第7話 夜のエデン
エデンは夜だった‥。
滝の音と共に、
般若心経の音色が響く。
「摩訶般若波羅蜜多心経‥」
(まかはんにゃはらみたしんぎょう)
-茂みの中から、覗く、
ユウジ,アズサ,ルカの3人。-
門番に見つかる。
門番「誰だ‥。」
声「待て、その者達を捕らえるな。」
門番「カジューザ様‥。」
ユウジ「カジューザ!?」
カジューザ「よく来たな、ユウジ、待っていた。」
カジューザ「ここが、‘弥勒の里’。
我が名は、‘可十座’(カジューザ),
先導師の一人。ようやく巡り会えた。
何百年、いや何千年待った事か。」
カジューザ「ユウジ‥。」
笑みをこぼす。
カジューザ「ヘレン祈祷師は元気か。」
ユウジ「なんでそれを‥。」
カジューザ「確か、芸能界を目指していたな。もうこんな姿になってしまった。」
ユウジ「なっ、ヘレンさん、、
いや、、お爺ちゃん!?」
なんと、カジューザは、
ヘレン祈祷師によく似たお爺さんの姿をしていた。
アズサ「誤算だわ、もう一人のユウジが年老いていたなんて。。」
カジューザ「全てを話すべきだった。
もっと早くに出会えていれば、ユウジは病気にはならなかった。この世、宇宙の仕組み、芸能界、宗教との葛藤、神の世、、
ようこそ、『真実のエデン』へ。
時は満ちた。」
-真実のエデン、
【後編】に入りました。-
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