第二部 第9章 大学生活準備中
第64話 キャンパスライフに夢を見て
「てな訳でこの◯田大学を選んだって訳だ」
「ふ〜ん、でもどうせなら私のいる東大でも良かったんじゃない?」
「無茶言うな! 俺にそんなIQは備わってね〜よ」
大輔です、2月末日受験も終わり、今日は健太と早苗と誠司の同級生組に加え花蓮も誘って入学予定の◯田大学に見学に来ております。
「しかし誠司は兎も角、健太と早苗は日体大からも誘いがあったろうに、ここで良いのかよ?」
「良いのよ、剣道は高校生までと決めてたし、それに大学は健太と一緒のとこに決めてたし」
「だからと言ってだな〜?」
「まあ俺はネクスト入社を前提とした次期社長のボディーガード兼任て訳だ、大体俺が見てないと大輔は何するかわからんからな」
「そうそう大輔には見張りが必要、まあ俺は2年間は向こうにいる訳だけど、帰って来てからここに編入する予定だから見学はしとこうと思ってね」
「フランスか〜、1人で大丈夫かよ?」
「まあ一人暮らしは初めてだけど、一度仏料理の本場で勉強する必要があると思ったし、それに……実は1人じゃなかったり?」
「おまえまさか!」
「先輩が着いてくるって聞かなくてな」
確かに高校卒業する時、元料理研部長の新見先輩から逆告白受けてたけど、そこまで深い仲だったとか聞いてないぞ?
「くそ美人と一緒に海外留学とか、上手くやりやがってお前は俺と入れ替われや!」
「あら? それはどういう意味かしら大輔君?」
背後から凄まじい殺気を感じる、怖くて後ろを振り向けないんですけど!
「失言でした、ごめんなさい」
振り向きざま速攻で土下座して許しを乞う
「もう、最近直接会うことも少ないし、私もここに編入しようかしら?」
勘弁してください、現役トップの東大生が三流大学に編入なんて目立つなんてレベルじゃない
「勘弁してよ、以前に比べれば圧倒的に近くなる訳だし」
「それはそうね……大輔君、この辺の住宅価格ってどのくらいかしら?」
そういや住む所まではまだ深く考えてなかったか、ふむマンションか? この辺のマンション買うのも悪くないな
「なるほど、マンション買うってのも悪くない手だな、地価も下がり始めてるし今年……いや来年を目処なら……」
俺と花蓮先輩が考え込む
「うわ〜、マンション購入を現実案として考え込み始めたよこの2人!」
「あら良いじゃない、私達の住む所も決まりそうだし」
あれやこれや未来に向けた話し合いをしていた俺達だったが、その横から突然
「ずっと前から愛してました〜、じゃなかった、コホン! 美しいお嬢さん大学見学ですか? 良かったら私が案内しましょう!」
いきなり花蓮の手を取り阿呆な事を抜かす馬鹿が現れた、よしこいつ◯そう、俺は小指を立てつつ
「よう兄ちゃん、ワシのコレに対してよう手を出そうとしてくれたの〜、って大吾さんかよ!」
「って美人局かよ〜、こんなこったろうって大輔か?」
後に狂気の集団と恐れられる、◯田大学ネクスト準備室の仲間が初遭遇した瞬間であった
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