休職したのは4回目

つるかめ

第1話 4回目の休職

先日、通っている精神科を臨時受診した。

この二週間、気になる症状があったためだ。

まずは、朝起き上がりにくくなっていることと、会社のトイレで週に二、三回泣いてしまうこと。

次に、仕事で何度も確認をしてしまうこと。

確認したがりの発作的な症状に、私は悩んでいた。

例えば、書類を封筒に入れて郵送する業務の時。勤務先では、書類を入れた人が、間違いがないか確認するルールである。私も一度確認して封緘する。

私は糊付けまでした封筒の中身が確認したくてたまらなくなり、全部のりを剥がして確認した。

私生活でも同じようなことがある。

家を出る時にガスの火はついていないか確認したがるし、外に出たら情報量の洪水で、見るもの聞くもの全てを把握したくてたまらなくなる。

道を歩いていたら、店に張り出している掲示物(閉店のお知らせ、新製品のお知らせなど)をくまなく確認したいし、住宅地であればそこに誰が住んでいるのか表札を確認したくなる。

自分でもおかしいとは思っている。

家では落ち着いているので、朝が来る度に、通勤で外にでたくないと思うほどだった。


結論として、休職することになった。

もともと私は、2019年頃の一回目の休職前から精神科に通っている。

診断書には、うつ状態とかかれている。

気にしすぎるのは、うつの症状でアンテナを張っているからだろうと主治医からは言われている。


通勤で電車に乗らなくていいのはほっとした。

二ヶ月前から、電車に乗るのが怖かった。

一ヶ月前に不安になったときに飲む、つまり電車が怖いといったときに飲む頓服をもらって、症状は落ち着いた。

(飲んだことはなく、持ち歩いているだけで落ち着く)

それでも電車に乗ってたくさんの情報量におぼれることには変わりがない。

あの人の着ている服のメーカー。あの学生さんが読んでいるテキストの内容。あのサラリーマンがスマホで見ているアニメのタイトル。

なぜだか全てを把握したくてたまらなかった。

そんな日常から離れられることに、私はほっとした。


もちろん、不安がなかったわけではない。

会社を休職することはこれが初めてではなかった。会社や同じ部署の人に迷惑をかけてしまうな、という思い。これからの私の人生について。

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