真実
クラスの子が 緑黄色社会のCDを、
コートのポケットに入れる時に、
たまたま私と目が合った。
その子は出口まで行ってから、
売り場に引き返して、
CDをポケットから棚に戻した。
次の日の教室で、
その子は私がCDを万引きして、
出口に行く所を説得して、
棚に戻させたと、
声高に話してた。
クラスではその子の話が真実になる。
私が弁解すればするほど、
ニセの物語は強固になる。
そして私は、
この犯罪者と言われ、
男子に腹を蹴られた。
その痛みだけが真実なんだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます