全編一気読み。

正直、目でページを見た時文章を見るとちょっと見辛かった。
（表現や技法とかという意味ではなく段落とか時系列の区切りとかです）
でも読み終わった今この瞬間の読後の満足感は幸福。
「良い物読んだ」という気持ちがあふれています。カフェオレ美味しい。

変に説明しすぎず、始めの祭りからちゃんと情報を紐解いて物語の真相に迫っていく展開。

物語の展開は間違いなく勇者の誕生のお話しなのに
奥にある真相は精霊や龍も関わる他国も跨いだ真相なのに

クローズドサークルの密室殺人張りに主要人物がここで固まってるのちょっと笑ってしまった。

でも、それも最後の龍の胆を食すところで『味』の説明が出た時に「ああっ…」と声が出た。

『運命毒』はその人物の運命を決定するというならフリーアと抱き合ったまま死ぬのがエリンの時に得た運命と言えるだろうし、それに至ったことでその胆の新しい運命毒から新たな運命を得たのかもしれない。

題名に偽りなし、過去の真相究明と清算が行われつつ表としては『勇者』の誕生譚。

主人公の最後のセリフの行動もその真相は運命毒の導きか？
タランガンと周りの人達の（特にダジ）その後も気になる良い終わり方でした。

「読者」としてこの満足感を伝える力が無い事をお許しください。
幸せな時間をありがとうございます。




誤字脱字もほぼなし

三話　祭りの日

>>「古き友がが素晴らしい毒を持ってきた。お前に言っていた運命毒だよ」
『古き友がが』→『古き友が』

ぐらい？