第14話 討ち入りの日/『いつか、負けるが勝ちと思える日がくる』
生きるか死ぬかの覚悟で討ち入りをする。
目が合った瞬間に馬鹿馬鹿しくなり、振り上げた拳を下ろした。
飛び出してから外で待ってみたけど、追いかけてくる気配はない。
浮気現場に恋人が踏み込んでくる修羅場で、言い訳を優先する方が今後も付き合いたい勝者なんだろう。
今日、ひとつの恋が死んだ。
◆12月14日は「討ち入りの日」/2023年12月14日作
#140字小説 『いつか、負けるが勝ちと思える日がくる』
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