第37話 続けましょう

 なんとなくわかってきたような気がします。


 これまでの作品は40代のおれごんが描いたもの。30代のおれごんでは完成もしなかったであろう作品たち。であるならば。

 その逆説として、現在のおれごんには書きえない作品がこの先に待っているのかもしれない。続けてさえいればたどり着くであろうこの先。高みとは言いません。平坦な道の先に見えるなにか。


 いずれ書きたいとしていた郵便ものでもいいでしょう。なんでもいいんです。


 とにかく「や〜めた」と言わなければ。

 続けていますよ、今は書けていないだけ、と言い続けていれば。

 50代でも60代でも書いたらいいんです。書けるようになったなら。書けばいいんですよ。

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