【急募】美少女に生まれ変わったからインパクトのある属性をください Part2
112:名無しのTS美少女
で、ヤンデレ属性って何なの?
113:名無しのモブキャラ
TSなんてニッチな属性を自称しているのにヤンデレは知らないの草
114:名無しのモブキャラ
これは清楚
115:名無しのモブキャラ
>>114
君が清楚と認定する基準、ちょっと緩くない?
116:名無しのモブキャラ
簡潔に説明すると、ヤンデレってのは精神的に病んでいる状態のことやね
117:名無しのモブキャラ
>>116
それはさすがに簡潔すぎぃ
118:名無しのTS美少女
な、なるほど……?
でもボク、特に病んでないんだけど
119:名無しのモブキャラ
ほら、イッチが反応に困ってるぞ
120:名無しのモブキャラ
べつに本当に精神を病む必要はないんやで
どちらかというと、好きな相手に対して激重な感情や過剰な愛情表現をぶつけることが大事
121:名無しのモブキャラ
あとは、異常なまでの執着を見せたり、嫉妬深い態度を見せたりね
122:名無しのモブキャラ
>>120 >>121
それって結局のところ病んでるってことなんじゃ……
123:名無しのTS美少女
ふむふむ、完全に理解したよ!
要するに、特定の相手に対して愛情深く接すれば良いんだね
124:名無しのモブキャラ
まあその解釈でも間違ってはいないか……
うん、そうだよ
125:名無しのモブキャラ
完全に理解した(理解したとは言っていない)
126:名無しのモブキャラ
>>124
あっ、これは説明を諦めたなw
・
・
・
150:名無しのモブキャラ
ふぅ、イッチがヤンデレの概念を理解するまでにだいぶレスを消費したな
151:名無しのモブキャラ
このスレ始まって以来、最も一体感が高まった瞬間だったね
152:名無しのモブキャラ
ところでイッチ、たしか前世は男という設定だったと思うんだけど男にアプローチするのは大丈夫なん?
153:名無しのモブキャラ
たしかに
154:名無しのモブキャラ
いや、TSっ娘のメス堕ちはむしろ定番中の定番だから
155:名無しのモブキャラ
わかる
156:名無しのモブキャラ
わかる
157:名無しのモブキャラ
わかるマン
158:名無しのモブキャラ
TSに理解あるやつ多すぎない……?
159:名無しのモブキャラ
>>158
あのスレタイに惹かれて集まっている時点で、そういう輩が多いのは仕方がない
160:名無しのモブキャラ
>>159
なるほど賢い
161:名無しのモブキャラ
で、イッチ的にはどうなん?
162:名無しのTS美少女
うーん、誰とも付き合ったことないから何とも言えないかなぁ……
というか、言い忘れていたけどボクの進学先って女子校だから男子はいないよ
163:名無しのモブキャラ
んんんんん!?
つまりイッチが病むことになる対象は……
164:名無しのモブキャラ
キマシタワー!!!!
165:名無しのモブキャラ
百合の花が咲く予定と耳にして駆けつけました
166:名無しのモブキャラ
キマシ
167:名無しのモブキャラ
よし、詳しく聞こうか
168:名無しのモブキャラ
イッチさんよ、妄想と現実をごっちゃにして女子校に侵入したら捕まるで
169:イッチを敬愛する女
>>168
イッチ様は美少女だから問題ないに決まっているでしょうが!
170:名無しのモブキャラ
>>169
おっす、ストーカーネキ
171:名無しのモブキャラ
ストーカーネキの方がよっぽどヤンデレに向いてそう
172:名無しのモブキャラ
まあストーカーネキはストーカーネキだから
173:名無しのモブキャラ
自称美少女なのに恋愛経験はないのか
174:名無しのTS美少女
>>173
幼馴染曰く、ボクってば高嶺の花らしいからね!
175:名無しのモブキャラ
あっ……(同情の眼差し)
176:名無しのモブキャラ
ふーん
177:名無しのモブキャラ
そ、そうだね、高根の花なら恋愛経験ないのも当たり前だね。うんうん
178:名無しのモブキャラ
みんな一斉に何か察していて草
179:名無しのモブキャラ
ここにきて残念系キャラの属性までも取得済みであることが判明するとは
いやはや、おみそれしました
180:名無しのモブキャラ
イッチは気遣い上手な優しい幼馴染を持ったんだね
あたしゃ嬉しいよ
181:名無しのTS美少女
>>180
君は一体ボクの何なのさ!?
まあ実際、とっても優しくて可愛い子なんだけど
182:名無しのモブキャラ
ん?
183:名無しのモブキャラ
つかぬことをお伺いしますが、もしかして幼馴染って女の子だったりします?
