第5話 昴との別れ
昴の母親は、泣き崩れる。
それを父親が、支えていた。
「勘太郎は、バスに乗ってくか?」
「うん」
「それなら、あやめをよろしく頼む」
「わかった」
父親と昴の母親は霊柩車に乗って行く。
俺は、親戚の福森おばちゃんからあやめを受け取る。
「行こうか、あやめ」
「うん」
俺は、もうすぐ5歳になるあやめの手を握りしめる。
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