第15話 ロボは買えないものと心得よ

 ここ最近連敗なのです。

 黄金聖衣の星矢とYF-21がいずれも買えず。予約受け付け開始から数十秒で売り切れでした。無理ゲーですあんなもの。


 マクロなんです? プログラムを組んでお会計するとかなんとか。ファミコン世代のおれごんにはちんぷんかんぷんですよ。


 龍王丸はなんとか。16時予約開始のところ、19時に思い出して探してみればいくつかの店舗にまだ在庫があって。あまり人気がなかった?

 VT-1もぶじに買えましてね。魂ウェブ商店で受注販売なので安心です。

 ずんぐりとしたフォルムがなんとも。色といい最の高。職場の机に飾りたいレベル。

 それらも短期間の受けつけ中に注文せねば乗り遅れます。龍王丸はあわや。常にアンテナは張っていなければならない。


 たかがロボを買うのに必死ですよ。かつては街のおもちゃ屋さんに並んでいるのを持ってレジに行けばよかったそうですが。

 私が大人になったときにはもう、街のおもちゃ屋さんは姿を消していましたからね。街の電器屋さんも、街の八百屋さんも、街のお魚屋さんも。あれらはドラえもんやサザエさんでしか見ない幻のお店。

 移動お豆腐屋さんも竿や〜竿竹〜も、そば屋の出前も消えて久しいです。

 ロボも電器も野菜も魚も、もう街かどでは買えなくなってしまったんですねえ。


 今あたりまえにあるものだってもしかして。

 そのうちスーパーも大型小売店も無くなってぜんぶ通販になりやしませんか???

 恐ろしいことです。「ああ昔、スーパーマーケットってのがあったなあ」って。


 まさか。

 そこから発想を飛ばして、いつか紙の本が出版さえされないなんて時代がやってくるのでしょうか? 伝統工芸としてひっそり?

 1000年後だったらあるかもしれませんね……。

 その時は逆に、ロボをいとも簡単に買えそうです。

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