした事と、トラグティの東、蛮族領に入ってみた事が書かれている。差出人名は書かれていないが、トネリ曰く「あいつの字だ」との事。文章は「蛮族領に入ったの!」という違和感あるところで終えられているが、それもまた「あいつっぽい」との事だ。
↓
◆ロックウッド・スクリュードライヴ
【真円集う約束の星】※ロックウッド限定
依頼主:オルフィード元老院議員ルタ 場所:蛮族領・中域
目標:探し人の確保 報酬:100,000G
娘が蛮族領に行ったしまったという。確かに奔放な娘であったが、わざわざ無駄に危険な地に踏み込むほど愚か者ではない。連れ去られたに違いない。なんとかして、連れ戻してもらえんか。
▶クエスト自体は簡単あっさり。ただ場所がね…
クエストを発注したと思われる男性がアリナと会話をしている。お偉方の対応と言う事でギルマスが出ているが、どうやら発注者本人ではなく代理人が来ているようだ。
「分かった分かった。だがそこは未開の蛮族領だ、生きてる保証なんて出来ねぇし、そんな依頼と分かったうえで受ける冒険者なんてそうそういないぜ。」
「それならば、君達が探しに行けばよかろう。我が主は一刻も早く情報を求めておる。待っている余裕などないのだ。」
「何言ってんだ、ウチらはあくまで仲介、実働は都市防衛以外しないっての!テメェふざけ」
「お嬢、別の方がいらしたみたいなのであちらへ。ここからは副長の私がお話します。」
ギルマスが一番喧嘩っ早いせいで慌ててガイアメモリが仲裁していた。押し出されたアリナは君達の元へと連れていかれる。
「んだよもう、、、ってあんた達か、確かにもう貴賓クラスだな。…って、そうか、ちょうどいいトコに来てくれた。」
ニヤリと笑うアリナさん。なんだか嫌な予感もするが…
「なぁ、ちょっと蛮族領見に行ってもらえないか。誰も受けないようなクソクエストを張っといて、人が来ないなら私らに行けとか言い出してさー、ちょっとうちらの仲間ってことで行ってきてくれよ。経費は払うからさ、な、いいだろ?」
信頼度が高くなったせいなのか、少し厚かましくもなったアリナさん。元々こういう性格だろう。受けてもいいし、断ってもいい。
▷クエスト出てるけど
「あ、いや、クエストとしては受けない方がいい、あの様子じゃ探し人が死んだ責任を受注者に押し付けるだろうしな。…いや、自信があるってならいいと思うけど、不名誉点とかは流石の私でももみ消せないぜ、注意しとけ。」
アリナの仲間としてではなく、クエストを正式に受注しての行動でも問題ありません。アリナの頼みだけだと経費しか出ない気がするのでお好きにどうぞ。
▷頼みを受けた
「よっしゃ、ありがとな!おーい、ウチの仲間で良ければ見に行けるぜ、それでいいんだよな?」
承諾するや否や、アリナは受付にいる発注者に勢いよく声をかけた。先の態度からの急変に少し驚いていたようだが、提案は快く受け入れたようだ。またアリナが連れてきたPC達を見たガイアメモリは色々と察して頭を抱えていた。
「君達がいくのかね? 少し不思議な見た目だが、選んでなどいられんしな。私はかのオルフィード元老院の一議員である旦那様から代理されたものだ。我が一言が主の一言と思うが良い。」
別にこの場所でオルフィードの権威が役に立つわけではないが、冒険者ギルド経由で悪評を広められたら溜まったものではない。我慢して話を聞こう。
「探しているのはアサヒと言う。金に輝く髪色で、蒼き瞳が特徴だ。ハキハキした喋りと貴族のような振る舞いであり、まさに旦那様の娘に相応しい存在である。」
金髪と言えば所作の綺麗な女騎士もいたが、探しているのは別人のようだ。アサヒ、の名に聞き覚えがあるような気もする。見かけたら一発で分かるだろう。
「つけていた護衛が最後に見かけたのが、蛮族領の東北東あたりだったという。そのあたりで突然、消えてしまったというのだ、なんと使えない者達か、君達がそうでない事を望んでおる。とにかく、すぐに連れ戻してくれ。よろしく頼むぞ。」
どうやら本当に蛮族領で見失ってしまったようだ。先に受けた依頼のヤストという探し人も同じ場所だ。とりあえず捜索してみよう。
