ヒャクニンいそうなカノジョたち

"希望の仲裁者/絶望の仲介者"ゼツ=メル


「メルヘンは素晴らしい…人類に与えられた唯一の救済です​」


バーバヤガー:女 162cm 趣味:執筆 好きなもの:メルヘン 嫌いなもの:世界

年齢:非公開(数えていない)

Lv:7++ / バーバヤガー / 知能高 / 五感 / 中立

〇ターゲッティング/ MP軽減プリースト / レンジャー5 / セージ5

💭魔法拡大全て

◆神聖7(エナドリ神) / 魔力11


一見根暗でネガティブな雰囲気を纏っているが、元々は明るい性分であり、「夢と希望のために自らの魔道の才で世界を良くしたい」と一心に願う少女であった。それはバルバロスと人族の両親が非常に仲良く暮らしている光景を見て育ったためであり、バーバヤガー族としては珍しい"他者と関わりを持とうとする"性格であった。


「人族と共に歩む道を!」本気で世界を良くしたいと思っていた彼女は、独り立ちした後、積極的に他のバルバロスと交流を持っていった。当然多くの者からは煙たがられたが、中には話を聞き入れ戦略的に人族と取引を行うものもいた。その最たる例が和平交渉である。

ロックウッドとリワインドアビスの和平協定は彼女が仲介し、常日頃から戦争していた当時のスクリュードライヴギルドマスターと"荒原の狼"ハーデインの間を仲裁した正に希望の仲裁者となった。双方に計略はあったと言えど、荒れ果てたトラグティの地に平和をもたらしたのは間違いなく彼女の功績である。

だがその功績が仇となり、戦闘狂の一部の蛮族から憎悪の意思を向けられ、だまし討ちを受けてしまう。一度信用させてから期待を裏切る形で攻撃されたため、心身ともに大きく残る傷を負ってしまったのであった。


それでも挫けず、寧ろ「人を救うために必要な『救われたい人の不幸』を知る好機」と捉えた彼女は、世界のありとあらゆる不幸を知ろうと当てのない旅に出る。人族の街にも何度も潜入したが、その美貌が災いして多くのトラブルに巻き込まれる事となり、10年打ち込んだ末「この世界は絶望で満ちていて駄目だ」という結論に至ってしまった(この時、目のハイライトも消えている)。


しかし貧困街の路地裏で絵本に目を輝かせる子供を見たことを切っ掛けに、「夢や希望が世界には無くても、人の心の中にはあるかもしれない」と物語、果ては「メルヘン」へと救済を見出す。


結果、日々世界に絶望すると同時に「魂を捧げた」と語るまでにメルヘンを渇望する、現在の性格が出来上がった。



上記の通り世界に絶望しているのは紛れもなく事実だが、周りを呪ったり恨んだりせず、他者の幸せを一身に願う優しく聡明な人物。そのため蛮族領内部にて蛮族達の格が一段階上がるエリア手前にて、そこを通る者に注意喚起を促し、無用な絶望を生み出すまいと食い止めている。

世界の現実や絶望を知っても、夢と希望を広げることを諦めない黄金の精神の持ち主である。



ある日、体験したことのないビビーンという謎の衝撃と共に運命の人を見つけることとなる。その出会いは彼女にとって、メルヘン以上の希望を生み出す存在となるのであった。



参考文献:ピクシブ百科事典 "雪房田夢留"



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"嗅覚はピカイチ!頭脳は…"ハスハスハ


「これは──何か匂いますね…!」


リカント(パピヨン):女 169cm 趣味:香料集め

好きなもの:レントのにおい 嫌いなもの:汗臭いにおい

Lv:5++ / リカント / 人間並 / 五感 / 好意的

レンジャー5


リカントにしても鋭い嗅覚をもち、相手の匂いを嗅ぐだけで行動履歴や普段食べているもの、個人情報を見抜くことができる。レントの匂いを嗅いだ時は彼から31人の女性の匂いがすることを見抜いたほど。おいレント。

