サージとピーチの英雄譚。亡国の史書

 一月五日。

 昼下がり。


 ベル草原。

 分厚い雪雲が天を覆い、遮られた冬の日の光は薄ぼんやりと拡散され、全体的に薄暗い。夏の日の爽やかな草原と同じ場所とは思えないほどに重苦しい雰囲気。まるでこの場所が魔境であると主張するかのような雰囲気である。

 ここはまだ人間の領域だと云うのに。

 人間を拒絶しているとさえ感じる。


 そんな中。


 英雄サージは吠える。


「俺がドラゴンスレイヤーであり! 冒険者ギルド、竜のおとがいのギルド長であり! クリード王国王太子でありながら救国の英雄! サージである! 魔境よ、覚悟するがよい。俺の手により貴様を平らげる!」


 手に持った特別製の銃を振り回す。


 さて。折角の英雄らしい名乗りと大見得であるが。

 ベル草原にシンシンと降り続ける雪がその勇壮な雄叫びを吸い込み、肝心の遠い魔境さんには届く事はない。


 ただ一人届いているのは。サージの後ろに控えるピーチである。うっとりとその勇猛果敢な姿に見惚れ、高い声で桃色の歓声を上げている。

 久しぶりに他の女はおらず、この勇壮な姿を見られるのは自分だけであるという優越感。甘い感情だけに浸っていれば良かったあの頃に戻ったようでピーチの気分は高揚していた。


 二人だけの世界。

 周りの全ては置き去りである。


 ベル草原も、その先のウッソ森林も、魔境も。置き去りで。

 付き従ってきたギルド員も。もちろんぶっちぎりで置き去りである。


 今回のクエストに随行しているベテラン冒険者。

 これらは先日、後輩にウザ絡みしていたベテラン冒険者とその相棒である。

 近頃の不穏な報告を調査するためにピーチが計画した調査クエストの調査員として白羽の矢が当たったのである。この冒険者たちは最初期から冒険者をやっており、サージに次ぐ良い装備を持っている。

 それだけに、ピーチの今回の調査への本気度が察せられる。が、しかし現在はサージの魅力にメロメロで役立たず状態。ここに至るまでは本気ではあったわけであるが、今はまるで何も苦労を知らなかった頃の令嬢である。


 こんな状況だ。

 巻き込まれた冒険者的には全くワケがわからない。


 ここはベル草原。

 魔境ではない。

 ピッチ男爵が新たに授かった領地である。

 そんな場所で英雄とピッチ男爵令嬢がイチャコラしだした。


「なあ。ギルド長はここで何やってんだ。魔境行くんだろ? 早く行かねえの? ピッチ男爵の屋敷ぃ出てから一時間も経ってねえぞ」


「俺に聞かれてもわっかんねえよ。いきなり着いたぞとか言われたんだし」


 冒険者であるギルド員から見ると、ここベル草原は人間の領域である。むしろウッソ森林ですらついこの間までは魔獣の発生はなく素通りするだけの領域であった。最近はドリー湿原から魔獣が進出してきており、急に難度が上がったため魔境という認識であるが。このベル草原はもうほんとにただの草原だ。


「出てこい魔獣よ! ドラゴンスレイヤーたる屠竜のサージを恐れたか!」


 いつの間にか自分で自分に二つ名をつけているサージ。言葉の意味を知ったらどんな顔をするだろうか? いかにも竜を屠った人間が名乗るにふさわしい二つ名であるが、実際竜など知らぬものらからすれば意味が違う。そして文字通りの意味だとしても竜からしたら気に入らぬ二つ名である。


 屠竜という言葉に。


 もう一歩。進む。もう。近い。


「おい、屠竜ってなんだ」


「知らねえよ……もう帰りてえ」


「そもそも出てこいって言ってもよ。ここで吠えたって出てくるのはウサギくらいだろ?」


「ウサギだってあんなにうるさくしたら出て来ねえよ。もう帰っていいか?」


「だめだろ。この仕事の日当クッソ高いんだぞ。我慢しろよ」


「あーそうなんだよな。てっきりドリー湿原を越えるような危ねえ案件だから金のかかる俺らが呼ばれたんだと思ってたんだけどよ。蓋を開けてみりゃベル草原だぜ。なんだこれ?」


「だから俺に聞くなって。目を瞑って耳を塞いでりゃ終わるだろ?」


「ちげえねえ」


 二人の冒険者が比喩ではなく目を瞑った途端。

 静かに降り続いていた雪がふとやんだ。

 ぶわりと上空を強い風が走る。

 空からは雪雲が消えこの季節のベル草原にしては珍しい青い空が顔を見せた。


「クハハ! 英雄の雄叫びに天が応えているぞ! 見たかピーチ!」


「ええ! ええ! さすがサージです! 天すらも破るその力素敵です!」


 どんなサージを見せられてもピーチの幻想が解ける事はないらしい。これこそ真実の愛であろう


 タン。タタン。


 天へ向けて。あの日のように銃弾を放つ。


 再び天から竜の死体が降ってくるのではないかと期待するように。


 銃声に。


 さらに一歩。進んだ。アレらは。音を捉えた。


 子供のようにはしゃぐサージと、それを褒め称え、柔らかい桃色を押し付けるピーチ。

 ギルド内とは違ってサージの情動が向かう先はピーチしかいない。その矢印は桃色へと向かい。桃色は受け入れる。冒険者二人組はもう諦めて座り込んで手に持ったスキットルを傾ける。


 そんな中。


 晴れていた天が再び暗く染まった。


 今度はさっきよりも昏い。


 同時に。


 ぶわりと。


 風が吹いた。


 冬の風ではない。


 それは。

 血のように暖かく。

 血のように腥く。

 不穏な風。


 そんな風に呼ばれたように。


 ぽたりぽたりと雨が降る。

 雪になるような細かな雨ではない。大粒の雨。

 雨になるような透明な水ではない。大粒の水。


 それが冒険者の男の傾けたスキットルを持つ手にぽたり落ちる。


 粘度のある紅い液体。


「んだ、これ?」


 手の甲に落ちた液体を確認するように臭いを嗅ぐ。


「くっさ! なまぐさ! おい! ちょっと嗅いでみろよ!」


「は? ふざけんな! なんで臭いもの嗅がなきゃなんねんだよ」


 ぽたり。


 拒否していた冒険者の頬にもそれが落ちる。


「うわ。俺にもきた! くっさ! くっさい!」


「ギャハハ! 俺のやつを嗅んでれば顔にゃ落ちなかっただろうにな、ざまあ!」


「てかなんなんだよ。ちくしょう」


 そこで初めて空を確認した。


 真っ暗な空を。

 まるでそれは動物の口内のように真っ暗く。ギザギザとした空だった。


 これこそが真の竜のおとがいである。

 見上げた先には竜が大口を開けていた。


 真っ暗な空は冒険者の上半身を包み込み閉じる。


 魔獣の口内で事切れた冒険者にそれが見えたのかは本人にもわからない。

 見えていない方が幸福であろう。


 そんな相棒の姿を見てベテラン冒険者は天を仰ぐ。

 その視線の先。


 そこには竜の大群。その内の一匹が地上に降りて相棒をパクリとつまんでいったのであった。


 天を昏く染めるのは竜の羽。

 草原に吹く風は竜の腥い息。

 地に降り注ぐのは竜の涎と被食者の血。


「は? は? 冗談じゃねえ。なんだこの竜の大群は? は? 地獄か? ドラゴン天国か? なんだそれ!? いや意味わかんね。俺! おい俺! 逃げろ逃げろ逃げろ! おい! 脚! 動け、動けよ!」


 二度と動く事のなくなった脚を叩きながら、まだ生きているもう一人の冒険者は叫ぶ。


 その叫びを聞いてやっとサージとピーチが現状に気づいた。

 サージから見えるのは一匹の竜が冒険者の片方を喰らい、その相棒も怪我をしており動く事のできない状態。


 ピーチから見える状況も同じ。


 一気に地の底まで下がる血の気。

 代わりに腹の底から湧き上がる恐怖。


 悲鳴。

 いつもの取り繕ったような桃色の悲鳴ではない。

 本気の悲鳴。恐怖がそのまま音に変わったような音。動物的な警戒音であった。


 そしてそれは竜を喜ばせる。


 バサリと羽を鳴らしてターゲットにしていた冒険者を飛び越し、抱き合うサージとピーチの前で地を鳴らした。


 体長はピーチの倍近く。ガチガチと鳴る大口はサージですら一飲みにできそうな大きさ。その口内は鋭く尖った歯が幾重にも生えており、肉をちぎる事に特化しているのが見るだけで理解できる。


 タン。タタン。


 サージはいち早く恐怖から脱し、抱き合っていたピーチの体を盾にし、その肩を銃架に変え、向かってくる竜に向けて銃弾を放つ。英雄の面目躍如のつもりであろうドヤ顔だが女を盾にしている段階でクズである。