君達が出発しようとしたところで、依頼人の目を盗んでアリナが近寄ってきた。
「話聞く限り、私らが討伐した東のさらに先、完全未開の地だ。あんたらでも気を付けた方がいい、無茶すんなよ。線路の近くに鉄道警備隊の詰所があるから、ヤバいと思ったらそっちを頼れ。」
心配してくれたようだ。お願いしておいて無茶言ってるなと思うかもしれないが気にしないで行こう。
↓
◆マシーネ・レベリオン
(恐らく初来訪と思われるため別ページにて)
↓
◆マシーネ・レベリオン 中央広場
そういえば、人族も普通に暮らしているこの土地ならば、探し人アサヒ/ヤストの情報もあるのではないだろうか。少し聞き込みを行ってみよう。
📝聞き込み判定
12:メリアの子ども「人間?ちょいちょい来るから、誰か分かんないや」
15:アルボルの子共「金の毛が生えたニンゲン?広場で見たぞ」
18:メリアの男性「アサヒ…確か、集会所で働いていた気がするな。」
21:アルボルの女「ニンゲンの男性は分からないけど、半年前に手紙を出した女性なら知ってるわ。確か、集会所の書類担当だったと思うけど。」
▶良い結果が得られなかった場合
聞き込みをしている内に、情報収集業者の存在を聞きつけた。どうやらその業者は一定の情報を持っているようだが、代わりに情報料1000ガメルを要求してきている。どうしようか。(払わない場合、手掛かりなし)
◆マシーネ・レベリオン 集会所
打倒・魔動機を掲げる集会所には自然を愛する猛者たちが集まっており、受付嬢もにこやかに魔動機破壊を勧めている。受付の奥に部屋があるようで、事務作業室となっているようだ。探し人の名を伝えて、聞いてみてもいいかもしれない。
▷捜し人がいるのですが
キマリ「…どなたですか。メリアやアルボルではない、初めての方であればまず同志登録が必要になります。族長へ挨拶の上、チョロギ様に話を聞き、同志試験に合格し腕章を入手してからまたお越しください。決まりですので、よろしくお願いします。」
なんだかとってもかしこまった人間のお姉さんが受付に立っている。レントくんをチラ見したが気のせいだろう。今の話を聞いた限りでは、君達は腕章を受け取る以外の事は済んでいると思われる。
「はぁ、既にすべて終えた、と。で、あれば腕章をお持ちのはずです。なければお話は出来ません。決まりですので。」
「キマリさん、この方はずっと探し求めてたダリオン神官かつフロウライト様なんすよ。特別待遇っす。VIPっすよ。」
「はぁ、フロウライト、様。申し訳ありませんが、決まりですので。」
エビネの言葉も意に介していない。相当お堅い方のようだ。
「んもー、キマリさんルールに厳しいんすよねぇ。あの人ずっとホテル住まいなんすけど、空いてるから同じ値段で使っていいよって言われてるのに『決まりですので』って一番安い部屋泊まり続けるんす。他人の露出にも厳しいし、いや良い事なんすけど。んー、難しいっすねぇ。」
とても厳格な人のようでエビネは諦めかけているが、彼女を見たレントはなぜか行ける気がしている。いいや行かねばならない。落としに、いこう。
(困ったら選択肢を用意するので言ってください。)
▷ちょっとくらいええやろ?
▷誰にだって規則や決まりよりも大切にしたいものや信念があるはず
「…は?そういった方、大嫌いです。お帰りください。」(不正解)
「…? 私はルールよりも何かを優先した事やしようと思ったことなど一度もありません。」
↓
▷正しさを追求する姿はとても美しい(固定)
「…え、ちょっと、何を。」
↓
▷他のみんなのように規則や決まりを破ってみたいと思っているのでは
▷好きだー!!と抱きつきに行く
「や、やめてください!誰か、変態です!」(不正解)
「―何を、言ってるの? そんなこと、ある訳ないでしょう。」(正解)(顔赤面)
↓
▷一緒に社会をぶっ壊そうぜ!
▷"社会"よりも"個人の幸福"を大切にする時間があってもいいと思う
「良いわけないでしょう!いい加減にしてください!」(不正解)
「…私は……ッ ……そうは思いません……ッ」(正解)
↓
▷キスしましょキス!
