喰らえ、精力剣エクスカリバー!!って言いたい俺である。

「俺の、俺の〜せ……いりょくぅぅぅ」

 ばっと起き上がる。俺は見慣れた景色の中にいた。

 ―さっきのは夢なのか?

 俺はまだ童貞? 思わずズボンを触る。

 まだエクスカリバーは輝いてない?

 そんなことを思っていると2人は俺の近くによると手を貸してくれる。なんて、なんて、優しい子たちなんだ。俺のハーレムには欠かせない要素のひとつそれが優しさだ。手を伸ばし柔らかい手を握る。


 とつぜんに、元に戻った魔力が抜け始めていく。


「ぐおおおわぁぁぁぁ!!」


「手を繋ぎたいわけじゃないからね!魔力がなくなったからもらうだけよ」


「魔力たっぷりといただきます。新たな主」


 俺は両手に花の状況。これは男にとっては最高のシチュエーションだと思うが、互いに魔力を独り占めしようとして俺の身体がちぎれそうなくらいに引っ張りあっている。

 結果として俺は身体をカイリキー達によって確実に死ぬことが確定する。


 右、左、右、左、と人形のように動いている。

 しかし、この状況を良いと思ってしまう俺がいる。俺を取りあう美少女達というのはとても

 おじさんにとっては最高の喜びであるからな。

 今はおじさんではなく、お兄さんだから。勘違いしないでよね!


「ふ、ふたり、とも俺を取りあうのはやめてくれ

 」


「「魔力が足らないの、です」」


 勘違いによるショック。

 俺ってモノじゃん。

 魔力製造機じゃないんだけど!?

 お前ら魔力たっぷり吸ったら覚えとけよ!!

 まったく、

 俺のエクスカリバーを目の前で抜刀してやってもいいんだぞ!!


 ―ふはははっ。

 見よ!!我が精剣エクスカリバーを!!

 とか言ってみたいよね。


 そんなことしたら俺の大事なジュニアは引きちぎられて、ゴミみたいにポイッと捨てられるパターンが目に見えているのでやらないようにしようと考えている。


「ま、魔力、目当てかい!!」


「「あっ、魔力ないわ、ですね」」


 ゴミみたいに投げ捨てられる俺。

 ふたりは、う〜んと背伸びしてリラックスしているようだ。

 クワイエの凶器は強調されておりずっと見てられる。

 同じようにクラリエも背伸びしているが強調されるのは尻。

 どちらも嫌いではない。

 むしろ好きである。

 女神様ありがとうございます。


 きっと女神様の場合はあの、

 いい笑顔で俺をくすくすと笑ってくれるに違い。

 笑っている方がかわいい女の子って良いよね?

 俺だけかな?


「「どこ見てるの、ですか?」」


 シンクロ多くない?


「きみたっ」


 俺は、殴り飛ばされた。


「あースッキリしたと肩をくるくるまわす」クラリエに対して「私、肩こりが酷くて、なぜでしょうか、クラリエ?」と言い合い喧嘩に発展していく。

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