第四話

新年あけましておめでとうございます!

第四話、今回は少し短めです。






帝国ベネ。

ラトゥール大陸に存在する唯一国。

大陸の人類を支配し、帝国を作り上げている。


その城の王の間。


「へ、陛下ッ!急ぎ緊急のご連絡が!!」


「騒がしい!王の前ぞ!」


普段は厳粛な雰囲気に包まれ、大臣たちが並ぶ王の間。

そこに1人の騎士が駆け込んだ。


「私の身勝手な無礼をお許しください。

急ぎ王にお伝えしなければならないことが。」


「よい、我は其方の無礼を許す。もうしてみよ。」


普段ならば王に対する無礼を働いたとして牢に送られるのが普通だが王の一言で場は静まり返る。


「寛大な御心、感謝します

実は先ほど、魔物の調査と地形の調査のため騎士団を連れて人魔乃恐怖フォビア・ラトゥールへ赴いたのですが」


「どうしたと言うのだ。」


「り、龍の姿が、確認されましたッ。」


苦虫を万匹噛み潰したような顔をし、その口から紡がれた言葉はその場にいた全員を動揺させるには十分な威力を持っていた。


「り、龍だと!?」


「ば、馬鹿な、あり得ん!最後にこの大陸で発見されたのは文献から推測して短くとも500年前だぞ!」


「こ、このままだと我が国に被害が、、」


もはや王の間に元々の厳かな雰囲気など残っておらず、全員が嘆き、絶望している。


「鎮まれいぃぃ!!!」


そんな大臣たちを見かねた王が一喝する。

帝国ベネの唯一王、シャス・シャトー。

国を己が武力で守っている王の言葉に全員が静まり返る。


「確かに龍が脅威なのは変わらん。儂も、もう歳だ。龍の討伐は厳しいだろう。」


「で、では王よ!この国は滅びる運命にあると言うのですか!?」


「まぁまて、と言ったのだ。いるだろう?現にこの帝国最強の男が」


全員少し考えたがすぐに納得した。

そうだ、我らが帝国には彼がいる。


「我が息子にして勇者、ルージュ・シャトーに龍の討伐を命じる!!帝国の脅威を殲滅するのだ!!」


「「「「はっ!!!」」」」






第四話読んでいただきありがとうございました。

次回の間話も含めて四話を楽しんでいただけたらと思います。

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