?の記憶(2)
リアは今日、わたしに魔法の成果を見せてみてって言ったんだ。ぼくは危ないからやめようよって言ったんだけど、リアは自分の魔法で防ぐから大丈夫って言って聞いてくれなかった。
だから、ぼくはそれを信じちゃったんだ。リアなら大丈夫だって思って。だから、リアが居なくなった時は何が起きたのか分からなかった。
リア、リア、どこにいったの?ぼくをひとりにしないでよ、リア!!
あの後、リアの部屋で日記を見つけた。ぼくは、リアを殺すために生まれた存在だった。リアがぼくに魔法を教えたのは、リアを殺すためだった。
日記の最後に、大好きだよって書いてあった。ぼくも、リアが大好きだった。だからこそ、なんでぼくを置いていってしまったのか分からなかった。
ねぇリア、ぼくもリアが大好きだよ。だから、ひとりにしないでよ…。
リアが居ないなら、ぼくももうここにいる意味なんてないんだよ。だからぼくは、リアの部屋にあったナイフを自分の首に突き刺した。
もう一度、リアに会うために。
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