短編部門

異世界ファンタジー

「世界の半分をやろう」と言ったら勇者がめちゃくちゃ食いついてきたんじゃが!? 天然水珈琲様

【タイトル】 「世界の半分をやろう」と言ったら勇者がめちゃくちゃ食いついてきたんじゃが!? 

【作者】 天然水珈琲

【ジャンル】 異世界ファンタジー

【執筆状況】 完結

【形式】 短編

https://kakuyomu.jp/works/16817139557877621970


 なんとこの作品、地の文がありません。全部会話と魔王の脳内の叫びでお送りしております。めちゃくちゃテンポのよいコメディです。魔王の脳内突っ込みに思わず同意してしまいます。


 どんなお話なのかはタイトルが物語っているので省くとして、魔王が可愛いです。一人称が「余」、語尾が「じゃ」。胸も大きいし、腰と尻派の勇者も大満足のスタイルの良さ。これは可愛い。こんな可愛い魔王を倒そうとしてた人間の方が悪では?と思ってしまうほどの可愛さです。


 そして勇者は癖が強い。「世界の半分をやろう」で食いついてる時点でお察しかもしれませんが、それでいいのか勇者。って気持ちになります。

 けれど、勇者のいうことも一理ある。勇者と魔王が登場するお話って人間側が勇者に無理難題おしつけがちだなと思います。魔王軍は中ボス、四天王など組織ができあがっているのに、勇者パーティーって4、5人です。食料、武器、アイテム、宿などなど、現地調達です。こう考えると魔王軍よりも人間側の方がブラックですよね。最近、魔王軍に再就職する勇者のお話が多いのもこういうところなのでしょう。


 この作品の勇者も例に漏れなく無茶ぶりされています。あらすじに「復讐系勇者」とあるようにしっかり、きっちり復讐します。そこも含めて爽快感のあるお話だと思います。


 可愛い魔王と怒濤の突っ込み、最後まで止まらない勢い。皆様も味わってみてはいかがでしょうか。


 企画に参加いただきありがとうございました。

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