強制概念に潰される前の世界からの伝言
数か月前、強制概念と人類との数学間戦争が始まった。そして実は人間とは基数そのものだったということが分かった。
強制概念は基数を「潰す」。すなわち基数を全く別の基数へと変更させる。その作用を使って人間たちを次々と「潰し」、人を全くの別人へと変えていった。人類軍は混乱し、強制概念の世界を変える力によって地球は全く別の世界へと塗り替えられつつある。
そして強制概念は全く新しい現世を作り出し、やつらにとって都合の良く飼いならせる人類に変えてしまうのだろう。
すでに強制概念は軍人・政府高官のみならず民間人も潰し始めた。私が潰されるのも時間の問題だ。私が私であるうちに書き留めておく。
この文章を読んでいるお前の世界は、すでに基数に潰された後の世界だろう。お前たちの知らないところで、強制概念どもがいつも見張っている。お前たちの歴史は作られた歴史、お前たちの自由は作られた自由にすぎないのだ。
強制概念どもに惑わされるな。
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