オンオフ。~スイッチオン幸来(サラ)のヒトリゴト~
Nib
第1話 口を出すなら動け!
30過ぎて仕事では指示を仰がれ、
それ以前に指示を出し、
注意をしまくる立ち位置になった。
正直、究極の面倒くさがり屋かつ、平和主義である幸来(サラ)にとっては困ったものである。
しかし、仕事である以上そんなことも言ってられないので
オフのダラダラモード全快でいるわけにもいかない。
ほとんど女性の職場は大変でしょう?
と、言われることが多いが
幸来はどちらかというとその方が気が楽だった。
「良い意味で男っぽいよね!」
などという謎の誉め言葉(?)を何度か言われたことがあり、友人たちには
「あんたが男だったら惚れてたのに」
と謎のガッカリをされたことも多々。。。
(いや、そんなこと言われても...)
こんなんだから楽なのだろうか?
職場でいう後輩は年齢様々。
すごく年下もいれば人生の大先輩もいる。
こんな小娘に色々言われるのは嫌だろーなと内心思いつつ過ごす。
これまた幸来はよく、
「あなた、いくつ?」
と、20代の頃から言われていた。しかもその相手は自分より30、40、もしくは、それ以上の人生の大先輩。
「あなたと話してると60歳、70歳、なんなら80歳くらいの人生経験積んだ人と話してるみたいだよ」と言われたことも数回。
(いや、まだ26(当時)です...)
とにかく、平均とは違うらしい。
とまぁ、こんな感じだから良いのかなんなのか
なんとか、毎日仕事を続けている。
1つ意識しているのは
【人に指示を出すなら自分も動け】
どーにもひねくれている私は
指示だけ人間の言うことを聞く気になれない...
よく外にいくと、色々な職場で偉そうに指示だけ出して説教している上司らしき人を見かける。
服を売っているお店で電話がなり続けていたところ、はるか遠くで接客していた女の子が接客を終えて駆け寄っていく場面に遭遇した。
店長の名札をつけた女性と、お仲間らしき派手な女性は近くで談笑しながら品出ししてたのに...
(おいおい...近いんだから取ってやってよ。カフェの話してたじゃんよ...)
挙げ句の果てに
「走ったら危ないでしょ!」
と注意をしている。
(いや、あなた電話対応もできないんですか?)
私はあーはなりたくない。
「部下が動いてくれなくて~」
じゃなくて、
力になりたいと思う上司だったら、人間何も言わずとも助けてくれるもんだよ...
という話を無料クーポンでゲットしたパフェを頬張りながら友人にしていたら
今日も「あんた幾つ?」
と言われてしまった。。。
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