▷嫌なら、嫌だって言ってください(正解)
「…は?そういった方、大嫌いです。お帰りください。」(不正解)
「―!!!」
↓
それはキマリが27年間生きてきた人生の中で 生まれて初めて規則を破った瞬間だった
「何これ…ッ 何これえぇ……ッ!!!」
「受付前で、公衆の面前で殿方とキ…こんな…なんて…ッこんな事絶対ダメなのに…ッ!! ダメなのにいぃぃぃぃ……ッッ!!!!♡♡♡♡」
はい、お疲れ様でした。陥落です。
今もなお口では駄目だと言っていますが、その手はがっちりレント君の手を握っています。今ならお話も聞いてくれるでしょう。
さて、探し人の名前は何だっただろうか。どちらか一つをお答えください。
▷アサヒさんいますか
事務室にいるかどうか確認をお願いする。しばらくすると、見覚えのある金髪少女が顔を出してきた。
「トネリ、な訳ないよね。はい、私がアサヒです。…あ、皆さん!お久しぶりです!あの時はお世話になりました!」
以前、魔動列車で助けた女性、アサヒだ。やはり彼女が探し人のようだ。
「どうされたのですか、私に用があるとか。…あ、まさか、父の追手を…!!」
アサヒはとても警戒している。だが君達はまさに追手である。正直に話すか、嘘をついて誤魔化すか。もしくは、トネリという女性が探していたと伝えてもいい。大事な選択肢となるので注意。
▷ヤストさんいますか
「っトネリ! 来てくれた…あれ?どこ?トネリー?」
部屋から飛び出てきたのは金髪の女性だった。君達には目もくれず、依頼者の名を口にし周囲を探し回っている。あれ、この人、どこかで見たような…
「え、ちょっとなんですか、今忙しくて…あ、あなた達、列車でお助けいただいた!アサヒです!あの時ぶりですね、お久しぶりです!でも今知り合い捜しているのでまた!」
君達の事は一瞥した後、トネリを探して周囲を見回している。どうやらトネリが来たと勘違いしているらしい。彼女の依頼で来たと話してもいいし、父親の依頼で探しに来たと伝えてもいい。大事な選択肢となるので注意。
▷トネリの依頼で来た
「え、あ、そうなん、ですか…トネリ、来てくれなかったんだ。あはは、そっか、振られ、ちゃった…」
なんでか物凄い落ち込んでいる。そっとしておいてもいいし、連れて帰るなら無理して捕まえてもいい。
「だって、手紙に『大事な話があります』って書いたのに、本人が来てくれなかったってことは、そういうことでしょ。もう、放っておいてください…」
手紙にそんな事書いてあっただろうか。そもそも君達は手紙を確認しただろうか。
▶確認していない
残念ながら手紙を見ていない。彼女の説得は難しそうだ。一度戻ろう。
▶確認した
手紙にそんなことは書いてなかった。彼女は何の話をしているんだろうか。
「え、嘘だ、ちゃんと書きましたよ。2枚目に、待ってるから来てくれって。」
手紙は1枚だった。と言う事は…
「え、手紙1枚しかなかったって!? 2枚重ねて飛脚に頼んだのになぁ…」
「2枚目に、宛先…書いてない。私の名前は書いたよ、受付でヤストって言ってくれたら飛んでいくって。」
どうやら事故が起きていたようだ。手紙を折りたたんだだけじゃそれはそう。みんなはちゃんと封筒に入れような。
「そ、そっか、私早とちりしちゃった。は、恥ずかしい。…あ、そしたら、ちょっと待っててくれませんか。今すぐ、もう一度手紙書くので、トネリに届けてもらいたくて。お願いします!!」
「ふふ、トネリ、私が何も言わなくてもヤストって言ってくれたんだ。ふふふ。」
▷ロックウッドの依頼も伝えた
「…申し訳ないとは思ってます。私みたいな孤児を拾ってくれた両親に感謝もしています。…でも!!あの婚約者は無いでしょ!!あんな、肉団子みたいな、私の顔と身体しか興味無さそうな奴と結婚なんて、無理!!です!!」
「そういえば、家出した時に皆さんと出会いましたよね。あの時は暴漢に襲われたところを助けていただいて、本当に感謝しています。」
▷手紙を書くまで待った
「すみません、お待たせしました。こちらを、トネリに渡してもらえますか。トネリなら、きっとここまで来てくれる。トラグティまで、来てくれたんだから、きっと…!」
手紙に祈りを込めながら、彼女は君たちに手渡した。そしてもう一つ、彼女から渡したいものがあるようだ。
「これ、運賃代わりに。実家からトってきたものだけど、この場所だと価値、なさそうなので。」
鉄や金でできた非常に綺麗な宝飾品だ。魔動機で作られた物だろう、売却すればそれなりの金額になりそうだし、気になるならスミロスの元に持っていってもいい。
「来てくれたのが信用できる皆様で良かった。では、よろしくお願いいたします。」
とりあえず、本人の無事とすれ違いは確認できた。依頼者に報告しよう。
▷父親からの依頼だ
「い、嫌です!私は帰りません!!無理やりというなら、衛兵を呼びますよ!!」
とんでもなく拒否っている。一体何があったのだろうか。
「…申し訳ないとは思ってます。私みたいな孤児を拾ってくれた両親に感謝もしています。…でも!!あの婚約者は無いでしょ!!あんな、肉団子みたいな、顔と身体しか興味無さそうな奴と結婚なんて、無理!!です!!…それに、私には大事な人もいるんです。その人と別れるくらいなら、なんだってするんだから。」
と言いつつ、魔動列車爆破依頼の書類を握りしめている。彼女が作った物だろうか、恐ろしい女だ。とりあえず説得は無理そうだ、強硬手段を取るのでなければ、戻るしかない。
▷嘘をついた(父親以外から頼まれた、依頼主の名は内緒だ等)
「ホントぅですかぁ? その依頼者、銀髪でクールな美女だったりします?」
「と、トネリかな。だ、だったら一度、帰ろうかな。でもトネリ、絶対じっとしてないんだよなぁ。」
このまま騙していけば連れて帰れそうだ。10万ガメルは目の前だ。
▷想い人って?トネリって?
「…私の、大事な人なんです。オルフィードの孤児院の頃から、ずっと一緒。私達、子どもの頃は綺麗な顔立ちだったから"湖の乙女達"なんて呼ばれてたんですよ。へへ。でもそのせいで、偉い人の目に留まったみたいで、私だけ引き取られちゃって。トネリが行けっていうから受け入れたけど、やっぱり窮屈な暮らしは合わなかったし、トネリと一緒じゃないなんて無理だった。お金はいっぱいあったから、しょっちゅう抜け出して、魔動列車で会いに行ってたんですよ。義父にはバレてたみたいですけど。」
▷なんでここにいるの?
