晩翠

晩翠の街角 歩くコートとマフラー

枯れ葉同士でひらり二人


佇んだ街灯が落ちた赤い花を飾る

目に付いた浮いた色

澄んだ香りに僕は

はっと思い出した言葉

失くしてしまった温もり

どうして見つからないものを

探すのだろう


もっと知れば良かった

もっと想えば良かった

どうして今になってから

見つけてしまうのだろう

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