 今日の弾丸はサージを英雄たらしめた竜の死骸から作成した特別性の銃弾である。


 放った瞬間。サージは勝利を確信していた。


 しかし。


 弾かれた弾丸は残念ながら全て竜の皮膚に弾かれる。


「は!?」


 無傷でゆっくりと距離を詰めてくる竜に向けて繰り返し弾丸を放つ。

 しかし当然のようにそれは竜の皮膚に弾かれる。

 同等ランクの魔獣同士は攻撃が通らない。


 これは魔境の常識である。


 そんな事を知らないサージが繰り返し放つ弾丸は竜の硬質な皮膚に弾かれ軽妙な音がベル森林に響く。


 タン。タタタ。タン。タタタタタ。タン。

 カン。カカカ。カン。カカカカカ。カカンカン。


 その音に合わせてリズムをとるように首をフリフリ、竜は一歩ずつサージとピーチへと迫る。


 全てが無力である。

 竜の大口が眼前に迫り、二人のどちらから行こうかと品定めしている。

 もう。あとは食べられるだけというタイミング。


「「やめなあ! そいつは食ったら殺すよう!」」


 天からしゃがれた女性の声が二つ重なってがなった。


 その声に。ぴたりと竜は止まり、怯えたように急ぎ羽ばたいて空へと消えていった。


 急に消えた脅威に安心したのか。

 サージとピーチは抱き合うようにへたりこみ地面を液体で濡らす。


「たす、かった……?」


「サージが、かった……の?」


 訳がない。

 そんな言葉を否定するように轟音と地震かと間違うほどの地響きがサージとピーチの背後に響いた。


 振り返り見たら死ぬ。

 そんな気配がそこにある。


 それとは逆にこのまま反応しなくても死ぬ。

 そんな意思がそこにある。


 その両極端な恐怖がせめぎ合い、サージは錆びついたように固い首を回す。


 そこには。


 先ほどの竜の数倍の大きさはあろうかという竜が。

 先ほどの竜の数十倍は威厳があろうかという竜が。


 双頭の。

 竜が。 


 そこにいた。


 双頭の竜はしゃがれた声で問う。

 双方の口から放たれるしゃがれた声は倍音となりある種の美しさを伴う。


「「その武器と防具の元になった竜はお前が殺したのかい?」」


 サージは応える。

 確信を持った声はとても強い音で英雄らしい響きである。


「こいつだ。こいつがやった」


 ピーチはぐいっと差し出された。

 声と内容がまるで一致していない。真実の愛とは? この状況で女を差し出せる事が英雄の凄みであろうか。


「わ、わたしがやりました」


 ピーチは素直に自白した。

 その言葉にサージは少し驚いた後、当然であるというようにふふんと鼻を鳴らした。

 真実の愛ってすごいんだな。身代わりになるほどの献身。状況次第でピーチは本当に聖女様であった可能性もあるが、時すでに遅い。

 ピーチは続ける。


「ここにいるサージと一緒に私が殺しました。サージは英雄です。貴方もすぐに殺してくれます。気高く高貴な! 屠竜のサージが!」


 サージに見捨てられ、そんなサージを庇いながら、なおもサージの英雄性を信じて疑わない。

 節穴にも程があるがここに至ってもなお信じられるというのは。

 真実の愛ってすごいんだな。


「「屠竜ね。お前が殺したって言うあれは私の末息子だよ。出来は悪いがその分可愛くてね。好き勝手させてたらしばらく帰ってこないから様子を見にきたらそこで武器と防具になってたんだよ。わかるかい?」」


「クハハ! 人に仇なす獣が死ぬは当然であろう!」


 ピーチの言葉に自分の英雄性がむくむくと湧き上がってきたのか。

 高笑い。

 調子出てきましたね。サージさん。


「「そうかい。人に仇なすね。わかったよ。仕方ないね。お前が言うなら。じゃあそうするとしようか」」


「クハハハハ! そうか、獣は死ぬ道理がわかったのなら疾く死ぬがいい。特別にクリード王国王太子、サージが看取ってやろうぞ! 喜べ!」


「「ああ、喜ばしいね。じゃあ看取ってもらおうかね。クリード王国だったかい。それはどこにあるんだい?」」


「は! 獣風情に国がわかるか! この魔境も含めて大陸全てがクリード王国だ!」


「「そうかい。そうかい。じゃあ、全部かい。わかりやすくていいね」」


「わかったか! ならば疾く死ぬがよい!」


「「ああ。あんたらがね」」


 竜の口が醜く。嗤うようにひび割れた。


 事はここに至った。もう遅い。



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 一月八日。

 明け方。


 エルー神聖国。

 教皇の間。

 空はまだ暗く。白い雪が静かに降るほどに寒い。

 三日前から続く信仰の揺らぎが気になってここ数日教皇はまともに眠れていない。一度目の揺らぎを感知したタイミングで諜報部から人間を派遣したがいまだに戻ってこない。部屋の小窓から真っ暗な外を見ると今までにない不安がこみ上げてくる。神の言葉に近い不安。