「えっと、やっぱり、自然を愛する気持ちって素晴らしいと思うんです!手伝いたいなーって」
と、レントくんの腕をがっちりと掴んでいるキマリさんが耳打ちしてくれた。
「アサヒさん、この前机で寝落ちしていた時、"列車が爆破されたら帰れないからずっとトネリの家居れるぅ"って呟いてたんです。全く、よろしくない。」
キマリの顔が少し赤くなっているあたり、そういうものに憧れていたのだろうと推測される。というか、このままだとこの人ついて来るようだぞ。ホテル暮らしと言っていたし、フットワークは軽そうだ。
↓
(連れて帰ったかどうか、またどちらに連れて行くかで結末が変わる)
◆ロックウッド
▷連れて帰らずロックウッドに帰還した
「な、見つけておいて連れ帰らなかっただと!?何を言っているのか分からん!貴様ら、契約破棄とみなしてよいのだな!!もうよい、こちらの手の者で連れ戻す!!」
依頼者はブチぎれてしまった。それはそうだ、主人に急かされているにも関わらず無駄に時間を食ってしまったのだから。当然、報酬もない。
「ま、仕方ねぇな。何があったかなんとなく分かる気もするし、仕方ないから今回は多めに見てやるよ。」
アリナが気を遣ってくれるようだ、これなら不名誉点はつかないだろう。彼女と仲が良くてよかった。吸精などしなくて本当に良かった。
~ 真円集う約束の星 終 ~ 経験点500 gr1
▷アサヒを騙して連れて帰ってきた
「さーって、トネリはどこかな…え、ヒツジ!ヒツジじゃないか!」
「おおお嬢様、ようやく見つけましたぞ。お前達、拘束しろ!」
「ひ、ヒドイ!騙すなんてひどすぎるよ!!最低だあんた達!!」
アサヒは君達に恨みを吐きつつ、周囲に現れた使用人達によって馬車へと連行されていく。ヒツジと言われた依頼者が君達の元にやってきた
「うむ、蛮族領から傷も無く連れ戻すとは素晴らしい仕事だ。報酬を受け取るが良い。君達の名は旦那様にも伝えておこう。」
10万ガメルが渡された。ずっしりと重いこの感覚が堪らない。ドーデン地方オルフィード湖国元老院とのコネクションも獲得する事が出来た、正に最高の仕事をしたと言っていいだろう。
「…おまえら、やる時はやるんだな。ちょっと、びっくりだよ。」
アリナが衝撃を受けているが、手元のガメルを見たらそんなこと気にならない。最高の気分のまま、クエストを終える君達。
(アリナとの関係性が"顔見知り"になる)
もがき抵抗しようとも、誓約より逃れる術無し。真円集う約束の星に、少女は吸い込まれていった。
~ 真円集う約束の星 終 ~ 経験点500 gr1
◆クレイ村 ギルド
▷連れて帰らずクレイ村に帰還した
ギルドに着いた。トネリは周辺の観光に満足したあと、村でトラグティについて調べていたようだ。特にリゾートについて丹念に調べていたようで沢山の付箋やチラシを抱えている。君達を見つけると、早歩きで寄ってきた。やはり相当気にしている。
「ヤスト、無事だったか。」
▶手紙を持っていない
「…そうか、いたのか。だが、離れる事は無いと。…そうか、そんなものか。」
表情はギリギリ保っているが、かなり落ち込んでいるように見える。帰ってきてくれなかったのがショックだったようだ。
「…ああ、そうか、報酬か。連れて帰っては来ていないから、渡す必要はないのか…? 受付、どうすればいい。」
「ふむ、そうですね、達成したとは言えないですし、報酬はお渡しできかねますね。かといって不名誉点を差し上げるには事情がありますし…それはこちらで適当に処理しておきましょう。」
「分かった。じゃ。」
用がなくなったため依頼者はささっと行ってしまった。なにかすれ違いが起きたような気もするが、今更遅い。残念ながら、クエスト失敗だ。
~ きみをいだく希望の星 終 ~ 経験点500 gr1
▶手紙を持っている
「…そうか。手紙、2枚目が。普段からちゃんと書いてくれりゃ、気付いたんだけど。ん、預かってきたのか。」
「…そう。やる事が出来た。じゃあな。ありがとう。」
依頼者は手紙を大事そうに鞄にしまい、ささっと出て行ってしまった。報酬はイスロードから受け取ろう。
「全く、自分の気持ちに素直になればいいものを。では皆様、お疲れ様でした。こちら、報酬でございます。」
無事、クエストはクリアできた。二人の今後は、二人で決める事だろう。
暗く冷たき闇の中であれ、大切なものは失わず。きみをいだく希望の星は、たとえ隠し抑えようとも、漏れる程に輝きを増していくのだ。
~ きみをいだく希望の星 終 ~ 経験点2000 gr1
▷ヤストを連れて帰還した
「こんな小さな村にトネリがいるの?本当に?トネリがじっとしていると思えないんだけど…でも、逆に考えれば父の依頼じゃなさそうなのは安心かな。」
君達はヤストを連れてクレイ村のギルドへ帰ってきた。だがそこに、依頼者の姿はない。イスロードは暖かく迎えてくれた。