重度のにおいフェチであり、好きな匂いを前にすると恋する乙女のように盲目になってしまう。


このような強力な異能があるにもかかわらず、彼女は故郷の村を追い出されその日暮らしを余儀なくされた野良犬のような少女であった。


彼女の生まれた村は非常に貧乏であった。労働力を期待して産んだ両親は彼女が非力である事を理由に6歳で家から追い出し、口減らしとして村からも追い出されてしまったのである。周囲は荒れ果てた土地のため彼女は日々を生き残るために必死に食料を集め、危険を回避する術を学んでいった。食べても良い木の実のにおい、通り道に残る肉食獣のにおい、盗賊のもつ鉄類のにおい。教育などまともに受けていない知識のなさを補うかのように、彼女の嗅覚は研ぎ澄まされていった。


安住の地を見つけられず、あてもなく彷徨う中で、ある日彼女は薬草取りの少年と会う。少年は荒れた土地で価値のある薬草を取ってくるよう言われ困り果てていた。ハスハは他人が困っているのを見過ごす事が出来ず、見知らぬ少年に協力を申し込む。慣れない言葉を交わすのは少し大変だったが、話を聞くと魔香草が足りないとの事であり、魔香草など腹の足しにもならないためにおいを辿る事でハスハはすぐに見つけ出す事が出来た。少年は感動しハスハを"名探偵"と呼び褒め称えた。ハスハは意味を知らなかったが、なんかとても凄いものなのだと理解し、自らを名探偵と呼ぶようになった。


少年の紹介でハスハは小さな集落に住むようになった。その集落は冒険者ギルドへ素材を卸す事を生業にしており、住人達は製品の加工や調達をする事で日々を生き抜いていた。ハスハは持ち前の嗅覚と人の良さを活かして多くの調達任務をこなし、生きていくための糧を得るだけの生活を続けていた。

活躍の割に稼ぎは微々たるものであったが、元より無銭で生きてきた経験により徐々にガメルは貯まっていき、身なりを整える程度には普通の生活を送れるようになっていった。だがハスハは再び窮地に陥ってしまう。彼女は一般教養に乏しいわりに、人が良すぎたのだ。


ある日、2人は冒険者ギルドの依頼で妖精用の宝石を入手するよう指示を受けた。宝石なんて用意できないよ、と嘆く少年に対し、そういう物が埋まっていることすら知らなかったハスハは、大地に眠る鉱石の僅かな匂いの違いを嗅ぎ分け、次々と発掘していってしまう。数個の宝石の中には人一人買えそうなサイズのサファイアもあったが、ハスハには価値が分かっていなかった。「でっかいのあった!」と無邪気に笑うハスハを見た少年は変わらず「名探偵!」と褒め称えるが、そこにはもう一人目撃者がいたのであった。

たまたまその現場に出くわした男は直ちにハスハの確保に乗り出す。集落に金を払い、本人の許可など取らずに住居に上がり込み、困惑する彼女を布にくるみ乱暴に連れ去っていく。ハスハ曰くその時嗅いだ布の臭いが人生最悪の臭さだったという。男はハスハを捨てられた採掘場に放り込み、金の採掘を命令した。ほぼほぼ監禁状態であり、何が起きたかも分かっていなかったハスハであったが、世の中そういうものかと考え、特に文句なく採掘をしだした彼女はこれがおかしい事だとも分かっていなかったのだ。問題はその採掘場にほとんど金が残っておらず成果を上げられなかったことで、しばらくは男から怒鳴られる毎日を過ごしていた。


意外にもその生活は長くは続かなかった。普段通りに採掘(しようにも何もないのでただの穴掘り)を続けていたハスハであったが、なんだか向かい側からも音がし始め、しばらくすると光が漏れ始めた。

「ハスハ姉ちゃーん」

聞き覚えのある声はすぐに顔を出し、太陽の眩しさと共にハスハの前に現れる。あの時の少年だ。どうやらハスハ連れ去りの話を聞き、男にバレないよう地上から掘り進めていたようだ。

「あれ、君も金を掘りに来たの?ここにはもうないよ?」

「えー…まぁ、その方がハスハ姉ちゃんらしいか。」

助けに来たとも思われず少年はがっくりしつつも、元気な姿のハスハに安心していた。その後一度集落に戻ったが、また男が来るのではないかと考えた少年はハスハにこう提案する。

