試練の間 魔剣【オリジン】
次に、指で何か文字を宙に書いているように見え呪文は、白から黄色に変わると
稲妻の剣が三本作られる。さすがに魔剣がほしいところだが、ふと振り返ると誰もいなかった。どこに行った?まさか、紋章の中に!!
「ここからが、勝負だ。魔道騎士!」
手を前に出して魔剣を召喚する。来い!魔剣クラリエ。しかしその声に反応はない。
もう一度、来い!魔剣クラリエ。
「いやです~。お化けなんかと戦って呪いとか受けたらどうしてくれるんですか~?」
「しりません~。魔剣のくせに呪われたとか言うなよ。大丈夫だよ。多分」
「こほん、仕方ありませんね。クラリエの代わりに私が、と言いたいところですが、無理です!!」
魔道騎士はゆっくり、ゆらりと一歩また一歩、こちらに歩み寄ってくる。
剣を横に振りかざすと斬撃の衝撃波が生まれ、俺を斬りつけダメージを負う。オート回復があるから大丈夫だ。しかし、傷が治らない。古代魔法による一撃だったのか?
―古代魔法によるダメージを負いました。
ただいま試練の間では、回復魔法およびオート回復はできません。
「なんだって?じゃあどうやって倒せばいい?」
―ここは、やえはやと様専用のダンジョンです。といえばお分かりいただけますか?
ふっ。俺は勝ちを確定した。つまり。試練の間を俺の好きなように出来るということでいいよな?だったら、まずは、相手の古代魔法をいただくことにしよう。
―古代魔法のデータをやえはやと様にインストールしました。
ふはははっ。次にスペルマジックを使って防御を展開する。指で防御呪文を書いていく。
俺の周りに結界が張られる。これで安全は確保された。魔道騎士は結界を聖剣で攻撃を繰り出してくる。強固な結界は聖剣による攻撃を跳ね返す。疲れをしらないのか連撃で結界を破壊しようとしているようだ。安全圏からのスペルマジックでの攻撃。先ほど使っていた。
稲妻の剣を使い攻撃をしてみる。ロングソードのような形状をした雷の塊のようだ。
指で右、左、自在に動かしてみる。魔道騎士に向かって剣を向ける。そして放つ!
だが、聖剣で弾かれて粉々に砕け散る。もっと早くて、一撃を集中させるようなことができればいいのだけれど。
「私たちが、力を貸すわ」
「指に魔力を集中してください。サポートします」
一呼吸を置く。結界もさすがに連撃を受けて耐久度がなくなってヒビが少し入っている。
指に魔力を集中。紋章が光りだして二人も魔力をコントロールしてくれている。
結界が壊れたその時がチャンスになる。失敗すれば、チャンスはないかもしれない。
ギリギリまで魔力をためる。スペルマジック【オリジン】
赤い炎と疾風が人差し指の先に集まっていく。最初は、バランスボールくらいの大きさだったが二人がコントールしてくれたおかげでスーパーボール並みの大きさになると次第に小さくなっていく。
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作品を最後まで
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