第17話 自らに疑念うずまく

 星海社さんの新人賞座談会はおよそ3部に分かれていまして。ウェブページを開きますと。

 下段に選外が。

 上段から語るべき作品が。

 中段に受賞候補作か受賞作が鎮座します。


 おれごんの処女作は選外、第2作は上段でした。

 一見ステップアップしているように見えますが、実際の第2作はどこかに忘れられており。メールにて問い合わせた結果として後で追加いただいた次第で。

 本来は選外のところ、手違いがあったため温情により上段に掲載くださったものと推察しております。


 よってこれまでは大惨敗です。

 まず売れない。その理由は語りがヘタ、長すぎる、テーマが昨今の流行に沿ってない、面白くない。

 ヘタなのは素人ゆえに致し方のない部分です。ここは修練にて向上すべし。

 長さやテーマなどは敢えて挑戦してみた部分です。世に求められているものより自身の都合を優先した結果です。自業自得。

 ゆえに面白くないことこそが真の問題。これさえあれば全ての条理を乗り越えていけたはずなのです。大傑作ならすべてを跳ね除けられたはず。

 それが備わっていないからこその現状なんです。これなんですよ、おれごんが追求しなければならなかったものは。


 第3作はどうでしょうか。今月中には結果が出ますが。

 おれごんが「オレゴン楽しかったぁ〜」と全編にわたってつぶやいているだけの作品です。私が面白いだけの作品。


 ……難しいでしょうねえ。たぶんまたお叱りを受ける。


 そういう意味では第4作も、私だけが面白いと感じているのかもという疑念が。


 ……大いにあるでしょうねえ。おれごんですもの。


 第4作ならちゃんと面白い、売ってたら買いたいレベルだと自負してはいるのですが。


「これまで書いてきた作品、全部がそうなんでしょ?」


 そうなんですよねえ……。

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