「おや、皆さま、もしかしてそちらの方はご依頼の…? 残念ですが、依頼主のトネリ様は"観光する"といってしばらく帰ってきていないのです。依頼は達成されたかと思いますが…」
「ほらぁ!トネリがじっとしてるわけないもん!やっぱり、私が迎えに来てもらう方がいいんだって!私、マシーネレベリオンに戻りますね、トネリ来たら伝えておいてください!」
そう言うなり、さっさと出て行ってしまった。依頼者は不在だが、クエストは無事クリアと言う事だ。
~ きみをいだく希望の星 終 ~ 経験点2000 gr1
↓
▶アリナの"お願い"を受けた場合
◆スクリュードライヴ
「おっ、戻ってきたな。なぁ、どうだった?証拠とかなんかあったか?」
アリナになんと話をしてもいいが、アンチ魔動機の集落があるという話をしていいものかどうか。
▷とりあえず濁して話した
「えっ、生きてたのか!? そりゃすげぇ、相当運が良かったんだな。で、連れて帰ってきてないってことは、やっぱり家出少女の迷惑な話ってことだろ?」
「ははっ、まぁ良かったじゃないか。あの偉そうな奴にはこっちから言っとくよ、ありがとな~」
と言う事で大雑把に会話して去っていくアリナさん。満足したようで何よりだ。
▷正直に話した
「あー…ま、そうだわな、あの辺で一般人がいるとしたら、そこしかない。」
「いやー、こっちに危害加えてくるならなんとかしようって話だけどさ、特に吹っ掛けてくる感じじゃねぇし?とりあえずロックウッドとしては様子見なうだ。調査、ありがとな。」
と言う事で大雑把に会話して去っていくアリナさん。満足したようで何よりだ。
その様子を後ろで見ていたのはガイアメモリだ。
「ふふ、失礼。いやはや、うちのお嬢と仲良くしていただいて何よりです。振り回される気持ちを共感いただけるのもまた。こちら、依頼主の奥方からの報酬です。先程無事を伝えたところ、快くご準備いただけました。あの優しさが娘さんにも伝わると良いのですがね。」
そう言いつつ袋を渡してきた。1万ガメルはある。無事と言っただけで貰っていいものかと思いつつ、遠慮なく受け取ろう。
(あらためて終了)
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同じ依頼を別角度からやりたかっただけ。アサヒの登場1年半前て。どちらを選ぶかなーとわくわくしてたら綺麗に真っ二つになっちゃって急遽編集。いやーバラバラなパーティだ笑
アサヒの手紙のあたりで思ったより盛り上がった。そりゃそうか、めちゃくちゃ言ってるもんなこの子。逆に今までそういった滅茶苦茶展開にならないようシナリオ作ってたせいで単調になってたかなーなんて思ったりもした。たまには超展開もアリ、という事か。
ツリーホロウゲートバレてしまった、まぁ大丈夫やろと思っているのには理由があるのであまり頼らないでもろて。
以下、修正前を記録として残します。
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【真円集う約束の星】※クレイ村とどちらか1つ
依頼主:オルフィード元老院議員ルタ 場所:蛮族領・中域
目標:探し人の確保 報酬:100000G
娘が蛮族領に行ったしまったという。確かに奔放な娘であったが、わざわざ無駄に危険な地に踏み込むほど愚か者ではない。連れ去られたに違いない。なんとかして、連れ戻してもらえんか。
▶クエスト自体は簡単あっさり。ただ場所がね…
◆ロックウッド・スクリュードライヴ
クエストを発注したと思われる男性がアリナと会話をしている。お偉方の対応と言う事でギルマスが出ているが、どうやら発注者本人ではなく代理人が来ているようだ。
「分かった分かった。だがそこは未開の蛮族領だ、簡単に冒険者が釣れると…ん?釣れたみたいだぜ。」
君達と目が合い、理解した様子のアリナ。依頼者も目線に合わせて君達の方を向いた。
「おお、君達が受けてくれる冒険者か。少し不思議な見た目だが、選んでなどいられんしな。金は既に用意してある、よろしく頼むぞ。」
態度がデカい。アリナも少し困っていたようで半笑いだ。
「探しているのはアサヒと言う。金に輝く髪色で、蒼き瞳が特徴だ。ハキハキした喋りと貴族のような振る舞いであり、まさに旦那様の娘に相応しい存在である。」
金髪と言えば所作の綺麗な女騎士もいたが、探しているのは別人のようだ。アサヒ、の名に聞き覚えがあるような気もする。見かけたら一発で分かるだろう。
「つけていた護衛が最後に見かけてのが、蛮族領の東北東あたりだったという。そのあたりで突然、消えてしまったというのだ、なんと使えない者達か。とにかく、すぐに連れ戻してくれ。よろしく頼むぞ。」
どうやら本当に蛮族領で見失ってしまったようだ。そんな状態で安全なのだろうか。とりあえず、探索して確かめてみよう。
