セガサターン、シタ!

真野魚尾

1. 『シャイニング・フォース』シリーズ

真野魚尾(まの・うおお)です。セガサターンしろ(※)と言われる前からセガサターンをしていた者です。



※せがた三四郎「セガサターン、シロ!」の台詞でおなじみだった当時のTVCM。演じるのは藤岡弘、氏。



なお、これ以降に登場する人物や場所などの詳細は所々ぼかしてあります。



◆ヴァイオリンとメガドライブ


小学校の部活(音楽系)から仲良くなったクラスメイトがいました。真野を初めてゲーセンに誘ってくれた子です。楽器だけでなくゲーム、特にアクション系が得意な子でした。


その子はゲームハードも色々持っていて、ソフトごと貸してくれたことも何度もありました。中には真野が持っていなかったスーパーファミコンを始め、メガドライブやゲームギア、後年になるとネオジオCDすらありました。


真野の家は小・中・高と引っ越しが重なり、その子とは学校も住む地域も別々になっていたのですが、どうにか会いに行ける距離ではあったので、交流はその後も十年ほど続いていたのです。




◆シャイニング・フォースの洗礼


その子が勧めてくれたゲームの中で最も印象的だったものの一つが『シャイニング・フォース』です。アクションゲームの苦手な真野が以後好んでプレイするようになるSRPGというジャンルとの出会いでした。


獣人から機械まで登場する自由なファンタジー世界は、真野の創作活動にも影響を与えます。その子にとっても『シャイニング・フォース』はお気に入りだったのでしょう。二次小説を書いて読ませてくれたこともありました。


『シャイニング・フォース』は2作目までメガドライブのハードごと借りてクリアしました。そして後年、世界観を同じくするRPG『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』がセガサターンから発売されます。




◆サターンかプレステか、それが問題だ


1997年1月といえばプレイステーション『ファイナルファンタジーVII』の発売が控えていた頃です。しかし、すでに『シャイニング・フォース』ファンと化していた真野にその選択はありません。


セガサターン本体と『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』お買い上げ! 早速プレイ! クリア! 大満足! ですが、話はこれで終わりません。何と本作は翌年発売される『シャイニング・フォースIII』の前日譚だったのです。




◆パワーメモリー(※)ぃいいい! てめぇえええ!(泣)


『シャイニング・フォースIII』は数ヵ月ごとに順次発売される3部作でした。各エピソードで主人公が交替、プレイデータを引き継ぎ、最後には今までの仲間全員が合流して巨悪に立ち向かうスケールの大きな作品です。


夢中になってプレイしました。桜庭統さくらばもとい氏によるBGMもプログレッシヴ・ロック好きな真野の没入感に拍車をかけます。途中でセーブデータ消失の憂き目に遭いながらも、頑張って全員生存エンドを目指しました。


主力キャラ同士の支援効果を全員「ラブラブ」にするまでやり込みました(自慢)。3部作全部の応募券を送って特典ディスクまで貰いましたよ(自慢)。思わせぶりに終わったEDの続き、25年経った今でも待っています(切望)。



※RPGなどの継続プレイにはほぼ必須の大容量メモリーカード。度々データが消える(接触不良で一時的に読み込めないだけとの説もあり)。

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