ピアノ

ピアノを習いに行く。


そしたら、ピアノの先生、めっちゃ厳しい。


女の可愛い先生なのに。


そして、ふだんは、とても優しそうやのに。


でも、ピアノの練習では、めっちゃ厳しい。


わたしの弾いてるとこをめっちゃ厳しい目で見つめてる。


わたしのななめ前に座って、いっしょにピアノを習ってる女の子。


その女の子は、わたしの弾いてるとこを、ななめ前の席からチラチラ見守ってくれてるのを感じる。


ピアノ教室初日。


厳しい女の先生のレッスンも終わった。


いっしょに来てたママも


「どうする?ほかの先生に替える?」

って、聞いてくれた。


わたしはママに


「いや、あの女の先生でええよっ!」

って答えた。


「レッスン続ける?」

って、ママ。


「うんっ!続けたいーっ!」


厳しいくらいな先生も、わたしは、ちょうど良いかなって思った。

気も合うかな~って。


帰りに、ななめ前の席の女の子に


「先生めっちゃ厳しいね」

って、話しかけられた。


「そうだよねー」


「でもピアノの愛は感じるよね」


「ほんま、それな」


その女の子はマーリアちゃん。


話しをしたら、マーリアちゃんのパパはフランス人だけど、ママは京都の人らしい。


だから、マーリアちゃんも京都弁をしゃべれるみたい。





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