MMO日記(アドベントカレンダー企画)
石野二番
12/1 『D』の日
とりあえずこのエッセイというか、日記について説明しておくべきだと思う。
この日記はオンラインゲームでの出来事を僕の視点で記録していくものになる。なる予定だ。
現在僕は二つのオンラインゲームをその日の気分で選んで遊んでいる。どちらも歴史の長い人気タイトルだ。仮に『D』と『F』としておこう。分かる読者が見ればすぐにピンとくるだろう。そして今日は『D』の話だ。
『D』は僕が初めてプレイしたオンラインゲームだ。四年ほど前に遊び始めた。しかしその後すぐに『F』を始めてからはそちらの方に比重が大きくなっていき、なかなか戻ってくることも少なくなってしまった。
そんな僕だが、ひょんなことから『D』に復帰することになった。そのきっかけが妻である。
『D』を題材にしたマンガを読んだ妻が『D』に興味を持ったのだ。元々『D』をプレイしていた僕も嬉しくなり、妻が始めるタイミングで復帰することにした。これが今年の夏ごろの出来事。
それから僕と妻は二人でパーティを組んでストーリーを少しずつ進めていた。特に他のプレイヤーと交流することもなく、淡々と。きっとそれでも良かったのかもしれない。しかし、僕はなんとなく物足りなさを感じ始めていた。
そこでチームへの参加を考え始めた。チームに所属すればきっと交流も広がるし、フレンドもできるだろう。そう思い、ゲーム内でチームの勧誘を見たりしていろいろ探し始めた。
ある程度目星はすぐに付いた。僕と妻はその中の一つに入隊希望を出し、間もなく受理された。昨日の話だ。
そのチームは人数が多く、お昼過ぎにログインしても活発にチャットで会話がされていた。僕らは軽く挨拶をしてから自分たちで遊ぶことにした。
妻がキャラクターの髪型を変えたいと言ったのでゲーム内の美容室を案内した。リストを前に悩んだ末に決めた髪型は身体の小さめな妻のキャラクターによく似合っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます