死臭

 言葉をお花のように、

 束ねた物を詩集というけど、

 私のは死臭。


 一つ一つの言葉が死んでいて、

 臭いを放ってる。


 どうしてこうなったんだろう。


 お母さんに服に刺繍をしてもらいたかったんだよ。

 生ゴミの袋を頭からかぶせるんじゃなくて。


 あの時の頬に流れた 

 クズ野菜の汁の臭いが、

 私の言葉になっているんだよ。

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