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◆マシーネ・カーグナー 中央広場
そういえば、人族も普通に暮らしているこの土地ならば、探し人アサヒの情報もあるのではないだろうか。少し聞き込みを行ってみよう。
📝聞き込み判定
12:メリアの子ども「人間?ちょいちょい来るから、誰か分かんないや」
15:アルボルの子共「金の毛が生えたニンゲン?広場で見たぞ」
18:メリアの男性「アサヒ…確か、集会所で働いていた気がするな。」
▶良い結果が得られなかった場合
聞き込みをしている内に、情報収集業者の存在を聞きつけた。どうやらその業者は一定の情報を持っているようだが、代わりに情報料1000ガメルを要求してきている。どうしようか。(払わない場合、手掛かりなし)
◆マシーネ・カーグナー 集会所
打倒・魔動機を掲げる集会所には自然を愛する猛者たちが集まっており、受付嬢もにこやかに魔動機破壊を勧めている。受付の奥に部屋があるようで、事務作業室となっているようだ。探し人の名を伝えて、聞いてみてもいいかもしれない。
「トネリ、な訳ないよね。はい、私がアサヒです。…あ、皆さん!お久しぶりです!あの時はお世話になりました!」
以前、魔動列車で助けた女性、アサヒだ。やはり彼女が探し人のようだ。
「どうされたのですか、私に用があるとか。…あ、まさか、父の追手を…!!」
アサヒはとても警戒している。だが君達はまさに追手である。正直に話すか、嘘をついて誤魔化すか。
▷正直に話した
「い、嫌です!私は帰りません!!無理やりというなら、衛兵を呼びますよ!!」
とんでもなく拒否っている。一体何があったのだろうか。
「…申し訳ないとは思ってます。私みたいな孤児を拾ってくれた両親に感謝もしています。…でも!!あの婚約者は無いでしょ!!あんな、肉団子みたいな、顔と身体しか興味無さそうな奴と結婚なんて、無理!!です!!…それに、私には大事な人もいるんです。その人と別れるくらいなら、なんだってするんだから。」
と言いつつ、魔動列車爆破依頼の書類を握りしめている。彼女が作った物だろうか、恐ろしい女だ。とりあえず説得は無理そうだ。強硬手段を取るのでなければ、戻るしかない。
▷嘘をついた(父親以外から頼まれた、依頼主の名は内緒だ等)
「ホントぅですかぁ? その依頼者、銀髪でクールな美女だったりします?」
「と、トネリかな。だ、だったら一度、帰ろうかな。」
このまま騙していけば連れて帰れそうだ。10万ガメルは目の前だ。
▷想い人って?トネリって?
「…私の、大事な人なんです。オルフィードの孤児院の頃から、ずっと一緒。私達、子どもの頃は綺麗な顔立ちだったから"湖の乙女達"なんて呼ばれてたんですよ。でもそのせいで、偉い人の目に留まったみたいで、私だけ引き取られちゃって。トネリが行けっていうから受け入れたけど、やっぱり窮屈な暮らしは合わなかったし、トネリと一緒じゃないなんて無理だった。お金はいっぱいあったから、しょっちゅう抜け出して、魔動列車で会いに行ってたんですよ。義父にはバレてたみたいですけど。」
▷なんでここにいるの?
「えっと、やっぱり、自然を愛する気持ちって素晴らしいと思うんです!手伝いたいなーって」
と、たまたま通りかかった受付嬢の一人がこっそりと教えてくれた。
「アサヒちゃんね、この前机で寝落ちした時、"列車が爆破されたら帰れないからずっとトネリの家居れるぅ"って呟いてたのよ、面白い子よね。」
↓
◆ロックウッド
▶連れて帰れず撤退した
「な、見つけておいて連れ帰らなかっただと!?何を言っているのか分からん!貴様ら、契約破棄とみなしてよいのだな!!もうよい、こちらの手の者で連れ戻す!!」
依頼者はブチぎれてしまった。それはそうだ、主人に急かされているにも関わらず無駄に時間を食ってしまったのだから。当然、報酬もない。
「ま、仕方ねぇな。何があったかなんとなく分かる気もするし、仕方ないから今回は多めに見てやるよ。」
アリナが気を遣ってくれるようだ、これなら不名誉点はつかないだろう。彼女と仲が良くてよかった。吸精などしなくて本当に良かった。
~ 真円集う約束の星 終 ~
経験点500 gr1
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▶騙して連れて帰ってきた
「さーって、トネリはどこかな…え、ヒツジ!ヒツジじゃないか!」
「おおお嬢様、ようやく見つけましたぞ。お前達、拘束しろ!」
「ひ、ヒドイ!騙すなんてひどすぎるよ!!最低だあんた達!!」
アサヒは君達に恨みを吐きつつ、周囲に現れた使用人達によって馬車へと連行されていく。ヒツジと言われた依頼者が君達の元にやってきた
「うむ、蛮族領から傷も無く連れ戻すとは素晴らしい仕事だ。報酬を受け取るが良い。君達の名は旦那様にも伝えておこう。」
