現代ファンタジー
「見ている神(ひと)がいないなら、この物語は『(無題)』です」 misaka様
【タイトル】 「見ている神(ひと)がいないなら、この物語は『(無題)』です」
【作者】 misaka
【ジャンル】 現代ファンタジー
【執筆状況】 連載中
【形式】 長編
【読んだ話数】 「プロローグ 第四話 憧れから目標へ」まで
https://kakuyomu.jp/works/16817139554862831866
意味深なタイトルが目をひく今作、一万字まで読んだ印象としては王道少年バトルものといった感じです。ヒーローへの憧れ、身近な人を助けたいという強い気持ち、強くなりたいという少年らしい向上心により魔獣を倒す戦闘員、特派員を目指す主人公の物語。
魔獣という存在が生まれるようになった現代社会が物語の舞台になっています。魔獣の対策に追われているなか、天を貫く光の柱が現れ、それを切っ掛けに人類は魔法を使えるようになります。魔獣への対抗手段が出来たことにより、魔法と戦う職業である特派員が誕生し、主人公はそれを目指していくことに。
といっても、私が読んだプロローグは主人公が魔獣と遭遇し、特派員になりたいという気持ちを強くするところで終わっています。本当にプロローグ。あらすじでもその後、特派員を育成する学校に進学すると書いてあるので物語が本格的に動き出すのはこれからだろうと感じさせられる展開でした。
気になるのはあらすじにも書いてある天人(あまひと)の存在。キャッチコピーも「これは、女神と出会った少年が“新しい世界”を始めるまでのプロローグ――」とあるので、劇的な出会いが主人公を待っていることが想像できますが、一万字では登場しません。一体どんな子と出会うのか。おそらくヒロインだと思うのですが、新しい世界を始めるという壮大なキャッチコピーといい、王道なバトルものが好きな人には刺さる内容だと思います。
主人公の妹である天ちゃんは魔獣と初遭遇したとき、犬だと思っていたお気楽な主人公とは違い、危機を察知し、やらなければいけない気がしたという直感で身体強化魔法を使っています。実はこの子、めちゃくちゃ優秀なのでは?妹に隠された力があったり、妹の方が優秀になってしまい主人公が気に病む挫折エピソードがはいってくるかも?とか色々想像がかき立てられました。
憧れと正義感で突っ走る熱血兄と冷静、直感型の器用な妹という、兄妹でも個性がハッキリ分かれているのは個人的にツボなので天ちゃんのその後も気になるところです。
天と書いて「そら」と読むのもかわいい。主人公の優くんが妹を必死に護ろうとする気持ち分かります。
私が読んだ時点で70万字公開されている大長編作品です。じっくり長編を読みたい方、主人公の成長を見届けたい方、新しい世界を始めるという壮大な世界観を味わいたい方にオススメな一作だと思います。
企画に参加いただき、ありがとうございました。
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