184:名無しのTS美少女
>>183
そうだよ。高校も一緒に通う予定の腐れ縁
185:名無しのモブキャラ
これはキマシの予感
186:名無しのモブキャラ
>>185
そうやってすぐそういう方向に妄想しちゃうのはオタクの悪い癖
それはそれとして幼馴染の関係から発展する百合っていいよねぐへへ
187:名無しのモブキャラ
>>186
最後のぐへへで全部台無しw
けどわかる
188:名無しのモブキャラ
>>186
下手に発展させず、そのままの関係性でイチャイチャしているパターンもまた尊いんやで
189:名無しのモブキャラ
幼馴染ちゃんについてもう少し詳しくオナシャス
190:名無しのTS美少女
>>189
ん、わかった
容姿はどちらかというと中性的なタイプで、一見するとガサツそうな印象も受けるんだけど、よ〜く見ると髪の毛さらっさらで絹糸みたいにキレイなんだ。あれは毎日念入りに手入れしている証拠だと思う。そうそう、声は鈴の音みたいに透き通っていて毎朝ついつい聞き惚れちゃうんだけど、そういうときはいつも「もう! わたしの話ちゃんと聞いてる?」ってほっぺた膨らませながら注意してくるの。それがまた中性的な容姿とギャップを感じてめちゃくちゃ可愛いんだよね。可愛いといえば、瞳も宝石みたいにキラキラしていてね。あの瞳で見つめられながらお願いごとされたら大抵の内容は断れないんじゃないかな。あっ、もちろん見た目だけじゃなくて性格も素敵なんだよ! とっても友達想いで優しくて、ボクが悩んでいるときはすぐに気づいて相談に乗ってくれるし、泣きたいときは何も言わずにギュッと抱きしめてくれるんだ。可愛い上に性格がイケメンとか、もはや反則でしょ
191:名無しのモブキャラ
ちょっ!?
192:名無しのモブキャラ
うわ、びっくりした
193:名無しのモブキャラ
一を聞いたら十を返す女
194:名無しのモブキャラ
めちゃくちゃ早口で話している姿を幻視した
195:名無しのモブキャラ
心臓が弱いワイ、驚きのあまり鼓動が止まった模様
196:名無しのモブキャラ
>>195
成仏してクレメンス
197:名無しのモブキャラ
>>195
成クレ成クレ
198:名無しのモブキャラ
もうお腹いっぱいです……
199:名無しのTS美少女
えっ、まだ十分の一も書き込んでないんだけど
200:名無しのモブキャラ
いや、ホントもう十分なんで
201:名無しのモブキャラ
急に豹変するのやめちくり
202:名無しのモブキャラ
まさかのヤンデレ適正ありというね
203:名無しのモブキャラ
イッチは磨けば輝く宝石の原石だったか
204:名無しのモブキャラ
>>203
寧ろどんどん濁りそう
205:イッチを敬愛する女
うぅうう、幼馴染ちゃん愛されててズルい……
206:名無しのモブキャラ
おっと、ストーカーネキも着実にヤンデレ街道を突き進んでやがる
207:名無しのモブキャラ
ここってこんな不穏な空気漂うスレだったっけ?
208:名無しのモブキャラ
いいぞ、もっとやれ!
209:名無しのモブキャラ
>>208
煽るな煽るな
210:名無しのモブキャラ
とりあえず、これでイッチが取るべき今後の方針が明確になったな
ターゲットはその幼馴染ちゃんでいこう
◇
その後も続く掲示板上のやりとりを眺めながら、ボクは小さく息を吐く。
文字通り第二の人生が始まったのが15年前。気がつけばボクはごく一般的な女の子として、中学卒業という段階にまで人生のコマを進めてしまっていた。
いや、べつにそのこと自体にこれといった不満があるわけではないのだ。
優しくて尊敬できる両親の手によって何不自由なく育てられ、親友と呼べる友人もできた。掲示板上では多少盛ってしまったものの、それなりに整った容姿であることも自覚している。これで不満を言おうものなら、きっと罰があたるに違いない。
ただ、ふと冷静に自身の境遇を振り返ったときボクは思ってしまったのだ。
せっかく美少女に生まれ変わるなんて稀有な経験をしているというのに、このまま何事もなく貴重な青春を終えてしまって良いのだろうか、と。
今ならまだ間に合う。だって花の女子高生ライフはまさにこれから始まろうとしているのだから、と。
だからボクは、何かひとつインパクトのある属性を演じてみることにした。なんて言い方をすると何だか大層なことを企てているように感じるかもしれないけれど、要するに只の高校デビューだ。進学を機に自分を少し変えてみる、なんてのは実にありふれた話なのである。
とは言え自分の属性なんてもの、そう簡単に決められるものではないのが現実。
かと言って両親や友人に相談するのも恥ずかしい。ボクってどんな属性が似合うかなぁ? なんて訊いた日には、穴に潜りたくなってしまうに違いない。見事、苦い黒歴史の完成だ。
と、そこで頭に浮かんだのが、前世で何度か書き込んだことのあるネット掲示板の存在だった。
そのまま軽い気持ちで検索してみると、ボクのよく知る有名掲示板こそ存在していなかったものの、記憶の中のそれと近しい掲示板系のサービスを見つけた。そして、ノリと勢いでスレを立てたのがつい先ほどのこと。
などと物思いに耽っているうちにも、掲示板上にはたわいもない雑談やボクへのアドバイスらしき内容が書き込まれていく。
その中で、ボクがこれからやろうとしていることを「ヤンデレごっこ」と表現している書き込みが目に入る。なんとなくその響きが気に入ったボクは、前世の頃と比べ随分と小さくなってしまった拳を振り上げながら噛み締めるように呟いた。
「よぉし。やってみよっか、ヤンデレごっこ……!」
こうしてボクのヤンデレごっこが幕を開けた。
────────────────────
ここまでがプロローグ。
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