メンテナンス日になるとソラは一日中すやすやと気持ちよさそうな顔で眠っていた。(寝言で、ごめんなさい、博士)とか言っていた。

 外に遊びに行くときは、ソラは眼鏡をつけて帽子をかぶった。

 ソラいわく「見つからないための変装」だそうだ。

 僕はソラと一緒に映画を見に行ったり、美味しいものを食べに行ったりした。

 家にいるときは一緒にゲームをしたり、いろんな話をしたりして時間を過ごした。(一日が本当にあっという間だった)

 ソラはたぶんそんなことなかったと思うけど、僕はきっとソラにすごく惹かれていたんだと思う。そんなつもりはなかったのだけど、気がつかないうちに惹かれていた。

 憧れていた。

 自由な君に。

 綺麗な君に。

 僕の手の届かないところにいる君に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る