「姉ちゃん、冒険者になってみたら? 人を助けながらお金がもらえるし、名探偵の姉ちゃんにぴったりだよ。」

依頼という形にすれば報告のために戻ってくる、つまりどこかで野垂れ死ぬようなことはなくなるだろう。とは言葉にしない少年の機転にハスハも乗り気になり、名探偵な冒険者として各地のお困りごとを解決すべく旅に出ることにした。思い立ったらすぐ行動、彼女はあっという間にこの集落からいなくなってしまった。

少年は少し寂しい気持ちもあったが、以前の巨大サファイアをせしめて召使を雇っており、その感謝と罪悪感はこれで返したと満足げに見送った。


こうして、自称名探偵は旅に出た。探し物が手元にあっても指摘されるまで気づけず、嗅覚要素が一切ない言葉遊び等の謎解きもさっぱり。一般常識にも疎く『カラスは夜行性ではない』と知らないほど。

しかしそれでも本人は名探偵を自称しており、善意で事件を解決に導いているのも確かなのだ。彼女の周りには自然と人々の笑みがあふれる、そんな(本人は天然だが)ユーモアある冒険者として活躍していった。




ある日、体験したことのないビビーンという謎の衝撃と共に運命の人を見つけることとなる。その出会いは彼女にとって、一生嗅いでいたいと思わせる運命の存在となるのであった。



参考文献:ピクシブ百科事典 "端須蓮葉"



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"規律人間"キタ=キマリ


「ルールを破ってはダメ…絶対…ダメなんだから…っ」


人間:女 169cm 趣味:生活指導

好きなもの:法律、規律、規則  嫌いなもの:ルールブレイカー

Lv:2 / 人間 / 人間並 / 五感 / 好意的

スクライブ(筆写人)7



とある街の役所に勤める両親から「世の中の規則(ルール)や決まりは決して破ってはいけない」と強く教えられてきた。キマリはそれが当たり前と思うし、大人になって自己判断が出来るようになった今でもそれが正しいと信じている。

だがキマリはそれを他人にも強く求めてしまった。常日頃から危険と隣り合わせのラクシアにおいてルールは常に"最適解"とならず、キマリが譲らない結果損を被った他者から疎まれることが多くあった。特にルールを守らない"冒険者"はキマリの天敵であり、筆写人としてギルドの受付で働いた際はその傍若無人さに強い口調で叱責を続け、多くの冒険者からの苦情によりクビになってしまった。


自分は間違っていない、なのになぜ上手くいかないのだろうか。モヤモヤとする感情を清算すべく、前職場で話題だったトラグティ地方へ観光にやってきた。だが"開拓の地"の名の通りそこにルールなど存在せず、やりたい放題早い者勝ちの冒険地であった。今までと違う景色、まるで異世界へ来たかのような感覚に心の中の何かがざわついたが、それが何なのか分からなかった。

周囲をキョロキョロと見回すあからさまな観光客ムーブは当然のように危険を呼んだ。不幸にしてスタイルの良い彼女は瞬く間に強姦に襲われたが、すぐに近くにいたメリアの男性が颯爽と片付ける。何が起きたかも分からなかったキマリだが、「受けた恩には恩で返すのが当たり前」な彼女はメリアに話を聞き、"マシーネ・レベリオン"の存在を知ることとなる。(メリアの男性はスカウトのためトラグティに降りる客を見ていただけに過ぎなかったのだが結果的に成功した)


親にもキッチリ連絡を取り、以降はマシーネ・レベリオンで受付の業務を手伝う事となる。自然豊かな集落の居心地の良さと、集う人々の"間違ったものを正したい"という熱意はキマリにも好みの場所であったが、"魔動機を破壊する"ことが正しいルールなのか、他者へ迷惑をかけるのではないかと少し引っかかってもいた。


ある日、体験したことのないビビーンという謎の衝撃と共に運命の人を見つけることとなる。その出会いは彼女にとって、貫いてきた想いと、その裏に隠れていた自らの欲望に気付かせる運命の存在となるのであった。



参考文献:ピクシブ百科事典 "守北季鞠"



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(出会うたびにこのページに追加されてくので一人一人は非常に短くまとめるよ)


ゼツメルちゃん重要人物にしてちょっと後悔したので(原作から大きくキャラ変しちゃいそうで怖い)ほかのみんなはその辺の一般人だ。

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