10万ガメルが渡された。ずっしりと重いこの感覚が堪らない。ドーデン地方オルフィード湖国元老院とのコネクションも獲得する事が出来た、正に最高の仕事をしたと言っていいだろう。
「…おまえら、やる時はやるんだな。ちょっと、びっくりだよ。」
アリナが衝撃を受けているが、手元のガメルを見たらそんなこと気にならない。最高の気分のまま、クエストを終える君達。
(アリナとの関係性が"顔見知り"になる)
もがき抵抗しようとも、誓約より逃れる術無し。真円集う約束の星に、少女は吸い込まれていった。
~ 真円集う約束の星 終 ~
経験点500 gr1
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【きみをいだく希望の星】※ロックウッドとどちらか1つ
依頼主:ラージャハ特別騎士トネリ 場所:蛮族領・中域
目標:探し人の確保 報酬:5000G+
知り合いが蛮族領に行ってしまったらしい。死ぬ前に助けてくれ。
▶クエスト自体は簡単あっさり。ただ場所がね…
◆クレイ村・ギルド内
クエストを発注したと思われる女性がイスロードと会話をしている。クエストの発注文章が短すぎて詳細が確認できないため、色々と質問しているようだ。
「ふむ、探し人の名はヤスト様。黒髪単髪の少し小柄な人間の男性、御間違いないですか。」
「男性、じゃない。男装。ウィッグ外してたら金髪。」
「…なんと。良いですね。とても。」
探し人には大事な特徴について確認をしているようだ。受注した君達に気付いたのかイスロードが説明する。
「ああ、これは皆様。蛮族領ですし、皆様程の実力者でなければと考えておりました。こちら、依頼者のトネリ様です。」
「…ども。」
受付にいた銀髪の女性が軽く会釈した。
「では、続きです。ヤスト様とは、どういった関係で、どうしてお探しに。」
「同じ孤児院の出身。あいつは金持ちの家に拾われて、不自由ない生活してる。だけどなぜかよくラージャハに来るもんで、会って飯食って。で、半年くらい前に会った後、突然こんな手紙送ってきて、『トラグティの蛮族領にいる!』だなんて書かれてるもんで、まだ生きてるか気になったから依頼出したって話。」
「なるほど。そのために、足を運びいただいてお金を用意したと。とても、友達想いですね。」
「…有休余ってたから観光ついでに来ただけ。とにかく、任せたから。」
依頼者はイスロードに手紙を渡し、ささっと出て行ってしまった。手がかりは少ないが、とりあえず蛮族領を探してみよう。
「ああ、一応の補足というか推測を。人物像を見る限り、ヤスト様は戦う術をお持ちでは無さそうに思えます。蛮族領にいると仰るなら、身の安全が保障された場所にいらっしゃるのかと。お探しの際は、ご参考までに。」
と、イスロードは言っているが、果たしてそんな場所が存在するのだろうか。未確認の地域も多い、探索しながら探してみよう。
▷手紙を確認する
封筒ではなく一枚の紙がそのまま送られてきたようだ。家出をした事と、トラグティの東、蛮族領に入ってみた事が書かれている。差出人名は書かれていないが、トネリ曰く「あいつの字だ」との事。文章は違和感あるところで終えられているが、それもまた「あいつっぽい」との事だ。
†
◆マシーネ・カーグナー 中央広場
そういえば、人族も普通に暮らしているこの土地ならば、探し人ヤストの情報もあるのではないだろうか。少し聞き込みを行ってみよう。
📝聞き込み判定
12:メリアの子ども「人間?ちょいちょい来るから、誰か分かんないや」
15:アルボルの子共「黒い毛の生えたニンゲン?うーん、見た覚えないな」
18:メリアの男性「ヤスト…聞き覚えないな。しかしバルバロス地域で人族がいるとすれば、間違いなくこの場所だろう。戦闘技術無しでは到底生きていけまい」
21:アルボルの女「ニンゲンの男性は分からないけど、半年前に手紙を出した女性なら知ってるわ。確か、集会所の書類担当だったと思うけど。」
▶良い結果が得られなかった場合
聞き込みをしている内に、情報収集業者の存在を聞きつけた。どうやらその業者は一定の情報を持っているようだが、代わりに情報料1000ガメルを要求してきている。どうしようか。(払わない場合、手掛かりなし)
◆マシーネ・カーグナー 集会所
打倒・魔動機を掲げる集会所には自然を愛する猛者たちが集まっており、受付嬢もにこやかに魔動機破壊を勧めている。受付の奥に部屋があるようで、事務作業室となっているようだ。探し人の名を伝えて、聞いてみてもいいかもしれない。
「っトネリ! 来てくれた…あれ?どこ?トネリー?」
部屋から飛び出てきたのは金髪の女性だった。君達には目もくれず、依頼者の名を口に周囲を探し回っている。あれ、この人、どこかで見たような…
「え、ちょっとなんですか、今忙しくて…あ、あなた達、列車でお助けいただいた!アサヒです!あの時ぶりですね、お久しぶりです!でも今知り合い捜しているのでまた!」
