第4話 精神科デイケア

精神科デイケアに通い始めて3日経った。

この3日間、長かった気がする。

先日の主治医との診察の際、朝起きられないことを始めとした生活リズムの乱れを訴え、デイケアかリワークに行きたいのだがと伝えた。

主治医から許可が出たのでまずはデイケア(リワークコースではない)に行く運びとなった。


私は休職を2回するまで、リワークという存在を知らなかった。

知っていたら、リワーク(職場復帰のためのプログラム)に通い、その上で復職していただろう。

新卒で入った会社をやめることもなかったかもしれない。

新卒で入った会社で休職を2回した時、(復帰は)無理じゃないですか?と所属部署の上層部に言われたことを思い出す。

もう転職するしかないと、2回目の休職期間中、へとへとの心身に鞭打って転職活動したことを思い出す。

そして今務めている会社(2社目)に入った。


話がそれた。

友人からリワークの存在を知り、もしまた休職することがあったのならリワークなるものに行こうと決意して。

2021年の秋に、3回目の休職をした。

3ヶ月ほど経って、リワークに申し込んだ。病院が行っているリワークだった。と同時に、自立支援の利用などで都合がいいように、主治医を変えた。リワークを行っている病院をかかりつけ精神科にしたということだ。

平日週5日、毎日参加できるような状況ではなかったので、1ヶ月はデイケアで過ごした。

そのあと10ヶ月ほど、リワークコースで職場復帰のプログラムを受けた。職場復帰が決まり、リワークを卒業した。

そして一年間は、元の職場(2社目の会社)の元の部署で働いた。


2023年の10月初旬から、通勤の電車に乗るのが不安になった。

9月末、大幅な電車遅延があって、乗る予定の電車が満員だった。怖い、と思ったのがきっかけだったように思う。

また遅延があって満員になったらどうしよう、線路上で止まったらどうしよう。

そんな状態で、スマホに入れているゲームをしてやり過ごした。もしくは、昔テレビでやっていた裏技(乗り物酔いを防止するもの。親指の爪で人差し指の腹をさす。またはその逆)をして、耐えていた。

10月後半か11月には、電車が怖いと訴えた私に対し、主治医が頓服を処方してくれた。

また、電車の中で安全な場所をつくることが大事ということで、乗車位置を決めた。

具体的には、列車の最後尾。または、トイレが備え付けられている車両。

頓服を持ち歩くこととセットで行い、私は片道一時間半の通勤をなんとか行っていた。


ただ、それに加えて別の症状も出た。

11月頃だったと思う。あらゆる事が気になる。

仕事では、封緘した郵便物の中身が間違っていないか気になって、全部剥がして確認した。

もちろん封緘前にチェックは行っている。

また、私がメインで行っているわけではないが、ヘルプで入る仕事について、分からないことはすぐに分かりそうな人に確認しに行った。緊急ではないが、分からないまま放置することが嫌だった。

通勤途上で、見慣れない店や掲示物(新商品のお知らせ、営業時間の変更など)があれば、確認しにいった。


そして会社のトイレで週に二、三回泣くようになり、主治医が診断書を作成、休職した。


今でも、気になる、確認したい、という症状は出ている。

デイケアに行くことで安定していけば、と思っている。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る