第9話
「まあ、そんな些細なことはどうでも良いのじゃ!」
(些細じゃねーよ!大問題なんだよ!)
と思っていると……。
「まあまあ、落ち着いて……あなたはこの世界で魔王を討伐する勇者一行のメンバーとして活躍されましたのでその褒美を受け取って貰いたいのです」
と言うが……。
(いや~このじいさんなら俺の心の中が読めているんじゃないか?絶対そんな訳ないだろって突っ込みを入れたくなるような発言じゃないか……まあ、貰える物は貰っておくかな )
そんなことを考えていたら今度は女神が話しかけて来たのだ。
(お!?こんどは綺麗なお姉さんの登場か!でもなんでこの神様達って俺の思考の邪魔をしてくるんだろ?まあ、いいか)
と考えていると……やはり思考を読まれてしまったのかこんなことを言われる。
「それは貴方の魂に刻まれているんですよ」
と言われるのだった!!
「魂ですか……ん?」
そんなことを言いつつ首を傾げようとしたところ今度は目の前にいた少女が話しかけてくる。
(俺の安息はどこ!?)
「久しぶりですね神様……」
(あ、こいつは見覚えがあるぞ!この前農園に来ていたやつだな……ん?なんか様子が変だぞ??)
と思い声をかけようとする前に彼女は涙を流して抱きついてくるのだった。
そして泣きながら俺に言った言葉がとても印象に残ったのです!彼女はこんなことを言ってきたんですよ。
『やっと見つけた』と……でも俺はその少女を初めて見たし初対面の女の子だと思うんですけど……。
その旨を聞くと
「私達の魂に刻まれているのですよ」とりあえず早く泣き止んで貰わないと話もできないから彼女を宥めていく。
しかし、一向に泣き止みませんし……仕方ないので落ち着くまで頭を撫でながら 彼女の話をただ聞くことしかできませんでした。
それから30分ほど経った頃やっと落ち着いてくれたんですよ。
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