「え、あ、そうなん、ですか…トネリ、来てくれなかったんだ。あはは、そっか、振られ、ちゃった…」
なんでか物凄い落ち込んでいる。そっとしておいてもいいし、連れて帰るなら無理して捕まえてもいい。
「だって、手紙に『大事な話があります』って書いたのに、本人が来てくれなかったってことは、そういうことでしょ。もう、放っておいてください…」
手紙にそんな事書いてあっただろうか。そもそも君達は手紙を確認しただろうか。
▷確認していない
残念ながら手紙を見ていない。彼女の説得は難しそうだ。一度戻ろう。
▷確認した
手紙にそんなことは書いてなかった。彼女は何の話をしているんだろうか。
「え、嘘だ、ちゃんと書きましたよ。2枚目に、待ってるから来てくれって。」
手紙は1枚だった。と言う事は…
「え、手紙1枚しかなかったって!? 2枚重ねて飛脚に頼んだのになぁ…」
「2枚目に、宛先…書いてない。私の名前は書いたよ、受付でヤストって言ってくれたら飛んでいくって。」
どうやら事故が起きていたようだ。手紙を折りたたんだだけじゃそれはそう。みんなはちゃんと封筒に入れような。
「そ、そっか、私早とちりしちゃった。は、恥ずかしい。…あ、そしたら、ちょっと待っててくれませんか。今すぐ、もう一度手紙書くので、トネリに届けてもらいたくて。お願いします!!」
▷ロックウッドの依頼も伝えた
「…申し訳ないとは思ってます。私みたいな孤児を拾ってくれた両親に感謝もしています。…でも!!あの婚約者は無いでしょ!!あんな、肉団子みたいな、顔と身体しか興味無さそうな奴と結婚なんて、無理!!です!!」
「そういえば、家出した時に皆さんと出会いましたよね。あの時は暴漢に襲われたところを助けていただいて、本当に感謝しています。」
▷なんでここにいるの?
「えっと、やっぱり、自然を愛する気持ちって素晴らしいと思うんです!手伝いたいなーって」
と、たまたま通りかかった受付嬢の一人がこっそりと教えてくれた。
「アサヒちゃんね、この前机で寝落ちした時、"列車が爆破されたら帰れないからずっとトネリの家居れるぅ"って呟いてたのよ、面白い子よね。」
▷手紙を書くまで待った
「すみません、お待たせしました。こちらを、トネリに渡してもらえますか。トネリなら、きっとここまで来てくれる。トラグティまで、来てくれたんだから、きっと…!」
手紙に祈りを込めながら、彼女は君たちに手渡した。そしてもう一つ、彼女から渡したいものがあるようだ。
「これ、運賃代わりに。実家からトってきたものだけど、この場所だと価値、なさそうなので。」
非常に綺麗な宝飾品だ。魔動機で作られた物だろう、売却すればそれなりの金額になりそうだ。
「来てくれたのが信用できる皆様で良かった。では、よろしくお願いいたします。」
とりあえず、本人の無事とすれ違いは確認できた。依頼者に報告しよう。
↓
◆クレイ村 ギルド
ギルドに着いた。トネリは周辺の観光に満足したあと、村でのんびりしていたようだ。君達を見つけると、早歩きで寄ってきた。やはり相当気にしている。
「ヤスト、無事だったか。」
▶手紙を持っていない
「…そうか、いたのか。だが、離れる事は無いと。…そうか、そんなものか。」
表情はギリギリ保っているが、かなり落ち込んでいるように見える。帰ってきてくれなかったのがショックだったようだ。
「…ああ、そうか、報酬か。連れて帰っては来ていないから、渡す必要はないのか…? 受付、どうすればいい。」
「ふむ、そうですね、達成したとは言えないですし、報酬はお渡しできかねますね。かといって不名誉点を差し上げるには事情がありますし…それはこちらで適当に処理しておきましょう。」
「分かった。じゃ。」
用がなくなったため依頼者はささっと行ってしまった。なにかすれ違いが起きたような気もするが、今更遅い。残念ながら、クエスト失敗だ。
~ きみをいだく希望の星 終 ~
経験点500 gr1
†
▶手紙を持っている
「…そうか。手紙、2枚目が。普段からちゃんと書いてくれりゃ、気付いたんだけど。ん、預かってきたのか。」
「そう。やる事が出来た。じゃあな。ありがとう。」
依頼者は手紙を大事そうに鞄にしまい、ささっと出て行ってしまった。報酬はイスロードから受け取ろう。
「全く、自分の気持ちに素直になればいいものを。では皆様、お疲れ様でした。こちら、報酬でございます。」
無事、クエストはクリアできた。二人の今後は、二人で決める事だろう。
暗く冷たき闇の中でも、大切なものは失わず。きみをいだく希望の星は、持ちうる限り輝きを増していく。
~ きみをいだく希望の星 終 ~
経験点2000 gr1
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