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レモネードに彗星への応援コメント
2198年の夏、長大な壁画が発掘された。
21世紀初め頃の地層から、都心の鉄道高架下の壁。
合法なのか、非合法、つまり落書きなのか、
ひと駅区間に渡る、長い壁画。
描かれているのは、14歳の少女と43歳の女性から始まる。
南の端から北上するにつれて、様々なモチーフが登場する。
スナイパー、アームチェア、赤いピアス、
ピアノ、電車、
そして、炭酸入りのレモネード。
その壁画が発見されて数年後、
この壁画をヒントに、23世紀の作家が発表した小説。
その作品が、何かの手違いでここに発表された。
なので、21世紀人の私には理解できず、
23世紀人の作家の作品も壁画に対する解釈が正しいかは、誰にもわからない。
そんな作品に思えました。
私の解釈はさておいて、
複数の映像作家や映画監督に、映像作品を作らせたなら、
同じ原作とは思えないような異なった世界観の作品が出来上がるはず。
そんな幅広い様々な捉え方ができる、傑作ですね。
それを集めた同一作品3編のオムニバス映画が見たい気分。
評価に共感します。
レモネードに彗星への応援コメント
読み終えて、まず心に残ったのは、その詩的で幻想的な世界観でした。SF的な設定を借りながらも、物語が深く掘り下げていくのは、人間関係の複雑さ、記憶の曖昧さ、そして存在そのものに関する哲学的な問いのように感じました。