第2話 一念発起
「ありがとうございました!」
「いいお
「ナツゾラさんには分かるじゃろう? 彼女に足りないものが」
「
「そうじゃろう、そうじゃろう。ところで、ヤヨイを
「
「そうか。
二人は、ヤヨイの
「ちょっと、ずうずうしいですよ。
「いえ、気にしていませんよ」
「そうじゃろう、そうじゃろう」
「
少女の
「
いまにもメガネの
「船で北の国へ渡り、列車で大陸を渡った先の東の国。
「
「ええ。
さらりと言ったナツゾラ。
「ワクワクしてきますね!」
ヤヨイは、
「
「すぐではないと思いますが、気が向いたら
わずかに表情を曇らせて、ナツゾラが
ナツゾラとマンザエモンは話をしていた。ヤヨイは
メガネの
「ところで、
「
「まだまだじゃな」
しばし、
ナツゾラはお礼を言って去っていく。東からの
「
「昔の話じゃよ」
タンスの上の写真立てに、心なしか悲しそうな顔をした少女の姿があった。白黒写真のため
「
「はい! お
ダメージを与えるのではなく、
まだ日は出ていない。
あまり高くない山の上にある、和風の
「ありがとうございました」
「
黒に近い
「
「まあ、なんだ。いつでも戻ってきなさい」
すこし
十代半ばの少女は、軽く頭を下げる。
「いってきます」
日が顔を出すときは近い。じょじょに明るくなってきた。小さな鳥が、ホーホケキョとさえずった。
ヤヨイは、時間よりも早く
南を向いて、まんなかに白線の引かれていない道を見つめる。
「
椅子に
「
「同じく」
「これから
四人の少年少女たちは、思い思いの言葉を伝えた。
目からこぼれ落ちそうな
「
四人が何かを言う前に、
車が北へ向かって走り出した。
一番うしろの席に座った少女は、
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