第58話 年末は大忙し

 なんとか書き上げる事が出来ましたので投稿します、アイデアが中々浮かばないんじゃよ




 1991年12月31日、本日は大晦日です、皆さんお元気でいられますでしょうか大輔です


「そっち持って、そうそうそんな感じ!」


 ただいま風間家では大掃除の真っ最中となっております


「ふぎゃ〜〜!」


「ああ美和子さん、姫花はお腹すいたんじゃ無いかな?」


「ちょっと待ってね、うんオムツは大丈夫ねお腹空いたのね姫花!」


「おーい、このおせちはどうすればいい?」


「誠司君、明日出す予定だから片しといて良いわよ」


「了解、永遠〜そっち手伝って〜」


「わかった〜、ほら小次郎兄、ゲームばっかやってないで手伝いなさい!」


「オグリが強すぎるんだよこのゲーム、後方からやって来て全部ぶち抜いた後、画面が追いつかないで画面から消えるとかアホか!」


 小次郎の奴はまだダビステに嵌ってるのか? 年末の手伝いもしないとか後で説教だな


「大輔、表の草刈りは終わったぞ〜」


「すいません晴彦さん、ありがとうございます!」


「チッチッチ、晴彦さんじゃなくてお父さんだろ? リピートアフタミー」


 くそウゼぇ、最近調子に乗ってやがるな晴彦め!


「うっせ〜、精神年齢50を超える俺が今更そんな事言えるか!」


「え〜、あの時はあんなに素直だったのにね〜」


「うっせー、うっせー、忙しくてそんな事は忘れたわ!」


 説教する為とは言え親父呼びは不味かったか?


「う〜ん、やっぱ大輔が俺を兄貴呼びはどう考えても変だろ、精神年齢を考えても今からでも弟、いや君呼びでいいんじゃね?」


「俺をオッサン扱いすな、この世界線じゃ立派な高校生じゃ!」


 皆がワイワイガヤガヤしながら大晦日の時は過ぎていくのである



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「じゃあ今年も年越し蕎麦を頂きましょう!」


 美和子さんの合図で皆で年越し蕎麦を頂く


「ん〜思い出は九十九里浜良かったね〜、今年は紅組かな〜?」


「え〜、ねるとんずの情けないとか、白組の方が良かったぞ!」


 皆で紅白を見ながらあーだこーだ言うのはまだこの時代の定番だな


「兄貴〜、TVもう一台買おうぜ〜」


「駄目だ、小次郎がゲーム漬けになるのが目に見えてる」


「そんな〜!」


 美和子さんもうんうん頷いてるから諦めるんだな


 紅白も紅組の勝利で幕を閉じ、今は除夜の鐘の音を聞きながら1992年が幕を開けるとこを待っている所だ


「兄貴、今年もジャンプしようぜ!」


「ははは、小次郎はお子様だな、もう高校生なんだもう少し落ち着きを持ってだな……」


 俺が小次郎を嗜めると


「え〜ジャンプしないの? 楽しみにしてたのに!」


 それを聞いた永遠が若干涙目になる


「さあ小次郎ジャンプの準備だ、タイミングを間違えるなよ、誠司も合わせろよな!」


 永遠の不安顔が笑顔に変わった、小次郎と誠司も苦笑している


「そろそろだぞ、3、2、1、今だ!」


 子供組全員がジャンプして空中に飛び上がる


「「「「「「明けましておめでとう御座います」」」」」」


 こうして1992年もまた空中で祝う事になったのだった

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