第4話
side
お姉ちゃんの様子が何やらおかしいので、
そうすると、お姉ちゃんが
優斗さんは私の目から見てもお姉ちゃんのことが好きなのは間違いないし、自分に自信がないからか無駄に人気があるお姉ちゃんに告白することを
恐らくお姉ちゃんが独りで思い付いて実行したのではなく、朱音さんに相談して勧められたのではないかと思う。朱音さんは基本的に悪い人ではないしお姉ちゃんともウマが合っていて仲が良いけど、優斗さんの事が好きになっていて、もし二人の仲が壊れる時にはその間に入ろうとチャンスと狙っている様に見える。
朱音さんが隠そうとしているのでお姉ちゃんは気付いていないみたいだけど、朱音さんが優斗さんを見る目は恋する乙女のものに見える時があるし、他にもお姉ちゃんが優斗さんと何かをしたといった話をする時に聞いているだけでも辛い気持ちを隠そうとしている様に見える時もある。
そんな事をした結果、焦らせるどころかチョコを渡す協力をすると言われてしまったのだから落ち込むだろうし、あるいは後悔していたり、不安になっていたりするのかもしれない。
しかし、あまりにも身勝手だ。今からでも優斗さんに全てを白状して謝って告白すれば、きっと優斗さんは笑って許してくれて、そして喜んでお姉ちゃんと付き合うだろう。この状況になってもまだその選択肢を採ろうとしないことが呆れてしまう。
この際お姉ちゃんはどうでもいい。優斗さんの事を一番に考えようと思う。お姉ちゃんがこのままグズグズして優斗さんを傷つけた後、朱音さんがそこに入り込むのか、あるいは別の誰かがそこへ現れるのかわからないけれど、優しいお兄ちゃんである優斗さんには笑っていて欲しいのでそのためにできる事を全力でしたいと思う。
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