追放された。暴露系ダンチューバーになって全員潰します!!

そこらのK殿@24nk

日本最強のSランクパーティーから追放された件。

俺の名前は記矢賢太郎しるやけんたろう。冒険者だ。

20XX年、世界各地にダンジョンが突如出現した。

ダンジョン攻略を生業とするのが「冒険者」であり、ランクがある。

上から順に、S→A→B→C→D→Eとなっており、

クエストをこなしたり魔物を倒すことでそれに見合った報酬が払われ、場合に

よってはランクの昇格もありえる。ただ、クエストの失敗が続いたりすると、

その逆もあり得る。また、パーティーにもメンバーのランクなどを元に

同じようにランク分けされる仕組みだ。


そして俺は、Sランクパーティー「シルバー一矢アロー」に所属するAランク冒険者だ。


そして、冒険者にも「役職」がある。

・剣や刀を使い、敵と戦う「戦士ファイター

・盾や防御魔法を使い、味方を守る「盾役タンク

・攻撃魔法で後方支援を担当する「魔法使いウィザード

・弓や銃で後方支援を行う「弓使いアーチャー

・偵察やトラップの解除、場合によっては戦闘にも参加する「盗賊シーフ

・回復魔法や支援魔法を担当する「回復士ヒーラー


俺の場合は「盗賊シーフ」だ。


そして、ダンジョンは上から順に第1階層、第2階層・・・という感じになっていて、

下に行くにつれて敵が強くなる反面、手に入るアイテムが強く便利な物になる。

「アイテム」は科学では言い表せない不思議な物で、剣や盾、ポーションに

生活に役立ちそうなアイテムなど色々な物がある。


しかし、楽しくやっていたはずなのに、こんなことが起きるなんて・・・


ーー東京都西部、奥多摩村「奥多摩ダンジョン」第8階層


「お前は追放だ。」


「は?」


俺は一瞬、Sランク冒険者でパーティーのリーダーでもあり、

戦士ファイター」である矢谷蓮やだにれんの言ったことの意味が分からなかった。


「どういうことだよ、これまでみんなで頑張ってきたじゃないか。蓮!みんな!!」


しかし、皆冷たい目で俺を見る。


「みんなで頑張ってきた??嘘をつくな!

 一番役に立っていないのはお前だろう!!」


「確かに、盗賊シーフという役職は他に比べて影も薄いけど

 パーティーに必要な立派な存在だぞ!このパーティーには弓使いアーチャー

 いないけど、どの役職もいなくてはならない重要な役職だぞ!」


つい言葉を荒げてしまった。


「はぁ!?たかが盗賊シーフのくせにイキってんじゃねえよ!」


剣の柄で殴られた。

おっと。これは立派な暴行罪だな。ダンジョンの出現により冒険者は法律で

武器の携行が認められているがダンジョン内とダンジョンへ行く時だけである。

さらに、魔物への武器や魔法の使用は認められているが人への使用は違法だ。

暴行罪や傷害罪でしっかり逮捕される。さらに、警察に対し武器や魔法で

抵抗すれば公務執行妨害罪にもなるしな。


流石に斬りつけられることはなさそうだが、当たりどころが悪ければ

最悪の場合、死ぬ。正当防衛を理由に短剣で抵抗することもできるが・・・

あまり人は傷つけたくない。

逃げる。これが一番良い。


しかし・・・


「業火よ、悪しき者を浄化したまえ。『ホーリーファイア』」


「おいおい、魔法は論外だろ!」


白い炎が「魔法使い《ウィザード》」である円城霧夜えんじょうきりやの手から放たれる。


ギリギリで回避すると、炎は後ろの壁に当たって轟音と共に消えた。


「これで終わりと思うなよ!

 渦巻く風よ、業火を携え全てを焼き尽くせ。『ファイアーストーム』」


水・火・風・雷・土・光・闇の8つの魔法のうち、

霧夜は火魔法・風魔法・光魔法を得意とする。

複数の攻撃魔法を極めた者は数少ない。

ましてや3つの魔法を極められる者などごく僅かだ。


そして、そんな彼は俺を殺そうとしてくる。


並の人間ならもう死んでいるだろう。

しかし、今の俺はAランク冒険者。


さらに、霧夜はパーティーメンバーだ。

あいつの使える魔法は大体知っている。

あいつは特に火魔法が得意だ。


そして、魔法には「合わせ技」というのがある。

その名の通り、複数の属性の魔法を組み合わせた魔法だ。

まあ、複数の属性の攻撃魔法を極められる者が少ないから使える人は多くない。

例えば、さっきの『ホーリーファイア』は光魔法と火魔法の合わせ技。

『ファイアーストーム』は火魔法と風魔法の合わせ技だ。


『ホーリーファイア』はゴーストなどに強い光魔法の特長を持っているため、

物理攻撃や他の魔法が効きづらいゴーストなんかにはめっちゃ強い。

『ファイアーストーム』は風魔法の力で炎を広範囲に

撒き散らす恐ろしい範囲攻撃だ。

ただ、極めれば範囲を絞れるため味方に当たることはほぼない。

そのため、敵が群れている時には役立つ。


おっと。説明が長くなってしまった。

今言った通り、『ファイアーストーム』は範囲攻撃だから当てやすい。

基本的には『魔法使いウィザード』は攻撃魔法のみ、『回復士ヒーラー』は回復魔法と

支援魔法のみ、『盾役タンク』は防御魔法のみ。

勿論、どれでもない者はどちらも使えない。


ちなみに、役職には人によって『適性』があるらしい。

冒険者登録をした時に適性検査とやらを受け、その結果で分かる。


だから魔法で防御できない。


いや、あそこまでいければどうにか生き残れる。


俺は走った。

ぐあっ!

炎が身体に燃え移った。最悪だ。あそこにある湧水までいければ・・・

俺は意識を失うのと同時に水に浸かった。



ーー1時間後


「うう・・・ 俺は生きてるのか?」


どうやらギリギリで水に入れたようだ。

あいつらは流石に俺は死んだだろうと既に立ち去っていた。


「死ぬかと思った・・・」


さて、これからどうするか。

勿論、ざまぁしかないだろ!

でも、ただざまぁするだけじゃつまらない。

そうだ!暴露しまくってあいつらを社会的に殺してやる!!


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