枝先に真白に咲いて染まりゆく薄紅に 我が身の色問ふ
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桜の花が咲いていた。
真っ白な花だった。
桜は薄紅の花ではなかったのか。
雪のように白く見えたのは、わたしの見間違いか。
あの花も、いつか薄紅に染まるのだろうか。
わたしもいつか、この場所に染まるのだろうか。
染まれるだろうか、新たな場所に。
わたしの色は、今、何色だろうか。
わたしは、今、何者だろうか。
薄紅であるはずの花を
真白に見た わたしが 白いのだろうか。
白いわたしは、宙ぶらりん?
白い花が散る頃に
わたしの色も決まるだろうか。
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