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姉貴もわかばちゃんも夕飯を食べている。きょうは泊まりだそうだ。わかばちゃんはハンバーグをもぐもぐして、嬉しそうな顔をした。
「ひいばあのハンバーグおいしいー」
ひいばあと呼ばれたとき子祖母ちゃんはひたすらニコニコしている。最近ちょっと腰の調子がよくないが、曾孫に喜ばれるのは嬉しいのだろう。
「おかーさんのハンバーグ、おいしくないんだぁ。こげてるしぱさぱさするし」
「ハンバーグだばなんぼでもこしぇるよ。いつでも来ぉ」
「やったー! あしたも来ていい?」
「それはだめだよわかば」
姉貴に注意されてわかばちゃんはちょっと残念な顔をした。まあ自分でも分かっているのだろう。姉貴によく似てとても頭のいい子だからだ。
「ぼく、はんばーぐすきー。かめんらいだーのつぎにすきー」
光もハンバーグが好きらしい。おいしそうにもぐもぐと、こぼしながら食べている。
「もうクリスマスプレゼント、ハンバーグでよくない?」
あかりの提案。大人は全員うぬぬと考え込んだ。子供たちはクリスマスがなんなのか知らないのでキョトンとしている。子供たちが寝たら作戦会議をすることにした。
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