第28話 転移 = 防御力
≪さすがはマスター。あの気むずかしいというか面倒くさい
しれっとした顔で拍手をするアズであった。王家の宝はこんなのばっかりか。
≪しかし、勇者装備として名を馳せた
え? マスターになったの? アズみたいに魔力を流し込んだりはしてないけれど?
≪
さらっと口走ったけど、呪いって何よ? やっぱり一度付けたら外せない系の呪いの装備なの?
≪制作者からの命令ですが、我らにとっては呪いですね。マスターとなった者には絶対服従。それに加えて私にはランダム転移の呪いも掛かっています≫
う~ん、
というか、アズのランダム転移も『呪い』扱いなのか。
…………。
ものは試しとアズにも
≪っ! ――っ! ――マスター!≫
呪い(?)が解けたことに感激したのかアズが私に抱きつこうとして、
≪――転移≫
私に触れる直前、左手首の
途端、私の目と鼻の先にまで近づいていたアズの姿が
転移魔法?
こんな簡単に? あんな短い詠唱で?
……あぁ、なるほど。マスターに危険が迫ったとき、
「……アズはどこに行ったの?」
≪どこに飛んでも、大した影響はないでしょう。彼女、頑丈さだけが取り柄ですので≫
辛辣な(そしてとても美少女な)声をあげる
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