 そんな不安の中まんじりともせずに、ただただ祈りを力に変える。


 ふと。

 そこに気配が生まれた。


「教皇猊下。深夜に不躾な訪問失礼致します」


「貴方は確か、カイエル陛下の……」


「暗部のジョンと申します。発言の許可をいただけますでしょうか?」


「……許可します」


「ありがたき幸せ。報告です。クリード王国が壊滅しました」


「そうですか」


「驚かれないのですか!?」


「そうなっている可能性は考えていました。北方からの祈りが膨らんだ後に揺らいで消えていましたから。問題はその先がどうなるか、です。その元凶と動向は?」


「は! クリード王国を滅ぼしたのは竜の大群であります。情報によれば古文書に記載されている双頭の竜ではないかと思われます。クリード王国を滅ぼした後、高らかに吠えた内容的に、この大陸全ての人間を滅ぼす計画であるとの話です」


「そうですか。考えられる最悪のケースですね。この話をカイエル陛下に報告は?」


「もちろん致します。しかし、ここエルー神聖国の方がクリード王国に近い。まずはこちらへの報告を優先させていただきました。陛下ならばそうお望みでしょう。彼の方は猊下を父上だと思っておりますので」


「嬉しいですね。からかいすぎて嫌われている自覚はあるのですが、父と思われているとは……」


「ご自覚があるならやめるべきかと愚行しますが。それも含めて喜んでいるフシもあります」


「なんともかわいい息子ですね。では父として息子を助けるために、私も本気で食い止めるとしますか! 私の力で竜を食い止めますが、それも限界がありますのでご助力をお願い致しますと。カイエル陛下にお伝えください」


「承知いたしました」


「よろしくお願いします」


 その言葉を聞く事なく、ジョンは音もなくその場から消えた。



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 一月九日。

 黄昏。


 カナリア帝国。

 執務室。カイエルは突如現れたジョンの報告を受けていた。

 ジョンは寝ずに駆けた。足がちぎれそうになろうと駆けた。メイベルにも匹敵するのではないかと思われる速度で駆けた。暗部の奥の手で脳のリミッターを外す技がある。それを四十二時間以上稼働させ続けた。


 結果。二日足らずでエルー神聖国から皇帝の元へと戻ったジョン。

 そんな息も絶え絶えなジョンから告げられた報告にカイエルは愕然とする。


 妻の故国が壊滅した事実。


 その報告時には幸いメイベルは浴室でマイラに磨かれており不在であった。


「ベルに伝わらなかったのだけは幸いか……」


「タイミングを計りましたので」


「いい判断だ。さすがジョンだな。クリード王国の監視をお前に任せたのは正解だった。すまんなあの王太子のそばにいるのは不快であっただろう」


「いえ。使命ですので」


 ジョンはメイベルがカナリア帝国に入って以来、クリード王国内に潜伏し、メイベルに仇なすような行動が起こされないかを監視し続けていた。冒険者ギルドに王太子が入り浸るようになってからは女装をして侍るという方法までとって主人の愛する人間を守ろうと考えた。


「エルー神聖国には?」


「先んじて報告してあります」


「重ね重ね、助かる。猊下はなんと?」


 二日前に教皇から頼まれた言伝を一言一句違わずに伝える。

 すでに二日経過しているという事は竜の大群はすでにエルー神聖国の結界にちょっかいを出している頃だろう。応援を送るのに一刻の猶予もない。


 心の父である教皇がいるエルー神聖国への竜の進軍。


 絶対に止めねばならない。


 しかし相手は強大。

 古代文明で栄華を誇ったドニー京街を狂わせ滅ぼしたという伝説の双頭の竜。それに加えて数え切れないほどの竜の大群がいるという。地上戦となれば海軍は使えない。動員するのはカナリア帝国の騎士団、歩兵隊、騎馬隊。どれも代替わり時の貴族の内乱を抑えるために動かし、各貴族家の権力を低下させるために戦力を削いだりした。


 現状で考えられる総動員数はどんな無理をしたとしても一万にも満たない程度だろうか。


 伝説の竜とそれに付随した竜の大群を相手にするには心もとない。


 しかし戦わねばならない。


 ジョンからの報告であれば双頭の竜は大陸を滅ぼすと宣言しているらしい。

 やらなければ国が滅ぶ。八歳で決意した。この国を幸福に満ちた国にすると。

 それは竜にだって奪わせはしない。

 軍の準備は宰相をはじめとした有能な部下たちに任せ、カイエルはグリーンタウンへと一人単独で馬を走らせるのだった。


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